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公開番号
2025132370
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029878
出願日
2024-02-29
発明の名称
磁気ディスク装置
出願人
株式会社東芝
,
東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G11B
21/21 20060101AFI20250903BHJP(情報記憶)
要約
【課題】信頼性を向上できる磁気ディスク装置を提供する。
【解決手段】一つの実施形態に係る磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、ジンバルと、コントローラとを備える。前記磁気ディスクは、第1の回転軸まわりに回転する。前記ジンバルは、磁気ヘッドと圧電素子とを有する。前記圧電素子は、印加された駆動電圧に応じて変形することで前記磁気ヘッドを移動させる。前記コントローラは、分極電圧を前記圧電素子に印加することで前記圧電素子に自発分極を与える。前記分極電圧の単位時間当たりの電圧変化量がΔV、前記分極電圧の周波数がf、前記分極電圧の振幅がA、前記分極電圧の時間分解能がΔT、前記圧電素子に印加されることで前記ジンバルの共振を励起する単位時間当たりの電圧変化量がΔVmaxであるとすると、前記分極電圧はΔV=(2πf)A・ΔT<ΔVmaxという関係を満たす。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の回転軸まわりに回転するよう構成された磁気ディスクと、
前記磁気ディスクに対してデータの記録及び再生を行うよう構成された磁気ヘッドと、印加された駆動電圧に応じて変形することで前記磁気ヘッドを移動させるよう構成された圧電素子と、を有するジンバルと、
分極電圧を前記圧電素子に印加することで前記圧電素子に自発分極を与えるよう構成された、コントローラと、
を具備し、
前記分極電圧の単位時間当たりの電圧変化量がΔV、前記分極電圧の周波数がf、前記分極電圧の振幅がA、前記分極電圧の時間分解能がΔT、前記圧電素子に印加されることで前記ジンバルの共振を励起する単位時間当たりの電圧変化量がΔVmaxであるとすると、前記分極電圧はΔV=(2πf)A・ΔT<ΔVmaxという関係を満たす、
磁気ディスク装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記分極電圧が前記圧電素子に印加される時間がT、前記分極電圧が前記圧電素子に印加されるサイクル数がN、起動時間がTmaxであるとすると、前記分極電圧はT=N/f<Tmaxという関係を満たす、
請求項1の磁気ディスク装置。
【請求項3】
第2の回転軸まわりに回転することで前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクに対して移動させるよう構成されたアクチュエータと、
前記第1の回転軸から前記第2の回転軸まわりの第1の方向に離間するとともに、前記アクチュエータを保持可能な、ランプと、
前記アクチュエータに当接することで前記第1の方向の反対の第2の方向に前記アクチュエータが回転することを制限するよう構成されたストッパと、
をさらに具備し、
前記コントローラは、前記アクチュエータが前記ストッパに接触しているときに前記分極電圧を前記圧電素子に印加するよう構成された、
請求項1の磁気ディスク装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記圧電素子に静電気が印加されると、前記アクチュエータを前記ストッパに接触させて前記分極電圧を前記圧電素子に印加するよう構成された、
請求項3の磁気ディスク装置。
【請求項5】
前記コントローラは、一定の時間間隔で前記アクチュエータを前記ストッパに接触させて前記分極電圧を前記圧電素子に印加するよう構成された、
請求項3の磁気ディスク装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記ランプに保持された前記アクチュエータが当該ランプから前記第2の方向へ移動するときに、前記アクチュエータを前記ストッパに接触させて前記分極電圧を前記圧電素子に印加するよう構成された、
請求項3の磁気ディスク装置。
【請求項7】
前記分極電圧は、DCバイアス電圧、又はDCバイアス電圧にAC電圧を重畳させた電圧を有する、
請求項1乃至請求項6のいずれか一つの磁気ディスク装置。
【請求項8】
前記分極電圧の電圧は、前記駆動電圧の電圧よりも高い、
請求項1乃至請求項6のいずれか一つの磁気ディスク装置。
【請求項9】
前記分極電圧の電圧は、前記圧電素子の自発分極を消失させる電圧の絶対値以上である、
請求項1乃至請求項6のいずれか一つの磁気ディスク装置。
【請求項10】
第1の回転軸まわりに回転するよう構成された磁気ディスクと、
前記磁気ディスクに対してデータの記録及び再生を行うよう構成された磁気ヘッドと、印加された駆動電圧に応じて変形することで前記磁気ヘッドを移動させるよう構成された圧電素子と、を有するジンバルと、
第2の回転軸まわりに回転することで前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクに対して移動させるよう構成されたアクチュエータと、
前記第1の回転軸から前記第2の回転軸まわりの第1の方向に離間するとともに、前記アクチュエータを保持可能な、ランプと、
前記アクチュエータに当接することで前記第1の方向の反対の第2の方向に前記アクチュエータが回転することを制限するよう構成されたストッパと、
前記アクチュエータが前記ストッパに接触しているときに分極電圧を前記圧電素子に印加することで前記圧電素子に自発分極を与えるよう構成された、コントローラと、
を具備する磁気ディスク装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、磁気ディスク装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ハードディスクドライブのような磁気ディスク装置に、例えば、ジンバルが設けられる。ジンバルは、サスペンションの一部と、当該サスペンションに実装された磁気ヘッド及び圧電素子とを有する。圧電素子は、電圧を印加されることで逆圧電効果により変形し、磁気ヘッドの位置を調整する。
【0003】
例えば静電気放電により圧電素子に過電圧が印加されると、圧電素子の自発分極が消失することがある。自発分極が消失した圧電素子は、例えば、高電圧を印加されることで、再び自発分極が与えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第8929022号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
圧電素子は、与えられる高電圧によってジンバルの共振を生じ、磁気ヘッドを振動させてしまうことがある。例えば、磁気ディスクのデータゾーン上で圧電素子がジンバルの共振を生じると、磁気ディスク上で浮上している磁気ヘッドに変動が生じ、磁気ヘッドがデータゾーンに接触する虞がある。磁気ヘッドとデータゾーンとの接触を抑制できれば、磁気ディスク装置は信頼性を向上し得る。
【0006】
本発明が解決する課題の一例は、信頼性を向上できる磁気ディスク装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの実施形態に係る磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、ジンバルと、コントローラとを備える。前記磁気ディスクは、第1の回転軸まわりに回転するよう構成される。前記ジンバルは、磁気ヘッドと圧電素子とを有する。前記磁気ヘッドは、前記磁気ディスクに対してデータの記録及び再生を行うよう構成される。前記圧電素子は、印加された駆動電圧に応じて変形することで前記磁気ヘッドを移動させるよう構成される。前記コントローラは、分極電圧を前記圧電素子に印加することで前記圧電素子に自発分極を与えるよう構成される。前記分極電圧の単位時間当たりの電圧変化量がΔV、前記分極電圧の周波数がf、前記分極電圧の振幅がA、前記分極電圧の時間分解能がΔT、前記圧電素子に印加されることで前記ジンバルの共振を励起する単位時間当たりの電圧変化量がΔVmaxであるとすると、前記分極電圧はΔV=(2πf)A・ΔT<ΔVmaxという関係を満たす。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1の実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示す例示的な図である。
図2は、第1の実施形態の磁気ディスク装置の構成を示す例示的な平面図である。
図3は、第1の実施形態のジンバルを示す例示的な平面図である。
図4は、第1の実施形態の磁気ディスク装置の動作の一例を示す例示的なフローチャートである。
図5は、第2の実施形態に係る磁気ディスク装置の動作の一例を示す例示的なフローチャートである。
図6は、第3の実施形態に係る磁気ディスク装置の動作の一例を示す例示的なフローチャートである。
図7は、第4の実施形態に係る磁気ディスク装置の動作の一例を示す例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
【0010】
以下の説明において、「抑制する」は、例えば、事象、作用、若しくは影響の発生を防ぐこと、又は事象、作用、若しくは影響の度合いを低減させること、として定義される。また、以下の説明において、「制限する」は、例えば、移動若しくは回転を防ぐこと、又は移動若しくは回転を所定の範囲内で許容するとともに当該所定の範囲を超えた移動若しくは回転を防ぐこと、として定義される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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