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公開番号2025127559
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024323
出願日2024-02-21
発明の名称エンジニアリングツールおよびコンピュータプログラム
出願人株式会社キーエンス
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類G05B 19/05 20060101AFI20250826BHJP(制御;調整)
要約【課題】複数の表示モード間の切替に際して表示対象となる情報を引き継ぐ。
【解決手段】エンジニアリングツールは、プログラマブルロジックコントローラにおける現在の入出力データを逐次取得したり、それらの履歴データを取得したりする。エンジニアリングツールは、モニタ対象となる入出力データの指定を受け付け、第一モードにおいて、指定された入出力データを逐次取得して、当該入出力データを時系列にグラフ表示する。エンジニアリングツールは、第二モードにおいて、履歴データについてグラフ表示する。エンジニアリングツールは、第一モードと第二モードとのうち一方のモードから他方のモードへの切替に際し、一方のモードにおけるモニタ対象を指定する情報を他方のモードに引き継ぎ、モニタ対象を一致させる。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
プログラマブルロジックコントローラに接続されるエンジニアリングツールであって、
前記プログラマブルロジックコントローラにおける現在の入出力データを逐次取得する現在データ取得部と、
イベントに基づいて時刻情報とともに時系列に記録された前記入出力データを履歴データとして取得する履歴データ取得部と、
モニタ対象となる入出力データの指定を受け付ける受付部と、
第一モードにおいて、前記受付部を通じて指定された前記入出力データを前記現在データ取得部により逐次取得して、当該入出力データを時系列にグラフ表示するとともに、第二モードにおいて、前記履歴データ取得部により取得された入出力データのうち、前記受付部を通じて指定された前記入出力データを時系列にグラフ表示するグラフ画面を生成する生成部と、
前記第一モードと前記第二モードとのうち一方のモードから他方のモードへの切替に際し、前記一方のモードにおける前記モニタ対象を指定する情報を前記他方のモードに引き継ぐとともに、当該情報に基づき、前記一方のモードと前記他方のモードとの間で当該モニタ対象を一致させるモニタ対象管理部と
を有する、ことを特徴とするエンジニアリングツール。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記モニタ対象管理部は、前記一方のモードについての前記モニタ対象を指定する情報に基づき、前記他方のモードにおける前記モニタ対象となる入出力データを特定し、当該特定された入出力データを前記他方のモードにおいて取得可能かどうかを判定し、当該特定された入出力データを前記他方のモードにおいて取得可能でない場合、当該特定された入出力データを前記他方のモードにおける前記モニタ対象から除外すべく、前記他方のモードのための前記モニタ対象を指定する情報を修正する、ことを特徴とする請求項1に記載のエンジニアリングツール。
【請求項3】
前記一方のモードは前記第一モードであり、前記他方のモードは前記第二モードであり、
前記他方のモードにおいて取得可能でない入出力データは、前記履歴データに含まれていない入出力データである、ことを特徴とする請求項2に記載のエンジニアリングツール。
【請求項4】
前記モニタ対象管理部は、前記一方のモードについての前記モニタ対象を指定する情報に基づき、前記他方のモードにおける前記モニタ対象となる複数の入出力データを特定し当該複数の入出力データのそれぞれについてモニタ対象とするかどうかをユーザに確認するための確認画面を表示し、当該確認画面を通じて、前記モニタ対象とすべき入出力データ、または、前記モニタ対象から削除すべき入出力データの指定を受け付ける、ことを特徴とする請求項1に記載のエンジニアリングツール。
【請求項5】
前記一方のモードについてのグラフ画面が表示された後に、前記他方のモードについてのグラフ画面が表示されることで、前記一方のモードについてのグラフ画面の表示を継続したまま、前記他方のモードについてのグラフ画面が表示される、ことを特徴とする請求項1に記載のエンジニアリングツール。
【請求項6】
前記生成部は、前記一方のモードについての前記モニタ対象となる入出力データに対して、前記他方のモードについて前記モニタ対象となる同一の入出力データが重ねて表示されるよう、前記グラフ画面を生成する、ことを特徴とする請求項1に記載のエンジニアリングツール。
【請求項7】
前記プログラマブルロジックコントローラにおける現在の入出力データのうち、前記現在データ取得部が取得することを制限されている入出力データを逐次取得する制限データ取得部をさらに有し、
前記生成部は、第三モードにおいて、前記制限データ取得部により取得される入出力データのうち、前記受付部を通じて指定された前記入出力データを時系列にグラフ表示するグラフ画面を生成するように構成されており、
前記モニタ対象管理部は、前記第一モードと前記第二モードと前記第三モードとのうち一のモードから他のモードへの切替に際し、前記一のモードにおける前記モニタ対象を指定する情報を前記他のモードに引き継ぐとともに、当該情報に基づき、前記一のモードと前記他のモードとの間で当該モニタ対象を一致させる、ことを特徴とする請求項1に記載のエンジニアリングツール。
【請求項8】
前記モニタ対象を指定する情報は、前記グラフ画面における前記モニタ対象のグラフの表示形式、前記モニタ対象の表示色、前記モニタ対象の表示レンジ、前記モニタ対象のグラフの表示位置、および、前記モニタ対象のグラフの目盛りのうち、少なくとも一つを示す表示設定を含み、
前記モニタ対象管理部は、前記一方のモードにおける前記モニタ対象の表示設定を前記他方のモードの表示設定へ引き継ぐ、ことを特徴とする請求項1に記載のエンジニアリングツール。
【請求項9】
プログラマブルロジックコントローラに接続されるコンピュータに、
前記プログラマブルロジックコントローラにおける現在の入出力データを逐次取得する現在データ取得部と、
イベントに基づいて時刻情報とともに時系列に記録された前記入出力データを履歴データとして取得する履歴データ取得部と、
モニタ対象となる入出力データの指定を受け付ける受付部と、
第一モードにおいて、前記受付部を通じて指定された前記入出力データを前記現在データ取得部により逐次取得して、当該入出力データを時系列にグラフ表示するとともに、第二モードにおいて、前記履歴データ取得部により取得された入出力データのうち、前記受付部を通じて指定された前記入出力データを時系列にグラフ表示するグラフ画面を生成する生成部と、
前記第一モードと前記第二モードとのうち一方のモードから他方のモードへの切替に際し、前記一方のモードにおける前記モニタ対象を指定する情報を前記他方のモードに引き継ぐとともに、当該情報に基づき、前記一方のモードと前記他方のモードとの間で当該モニタ対象を一致させるモニタ対象管理部と、
して機能させる、ことを特徴とするコンピュータプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジニアリングツールおよびコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
プログラマブルロジックコントローラ(PLC)はファクトリーオートメーションにおいて製造機器や搬送装置、検査装置を制御するコントローラである。PLCはユーザによって作成されるラダープログラムなどのユーザプログラムを実行することで様々な拡張ユニットや被制御機器を制御する。ユーザプログラムを実際にPLC上で実行してみて、ユーザプログラムの作成時には想定していなかった事象が見つかり、ユーザプログラムの修正が必要となることがある。ユーザは修正箇所を特定するためにユーザプログラムを見直すだけでなく、PLCが生成したログデータを参照する。ログデータにはユーザプログラムを実行しているときに収集されたデバイスの値(デバイス値)が記憶される。PLCの分野においてデバイスとは情報を記憶する記憶領域を意味する。デバイスとしては、一ビットの情報を保持するリレーデバイスや一ワードの情報を保持するワードデバイスなどがある。
【0003】
特許文献1によれば、PLCのユーザプログラムを見るための画面と、デバイスのログデータを見るための画面とを行き来できるようにすることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-013528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、PLCにおいて過去に記録された履歴データを表示する履歴再生モードと、稼働しているPLCにおける現在のデバイスのデバイス値をリアルタイムで表示するリアルタイム再生モードとを行き来することができればユーザにとって便利であろう。しかし、履歴再生モードにおいて表示対象となるデバイス値と、リアルタイム再生モードにおいて表示対象となるデバイス値とは関連付けられていない。そのため、ユーザが履歴再生モードからリアルタイム再生モードに切り替えたり、リアルタイム再生モードから履歴再生モードに切り替えたりすると、それぞれの表示設定が同じであっても表示対象が異なるため、表対象のデータが存在するかどうかのチェックが必要となる。そのため、モードの切り替えの際には、初期化が必要となっていた。
【0006】
そこで、本発明は、複数の表示モード間の切替に際して表示対象となる情報を引き継ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、たとえば、
プログラマブルロジックコントローラに接続されるエンジニアリングツールであって、
前記プログラマブルロジックコントローラにおける現在の入出力データを逐次取得する現在データ取得部と、
イベントに基づいて時刻情報とともに時系列に記録された前記入出力データを履歴データとして取得する履歴データ取得部と、
モニタ対象となる入出力データの指定を受け付ける受付部と、
第一モードにおいて、前記受付部を通じて指定された前記入出力データを前記現在データ取得部により逐次取得して、当該入出力データを時系列にグラフ表示するとともに、第二モードにおいて、前記履歴データ取得部により取得された入出力データのうち、前記受付部を通じて指定された前記入出力データを時系列にグラフ表示するグラフ画面を生成する生成部と、
前記第一モードと前記第二モードとのうち一方のモードから他方のモードへの切替に際し、前記一方のモードにおける前記モニタ対象を指定する情報を前記他方のモードに引き継ぐとともに、当該情報に基づき、前記一方のモードと前記他方のモードとの間で当該モニタ対象を一致させるモニタ対象管理部と
を有する、ことを特徴とするエンジニアリングツールを提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数の表示モード間の切替に際して表示対象となる情報を引き継ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
PLCシステムを説明する図
エンジニアリングツール(設定支援装置)を説明する図
基本ユニットを説明する図
拡張ユニットを説明する図
拡張ユニットを説明する図
CPUにより実現される機能を説明する図
ユーザーインターフェースを説明する図
ユーザーインターフェースを説明する図
ユーザーインターフェースを説明する図
ユーザーインターフェースを説明する図
CPUにより実行される手順を示すフローチャート
CPUにより実行される手順を示すフローチャート
ユーザーインターフェースを説明する図
ユーザーインターフェースを説明する図
ユーザーインターフェースを説明する図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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