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公開番号2025127278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023922
出願日2024-02-20
発明の名称床版切断装置の逸走防止構造及び床版撤去工法
出願人オリエンタル白石株式会社
代理人個人,個人
主分類E01D 24/00 20060101AFI20250825BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】切断する床版の上面に凹凸や勾配があり、床版の撤去した部分とのクリアランスが少ない場合であってもコンクリートカッターが逸走・落脱するおそれが少ない床版切断装置の逸走防止構造及び床版撤去工法を提供する。
【解決手段】床版取替工事においてコンクリート床版を切断する床版切断装置の逸走防止構造であって、橋桁(主桁G1)上に架設された走行板2と、走行板2の上を橋桁(主桁G1)に沿って走行してコンクリート床版(中間床版C2)を切断するコンクリートカッター3と、コンクリートカッター3の走行車輪31が橋桁(主桁G1)の切断端部から逸走しないように掛け止める走行板2の上面に設置された逸走防止材4と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
床版取替工事においてコンクリート床版を切断する床版切断装置の逸走防止構造であって、
橋桁上に架設された走行板と、前記走行板の上を前記橋桁に沿って走行して前記コンクリート床版を切断するコンクリートカッターと、前記コンクリートカッターの走行車輪が前記橋桁の切断端部から逸走しないように掛け止める前記走行板の上面に設置された逸走防止材と、を備えること
を特徴とする床版切断装置の逸走防止構造。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記走行板の上面には、勾配を付けて前記コンクリート床版を斜めに切断するための傾斜プレートが設置されていること
を特徴とする請求項1に記載の床版切断装置の逸走防止構造。
【請求項3】
前記走行板は、上面に滑り止めが形成されたチェッカープレートであり、前記逸走防止材は、アングル材であること
を特徴とする請求項1又は2に記載の床版切断装置の逸走防止構造。
【請求項4】
請求項1に記載の床版切断装置の逸走防止構造を用いて前記コンクリート床版を切断して撤去する床版撤去工法であって、
前記橋桁と前記コンクリート床版との接合部のコンクリート部分をウォータージェットで斫り取って除去し、前記橋桁の内部補強筋の一部を露出させる接合部コンクリート除去工程を行った後、
前記接合部コンクリート除去工程でコンクリート部分を除去した前記橋桁の上面に前記走行板を架設して覆う走行板設置工程と、
前記走行板設置工程で設置した走行板の上を前記コンクリートカッターで走行して前記コンクリート床版を切断して撤去する床版切断撤去工程と、を備えること
を特徴とする床版撤去工法。
【請求項5】
前記走行板の上面には、勾配を付けて前記コンクリート床版を斜めに切断するための傾斜プレートが設置されており、
床版切断撤去工程では、設置した傾斜プレートの上を前記コンクリートカッターで走行して勾配を付けて前記コンクリート床版を斜めに切断して撤去すること
を特徴とする請求項4に記載の床版撤去工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、PC合成桁の床版取替工事において用いる床版切断装置の逸走防止構造及びそれを用いた床版撤去工法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
これまでの床版更新工事(床版取替工事)では、既設床版をWJ(ウォータージェット)、カッター装置、又はワイヤソーなどの切断装置により切断・撤去した後、場所打ち(現場打設)でコンクリート床版のコンクリートが打設されて打ち替えられていた。しかし、場所打ちでコンクリートを打設してコンクリート床版を施工する場合、交通規制のかかる現地での施工期間が長くなってしまうため、現地施工期間の短縮が課題となっていた。
【0003】
このような問題を解決するべく、本願出願人は、既設の主桁スターラップを切断の上、その先端に定着鋼管を圧着させることでスターラップの機能を保持させ、PC床版切欠き部には鋼管圧着によりスターラップを延伸して、主桁ウェブの首振りに対しても必要な耐荷性能を保持する床版取替工法を開発した。
【0004】
特許文献1には、コンクリート橋のRC床版と接合する主桁の上部を斫り取ってスターラップなどの引張抵抗材の上部を露出させ、露出させた当該引張抵抗材を途中で切断して機械式定着手段で有効に定着して前記主桁の有効成を減じた上、有効成を減じた主桁の上にプレキャスト床版を載置するコンクリート橋のプレキャスト床版への取替方法が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0025]~[0044]、図面の図3~図9等参照)。
【0005】
また、特許文献2には、コンクリート橋のRC床版と接合する主桁の上部を斫り取ってスターラップなどの引張抵抗材の上部を露出させ、露出させた当該引張抵抗材を途中で切断して機械式定着手段で有効に定着した上、前記機械式定着手段にずれ止め手段を接続し、箱抜き孔を有するプレキャスト床版を前記主桁の上に載置して、前記ずれ止め手段を前記箱抜き孔に収容して充填材を充填させて硬化させ、前記プレキャスト床版と前記主桁とを一体化するコンクリート橋のプレキャスト床版への取替方法が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0032]~[0069]、図面の図3~図9等参照)。
【0006】
このような特許文献1及び2のコンクリート橋のプレキャスト床版への取替方法では、主桁上の床版をウォータージェットで撤去した後に、コンクリートカッターで中間床版や張り出し床版の切断を行う必要がある。しかし、その際、コンクリートカッターで走行する床版の上面は、ウォータージェットでコンクリートを取り除いた部分が露出しているため凹凸が激しい上、既に撤去した側とのクリアランスが少なく、横断勾配の方向によっては、コンクリートカッターが逸走・落脱するおそれがあるという問題があった。
【0007】
一方、特許文献3には、橋梁の老朽化したジョイント部分(伸縮装置)を切断撤去するために、補助部材を床版上に設置し、コンクリートカッターの片側車輪を載せて装置を傾斜させ、ジョイントを挟んで両側の床版を斜めに切断して複数の斜め切断溝を形成し、更に、斜め切断溝に対して直角にジョイントを含めて切断し、斜め切断溝に破砕具を挿入してジョイント及び床版を撤去する橋梁のジョイント切断撤去方法が開示されている(特許文献3の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0006]~[0013]、図面の図1~図5等参照)。
【0008】
しかし、特許文献3に記載の橋梁のジョイント切断撤去方法は、あくまでも橋梁の老朽化したジョイント部分(伸縮装置)を普通に床版上においてコンクリートカッターを走行させて切断撤去するための発明であり、前述の問題が認識されていない。このため、特許文献3に記載の橋梁のジョイント切断撤去方法は、PC合成桁の床版取替工事に適用された場合、コンクリートカッターが逸走・落脱することを防ぐことができるものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第6845456号公報
特許第6845457号公報
特開2004-60333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、前述のプレキャスト床版への取替方法にも適用でき、切断する床版の上面に凹凸や勾配があり、床版の撤去した部分とのクリアランスが少ない場合であってもコンクリートカッターが逸走・落脱するおそれが少ない床版切断装置の逸走防止構造及び床版撤去工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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