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公開番号2025132886
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030753
出願日2024-02-29
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20250903BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】自動給送部切り替えによって発生した中間転写体上の未転写トナー像のトナーによる後続の画像における画像不良の発生を抑制する。
【解決手段】自動給送部切り替えが行われる場合に、中間転写体上の未転写トナー像の搬送方向の先端の位置を未転写トナー像先端、画像形成の再開後の最初のトナー像が形成され得る像担持体上の画像形成領域の搬送方向の先端の位置を再開後画像先端としたとき、制御部が、未転写トナー像先端が一次転写部を最初に通過した後に、再開後画像先端が一次転写部に最初に到達するように、画像形成を再開する制御を行う構成とする。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
回転可能な像担持体を備え、前記像担持体にトナー像を形成する画像形成を行う画像形成部と、
一次転写部で前記像担持体からトナー像が一次転写される回転可能な中間転写体と、
前記中間転写体から記録材にトナー像を二次転写する二次転写部を形成する二次転写部材と、
前記中間転写体の移動方向において前記二次転写部よりも下流かつ前記一次転写部よりも上流で前記中間転写体上のトナーを除去するクリーニング装置であって、前記中間転写体の幅方向に沿って前記中間転写体の表面に当接するクリーニングブレードを備えたクリーニング装置と、
前記二次転写部に向けて記録材を給送する第1の給送部及び第2の給送部と、
前記画像形成が開始された後に前記第1の給送部に記録材が無いことが検知された場合に、記録材の給送元を前記第1の給送部から前記第2の給送部に変更する制御を行うと共に、前記第2の給送部から給送される記録材に二次転写するトナー像を形成する前記画像形成を再開する制御を行う制御部と、
を有し、
前記第1の給送部から前記第2の給送部への記録材の給送元の変更が行われる場合に、前記第2の給送部から給送される記録材が前記二次転写部に到達する前に記録材に転写されずに前記二次転写部を通過するトナー像を未転写トナー像、前記中間転写体上の前記未転写トナー像の搬送方向の先端の位置を未転写トナー像先端、前記画像形成の再開後の最初のトナー像が形成され得る前記像担持体上の画像形成領域の搬送方向の先端の位置を再開後画像先端としたとき、前記制御部は、前記未転写トナー像先端が前記一次転写部を最初に通過した後に、前記再開後画像先端が前記一次転写部に最初に到達するように、前記画像形成を再開する制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記クリーニング装置は、容器と、前記容器に固定された支持部材と、前記支持部材に固定された前記クリーニングブレードと、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記クリーニングブレードは、前記中間転写体の移動方向に対してカウンター方向となるように前記中間転写体に当接し、
前記クリーニングブレードのゴム硬度は65~75゜、前記クリーニングブレードの設定角θ1は12~18°、前記クリーニングブレードの前記中間転写体に対する侵入量δは0.3~1.2mmに設定されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記クリーニング装置は、容器と、揺動軸を中心として揺動可能に前記容器に取り付けられた支持部材と、前記支持部材に固定され、前記支持部材が揺動することで、前記揺動軸を中心として前記中間転写体に対して近づく方向及び離れる方向に移動するように揺動可能な前記クリーニングブレードと、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記クリーニングブレードは、前記中間転写体の移動方向に対してカウンター方向となるように前記中間転写体に当接し、
前記揺動軸は、前記中間転写体の移動方向において前記クリーニングブレードと前記中間転写体との当接部よりも下流側に配置され、
前記中間転写体の幅方向と略直交する断面において、前記クリーニングブレードと前記中間転写体との当接点を当接点G、前記当接点Gにおける中間転写体の接線を接線L3、前記当接点G及び前記揺動軸を通る直線を直線L4、前記当接点Gを基準として前記接線L3と前記直線L4とのなす角度を揺動角θ2としたとき、前記直線L4が前記接線L3に対して前記中間転写体側にあるように、前記揺動角θ2が設定されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記一次転写部を最初に通過した前記未転写トナー像先端が次に前記二次転写部に到達する前に、前記再開後画像先端が前記一次転写部に最初に到達するように、前記画像形成を再開する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記未転写トナー像が存在し得る前記中間転写体上の画像形成領域を未転写トナー像領域としたとき、前記制御部は、前記未転写トナー像領域の搬送方向の後端が前記一次転写部に最初に到達する前に、前記再開後画像先端が前記一次転写部に最初に到達するように、前記画像形成を再開する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記二次転写部に電圧を印加する印加部を有し、
前記制御部は、前記未転写トナー像先端が前記二次転写部を最初に通過する期間を含む所定の期間に、トナー像を記録材に転写する際の電圧と同極性の電圧を前記二次転写部に印加するように制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記所定の期間に、前記同極性の電圧として、第1の同極性電圧と、前記第1の同極性電圧よりも絶対値が小さい第2の同極性電圧と、を前記二次転写部に印加するように制御し、前記第1の同極性電圧よりも後に前記第2の同極性電圧が印加されることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記所定の期間の後、かつ、前記画像形成の再開後の最初のトナー像が二次転写される記録材が前記二次転写部に到達する前の第2の所定の期間に、トナー像を記録材に転写する際の電圧とは逆極性の電圧を前記二次転写部に印加するように制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いて画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、又はこれらの機能のうちの複数の機能を備えた複合機などの画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば電子写真方式を用いた複写機などの画像形成装置として、中間転写方式を採用したものがある。中間転写方式の画像形成装置では、像担持体上に形成されたトナー像が一次転写部で中間転写体に一次転され、このトナー像が二次転写部で紙などの記録材に二次転写される。像担持体としては、ドラム型の感光体(電子写真感光体)である感光ドラムが用いられることが多い。また、中間転写体としては、無端状のベルトで構成された中間転写ベルトが用いられることが多い。記録材は、例えば、給送部としてのカセットに収容されており、カセットから二次転写部に向けて給送される。また、二次転写部で記録材に転写されずに中間転写ベルト上に残留したトナー(転写残トナー)などの中間転写ベルト上のトナーは、ベルトクリーニング装置によってクリーニングされる。ベルトクリーニング装置としては、クリーニング部材として板状の弾性体で構成されたクリーニングブレードを備えたブレードクリーニング方式のものが用いられることが多い。クリーニングブレードは、ウレタンゴムなどのゴム材料で構成され、中間転写ベルトの表面の移動方向に対してカウンター方向となるように中間転写ベルトの表面に当接させられる。
【0003】
このような画像形成装置において、複数の記録材に画像を形成する連続画像形成の途中でカセット内の記録材が無くなったこと(ここでは、「紙無し」ともいう。)が検知されることがある。画像形成装置は、この場合に同じ種類の記録材が収容されている他のカセットに記録材の給送元を自動で切り替えて連続画像形成を継続する(ここでは、「自動給送部切り替え」ともいう。)機能が設けられることがある。また、中間転写方式の画像形成装置は、生産性の向上などを目的として、記録材の給送動作の開始に先行して画像形成(具体的には露光による感光ドラム上の静電潜像の形成)を開始する構成とされることがある。この場合、紙無しが検知された時には既に次の記録材に対する画像形成が開始されている。そのため、この場合には、紙無しが検知された時に既に画像形成が開始されていることで中間転写ベルトに転写されたトナー像(ここでは、「未転写トナー像」ともいう。)がベルトクリーニング装置でクリーニングされて、未転写トナー像と同じページの画像形成が再開される。
【0004】
特許文献1では、自動給送部切り替えを行う場合に、未転写トナー像が二次転写部を通過することでトナーが付着した二次転写部材のクリーニングが終わる前に、画像形成を再開することが提案されている。これにより、二次転写部材のクリーニングが終わった後に直ちに、未転写トナー像と同じページのトナー像を、切り替えられたカセットから給送された記録材に転写できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-152884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、未転写トナー像は、中間転写ベルト上のトナー載り量が多く、流動性の高いトナーを多く含む。そのため、未転写トナー像がクリーニングブレードと中間転写ベルトとの当接部であるクリーニングニップ部へと搬送されてくると、そのトナーがクリーニングブレードをすり抜ける現象(ここでは、「すり抜け」ともいう。)が発生する可能性がある。クリーニングブレードをすり抜けたトナーは、自動給送部切り替え後の記録材に転写されて、画像不良(すり抜け画像)の原因となる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、自動給送部切り替えによって発生した中間転写体上の未転写トナー像のトナーによる後続の画像における画像不良の発生を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の一態様によると、回転可能な像担持体を備え、前記像担持体にトナー像を形成する画像形成を行う画像形成部と、一次転写部で前記像担持体からトナー像が一次転写される回転可能な中間転写体と、前記中間転写体から記録材にトナー像を二次転写する二次転写部を形成する二次転写部材と、前記中間転写体の移動方向において前記二次転写部よりも下流かつ前記一次転写部よりも上流で前記中間転写体上のトナーを除去するクリーニング装置であって、前記中間転写体の幅方向に沿って前記中間転写体の表面に当接するクリーニングブレードを備えたクリーニング装置と、前記二次転写部に向けて記録材を給送する第1の給送部及び第2の給送部と、前記画像形成が開始された後に前記第1の給送部に記録材が無いことが検知された場合に、記録材の給送元を前記第1の給送部から前記第2の給送部に変更する制御を行うと共に、前記第2の給送部から給送される記録材に二次転写するトナー像を形成する前記画像形成を再開する制御を行う制御部と、を有し、前記第1の給送部から前記第2の給送部への記録材の給送元の変更が行われる場合に、前記第2の給送部から給送される記録材が前記二次転写部に到達する前に記録材に転写されずに前記二次転写部を通過するトナー像を未転写トナー像、前記中間転写体上の前記未転写トナー像の搬送方向の先端の位置を未転写トナー像先端、前記画像形成の再開後の最初のトナー像が形成され得る前記像担持体上の画像形成領域の搬送方向の先端の位置を再開後画像先端としたとき、前記制御部は、前記未転写トナー像先端が前記一次転写部を最初に通過した後に、前記再開後画像先端が前記一次転写部に最初に到達するように、前記画像形成を再開する制御を行うことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、自動給送部切り替えによって発生した中間転写体上の未転写トナー像のトナーによる後続の画像における画像不良の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
画像形成装置の概略断面図である。
画像形成部の概略断面図である。
画像形成装置の制御構成の概略を示す模式図である。
ベルトクリーニング装置を示す概略断面図である。
クリーニングブレードの当接条件を説明するための模式的な断面図である。
比較例の制御の概略を説明するためのフローチャート図である。
比較例の動作の一例を説明するためのタイミングチャート図である。
トナーすり抜けを説明するための模式図である。
未転写トナー像先端を説明するための模式図である。
実施例の制御の概略を説明するためのフローチャート図である。
実施例の動作の一例を説明するためのタイミングチャート図である。
ベルトクリーニング装置の他の例を示す概略断面図である。
クリーニングブレードの揺動角を説明するための模式的な断面図である。
未転写トナー像が通過する際の二次転写部の電圧の例を説明するためのタイミングチャート図である。
未転写トナー像が通過する際の二次転写部の電圧の例を説明するためのタイミングチャート図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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