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公開番号2025126686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-29
出願番号2024023046
出願日2024-02-19
発明の名称カバー部材、緩衝装置
出願人Astemo株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/38 20060101AFI20250822BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】アイジョイントの形状に影響を受けることなく形状を定めることができるカバー部材を提供することを目的とする。
【解決手段】カバー部材100は、オイルが封入されるシリンダ部から突出するロッドに固定されるとともにシリンダ部における一方の端部を覆う環状部材110と、環状部材110に連結されるとともにロッドの周囲を覆う筒状部材と、を備え、筒状部材は、ロッドの軸方向に交差する方向に分割された、第1部材130、第2部材140が交差する方向から互いに隣り合うように近づけられた後に連結されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
流体が封入されるシリンダ部から突出するロッドに固定されるとともに前記シリンダ部における一方の端部を覆う環状部材と、
前記環状部材に連結されるとともに前記ロッドの周囲を覆う筒状部材と、
を備え、
前記筒状部材は、前記ロッドの軸方向に交差する方向に分割された複数の部材が前記交差する方向から互いに隣り合うように近づけられた後に連結されている、
カバー部材。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記筒状部材は、前記ロッドの周方向における一方の端部側に設けられた第1連結部と、前記ロッドの周方向における他方の端部側に設けられた第2連結部とを有する第1部材と、前記一方の端部側に設けられて前記第2連結部と連結される第3連結部と、前記他方の端部側に設けられて前記第1連結部と連結される第4連結部とを有する第2部材と、を備える、
請求項1に記載のカバー部材。
【請求項3】
前記第1部材の前記第1連結部には、表面から前記ロッドの軸方向に交差する方向に突出した突出部が設けられ、
前記第2部材の前記第4連結部には、前記突出部を通す貫通孔が形成され、
前記突出部の先端部が前記貫通孔を通された後に溶かされて前記貫通孔の大きさよりも大きくされることで、前記第1部材と前記第2部材とは連結されている、
請求項2に記載のカバー部材。
【請求項4】
前記第1部材の前記第1連結部には、表面から前記ロッドの軸方向に交差する方向に突出した突出部が設けられ、
前記第2部材の前記第4連結部には、前記突出部を通す貫通孔が形成され、
前記突出部の先端部は前記貫通孔の大きさよりも大きく、前記先端部が前記貫通孔を通るときに弾性変形するとともに前記貫通孔を通った後に復帰することで、前記第1部材と前記第2部材とは連結されている、
請求項2に記載のカバー部材。
【請求項5】
前記環状部材と前記筒状部材とは、前記ロッドの軸方向に分離しないように連結されている、
請求項1に記載のカバー部材。
【請求項6】
前記筒状部材は、前記軸方向の端部に、内側に突出する内向部を有し、前記内向部が前記環状部材よりも前記シリンダ部とは反対側に位置することで前記環状部材に対して前記シリンダ部側に移動することが抑制される、
請求項5に記載のカバー部材。
【請求項7】
前記筒状部材は、前記軸方向の端部に、内側に突出する内向部と、前記内向部から前記軸方向に突出する凸部とを有し、
前記環状部材には、前記凸部を通す貫通孔が形成され、
前記凸部の先端部が前記貫通孔を通された後に溶かされて前記貫通孔の大きさよりも大きくされることで、前記筒状部材と前記環状部材とは連結されている、
請求項5に記載のカバー部材。
【請求項8】
前記筒状部材は、前記軸方向の端部に、内側に突出する内向部と、前記内向部から前記軸方向に突出する凸部とを有し、
前記環状部材には、前記凸部を通す貫通孔が形成され、
前記凸部の先端部は前記貫通孔の大きさよりも大きく、前記凸部が前記貫通孔を通るときに弾性変形するとともに前記貫通孔を通った後に復帰することで、前記筒状部材と前記環状部材とは連結されている、
請求項5に記載のカバー部材。
【請求項9】
前記環状部材は、外周部から前記軸方向に突出する筒状部を有し、
前記筒状部材の内面から内側に突出した凸部が、前記環状部材の前記筒状部に形成された凹部に嵌り込むことで、前記筒状部材と前記環状部材とは連結されている、
請求項5に記載のカバー部材。
【請求項10】
流体が封入されるシリンダ部と、
前記シリンダ部から突出するロッドと、
前記シリンダ部および前記ロッドの一部を覆う、請求項1から9のいずれか1項に記載のカバー部材と、
を備える緩衝装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カバー部材および緩衝装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載のシリンダ装置は、以下のように構成されている。すなわち、流体が封入されるシリンダと、シリンダから一側が延出するロッドと、ロッドの一側に設けられる環状部材と、環状部材の外周側に接合される筒状部材と、を有し、筒状部材が、一枚の薄板で形成されており、筒状に丸められた主板部と、主板部の一側端側から内側に折り返された第1折曲部と、主板部の他側端側から外側に折り返された第2折曲部と、を有し、第1折曲部と第2折曲部とが噛み合わされてロックシーム部が形成され、ロックシーム部は、主板部よりも内側に向けて突出するとともに、環状部材に対向する部分を避けて形成されている。
そして、環状部材は、その径方向中央の内周板部の内側にロッドが挿入され、この内周板部の内周縁部がロッドの軸方向の中間部位に溶接等により接合されて固定される。また、筒状部材が、抵抗溶接により環状部材に固定されてカバー部材となる。
また、シリンダの外筒の底部の外側には取付アイが固定されている。そして、シリンダ装置は、車両に取り付けられる際に、例えば、ロッドが上側に配置されて車体側に連結され、取付アイが下側に配置されて車輪側に連結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-173814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シリンダ装置において、ロッドの上端部にもアイジョイント(特許文献1においては取付アイ)が固定され、アイジョイントを介して車体側に連結される構成が考えられる。このように、環状部材および筒状部材から構成され、シリンダ部の外周面や車体側の端部を覆うカバー部材の上側および下側にアイジョイントが設けられると、筒状部材は筒状であることから筒状部材の内形(例えば内径)をアイジョイントの外形(例えば外径)よりも大きくしないと、筒状部材を環状部材に対して組み付けることが困難となる。その結果、筒状部材の大きさがアイジョイントの形状に影響される。
本発明は、アイジョイントの形状に影響を受けることなく形状を定めることができるカバー部材等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと完成させた本発明は、流体が封入されるシリンダ部から突出するロッドに固定されるとともに前記シリンダ部における一方の端部を覆う環状部材と、前記環状部材に連結されるとともに前記ロッドの周囲を覆う筒状部材と、を備え、前記筒状部材は、前記ロッドの軸方向に交差する方向に分割された複数の部材が前記交差する方向から互いに隣り合うように近づけられた後に連結されている、カバー部材である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、アイジョイントの形状に影響を受けることなく形状を定めることができるカバー部材等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係る緩衝装置の概略構成の一例を示す図である。
第1実施形態に係るカバー部材が連結される前の外観の一例を示す斜視図である。
(a)は、第1実施形態に係る第1部材と第2部材とが接合される前の外観を第2側から軸方向に見た図の一例である。(b)は、第1実施形態に係る第1部材と第2部材とが接合される前の外観を外側から半径方向に見た図の一例である。
カバー部材が連結された後の外観の一例を示す斜視図である。
第1部材と第2部材との接合を説明するための図の一例である。(a)は接合前、(b)は接合後の一例を示す図である。
第1部材と第2部材との接合を説明するための図の一例であり、(a)は接合前、(b)は接合後の一例を示す図である。
(a)は、筒状部材の外観の一例を示す斜視図である。(b)は、変形例に係る筒状部材の外観の一例を示す斜視図である。
第2実施形態に係るカバー部材の概略構成の一例を示す図である。(a)は接合前、(b)は接合後の一例を示す図である。
第2実施形態に係る環状部材と筒状部材との連結態様の変形例の一例を示す図である。(a)は接合前、(b)は接合後の一例を示す図である。
第3実施形態に係るカバー部材の概略構成の一例を示す図である。(a)は環状部材と筒状部材とが接合される前の状態、(b)は環状部材と筒状部材とが接合された後の状態、(c)は接合状態を示す部分断面図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る緩衝装置1の概略構成の一例を示す図である。
緩衝装置1は、乗用自動車等の四輪車に用いられる油圧式のショックアブソーバであり、図1に示すように、後で詳述する、シリンダ部10と、ロッド20と、ピストン部30と、ボトム部40と、カバー部材100とを備える。
【0009】
以下では、ロッド20の軸方向を、単に「軸方向」と称する場合がある。また、軸方向の第1側(図1では下側)、軸方向の第2側(図1では上側)を、それぞれ、単に「第1側」、「第2側」と称する場合がある。また、軸方向に交差する方向(例えば、直交方向)を、「半径方向」と称する。半径方向において、後述するシリンダ11の中心線側を単に「内側」と称し、中心線から離れる側を単に「外側」と称する場合がある。また、ロッド20の軸心回りの方向を、単に「周方向」と称する場合がある。周方向においては、図3(a)に示すように、第2側から軸方向に見た場合の時計回り方向の上流側、下流側を、それぞれ、単に「一端側」、「他端側」と称する場合がある。
【0010】
(シリンダ部10)
シリンダ部10は、オイルを収容するシリンダ11と、シリンダ11の外側に設けられる外筒12と、外筒12の第1側の端部を塞ぐ底蓋13と、底蓋13における第1側の面に溶接等にて固定されたアイジョイント14とを備える。そして、シリンダ部10は、シリンダ11の外周面と外筒12の内周面とで、リザーバ室Rを形成している。また、シリンダ部10は、ロッド20を移動可能に支持するロッドガイド部15と、シリンダ部10内のオイルの漏れやシリンダ部10内への異物の混入を防ぐオイルシール16とを備える。また、シリンダ部10は、リバウンドシート17と、リバウンドラバー18とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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