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公開番号2025124451
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020523
出願日2024-02-14
発明の名称エレベーター運行可視化システム及びエレベーター運行可視化方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類B66B 3/00 20060101AFI20250819BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】居住用又は滞在用の複数の部屋がそれぞれ設けられた複数の階を有する建物において当該複数の部屋のうちのいずれかに居住又は滞在する利用者の利便性を向上する。
【解決手段】システムは、エレベーターの運行に関するデータを取得し、利用者の居住階又は滞在階である乗車階を特定し、エレベーターの利用時間帯を特定し、利用時間帯での各時間刻み幅について、運行指標を算出し、算出された運行指標に基づく情報を利用者に提供する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
複数の階を有する建物に設置されている一つ又は複数のエレベーターの各々について運行に関するデータであるエレベーター運行データを取得する取得部と、
利用者の居住階又は滞在階である乗車階を特定し、前記利用者が前記乗車階からロビー階への移動が行われ得る日付及び時間帯である対象日及び利用時間帯を特定する特定部と、
前記一つ又は複数のエレベーターの各々についてのエレベーター運行データの少なくとも一部に基づく値であり当該運行指標についての一つ以上の運行項目の各々の運行値を用いて、前記利用時間帯における各時間刻み幅について、前記乗車階についての一つ又は複数の運行指標の各々を算出する算出部と、
前記一つ又は複数の運行指標に基づき前記利用時間帯の運行情報を出力する出力部と
を備えるエレベーター運行可視化システム。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
前記一つ又は複数の運行指標に基づき前記利用時間帯の運行情報が可視化されたUI(User Interface)に、一つ以上の運行指標である一つ以上の表示対象指標が表示され、
前記一つ以上の表示対象指標は、下記の(A)乃至(F)の運行指標のうちの一つ以上の運行指標である、
(A)前記乗車階からロビー階までのエレベーター移動の所要時間の指標である所要時間指標、
(B)前記乗車階に乗りかごが到着した時における乗りかごの混雑度の指標である混雑度指標、
(C)前記乗車階における待ち時間の指標である待ち時間指標、
(D)前記乗車階からロビー階までの乗車時間の指標である乗車時間指標、
(E)乗りかご内での他人との乗り合わせの可能性の指標である乗り合わせ指標、
(F)対象の建物又は乗車階での見なし満員の発生回数の指標である見なし満員指標、
請求項1に記載のエレベーター運行可視化システム。
【請求項3】
前記一つ以上の表示対象指標は、(A)の指標と(B)との指標を含む、又は、(E)の指標と(C)の指標とを含む、
請求項2に記載のエレベーター運行可視化システム。
【請求項4】
目的地に目的の時刻までに到着することが必要とされることが多いと定められた第1の時間帯に前記利用時間帯が重なる場合、前記一つ以上の表示対象指標は、(A)の指標と(B)の指標とを含み、
前記第1の時間帯以外の時間帯のうちの定められた第2の時間帯に前記利用時間帯が重なる場合、前記一つ以上の表示対象指標は、(E)の指標と(C)の指標とを含む、
請求項3に記載のエレベーター運行可視化システム。
【請求項5】
前記対象日及び前記利用時間帯における各時間刻み幅について、運行指標毎に、当該運行指標の算出に用いられる運行値は、前記一つ又は複数のエレベーターの各々についてのエレベーター運行データのうち、前記対象日が属する日付属性と同じ日付属性、且つ、前記利用時間帯と同じ時間帯の過去のデータを基に得られた値である、
請求項1に記載のエレベーター運行可視化システム。
【請求項6】
前記一つ又は複数のエレベーターの各々についてのエレベーター運行データの少なくとも一部に基づき、前記特定された乗車階及び利用時間帯についてのエレベーターの利用人数と乗り場呼び発生回数とかご呼び発生回数との少なくとも一つに基づくエレベーター利用量を特定し、当該特定されたエレベーター利用量を基に、前記利用時間帯における時間刻み幅を決定する決定部、
を更に備え、
前記算出部は、前記利用時間帯における決定された各時間刻み幅について、前記乗車階についての一つ又は複数の運行指標を算出する、
請求項1に記載のエレベーター運行可視化システム。
【請求項7】
(A)の運行指標についての一つ以上の運行項目の運行値は、前記乗車階の乗り場呼び継続時間の統計値、前記乗車階からロビー階までの平均乗車時間の統計値、前記建物全体での乗り場呼び停止回数の統計値、前記建物全体でのかご呼び停止回数の統計値、前記建物全体での乗り場呼び発生回数の統計値、及び、前記建物全体でのかご呼び発生回数の統計値のうちの少なくとも一つであり、
(A)の運行指標は、下記(a1)乃至(a3)のうちのいずれかであり、
(a1)前記乗車階の乗り場呼び継続時間の統計値と、前記乗車階からロビー階までの平均乗車時間の統計値との和、
(a2)前記建物全体での乗り場呼び停止回数の統計値とかご呼び停止回数の統計値との和、
(a3)前記建物全体での乗り場呼び発生回数の統計値とかご呼び発生回数の統計値との和、
前記乗車階の前記乗り場呼び停止回数は、前記乗車階の乗り場で呼びがされたために乗りかごが当該階で停止した回数であり、
前記乗車階の前記かご呼び停止回数は、前記乗車階に停止するためのかご呼びがされたために乗りかごが前記乗車階で停止した回数であり、
前記乗車階の前記乗り場呼び発生回数は、前記乗車階の乗り場で呼びが発生した回数であり、
前記乗車階の前記かご呼び発生回数は、前記乗車階においてかご呼びが発生した回数である、
請求項2に記載のエレベーター運行可視化システム。
【請求項8】
(B)の運行指標についての一つ以上の運行項目の運行値は、下記(b1)乃至(b4)のうちの少なくとも一つであり、
(b1)前記乗車階に到着時の乗りかごの乗車率の統計値、
(b2)前記乗車階よりも全ての上側階でのエレベーター利用量の統計値、
(b3)前記建物での見なし満員発生時の乗車率の統計値、
(b4)前記乗車階での見なし満員発生時の乗車率の統計値、
各上側階でのエレベーター利用量は、当該上側階についてのエレベーターの利用人数と乗り場呼び発生回数とかご呼び発生回数との少なくとも一つに基づき、
各階について、見なし満員の発生は、当該階で乗り場呼びが発生したために乗りかごが到着したが当該乗りかごが出発してから所定時間内に再び当該階で乗り場呼びが発生することである、
請求項2に記載のエレベーター運行可視化システム。
【請求項9】
前記建物での見なし満員発生時の乗車率は、前記建物において、乗り場呼びがされた階で停車した乗りかごに利用者が乗車しなかった場合の乗りかご内の乗車率であり、
前記乗車階での見なし満員発生時の乗車率は、前記建物において、前記乗車階で乗り場呼びがされ乗りかごが停車したが当該乗りかごに利用者が乗車しなかった場合の乗りかご内の乗車率である、
請求項8に記載のエレベーター運行可視化システム。
【請求項10】
(C)の運行指標についての一つ以上の運行項目の運行値は、前記利用時間帯と同じ時間帯における前記乗車階の乗り場呼び継続時間の統計値である、
請求項2に記載のエレベーター運行可視化システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、エレベーター運行の可視化のための技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
エレベーター運行の可視化に関し、例えば、特許文献1に開示の技術が知られている。特許文献1に開示のシステムは、利用人数が閾値以下である時間帯にエレベーターを利用するように利用者に促す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-160079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マンションの居住者は、居住階からエレベーターを利用してロビー階に降りマンションの外に出て目的地へ目的の到着時刻までに到着するよう移動することが多い。しかし、居住階の乗り場に着いてからロビー階に到着するまでの時間が利用者の想定を超えていると、目的地へ目的の到着時刻までに到着するよう移動することが困難になり得る。
【0005】
このような課題は、マンションに限らず、居住用又は滞在用の複数の部屋がそれぞれ設けられた複数の階を有する他の建物、例えばホテルについても有り得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
システムは、エレベーターの運行に関するデータを取得し、利用者の居住階又は滞在階である乗車階を特定し、エレベーターの利用時間帯を特定し、利用時間帯での各時間刻み幅について、運行指標を算出し、算出された運行指標に基づく情報を利用者に提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、居住用又は滞在用の複数の部屋がそれぞれ設けられた複数の階を有する建物において当該複数の部屋のうちのいずれかに居住又は滞在する利用者の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係るエレベーター運行可視化システムの機能構成例を示す。
利用者の乗車階と乗車階以外の階との例を示す。
運行DB内のデータの構成例を示す。
設定DB内のデータの構成例を示す。
指標DB内のデータの構成例を示す。
運行指標の可視化の例を示す。
エレベーター運行可視化システムが行う処理の流れの一例を示す。
所要時間指標の算出の流れの一例を示す。
混雑度指標の算出の流れの一例を示す。
見なし満員の判定の流れの一例を示す。
乗車階の特定の流れの一例を示す。
設定DB内のデータのうち指標優先順位に関するデータの構成例を示す。
表示対象指標の決定の流れの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明では、「インターフェース装置」は、一つ以上のインターフェースデバイスでよい。当該一つ以上のインターフェースデバイスは、下記のうちの少なくとも一つでよい。
・一つ以上のI/O(Input/Output)インターフェースデバイスであるI/Oインターフェース装置。I/O(Input/Output)インターフェースデバイスは、I/Oデバイスと遠隔の表示用計算機とのうちの少なくとも一つに対するインターフェースデバイスである。表示用計算機に対するI/Oインターフェースデバイスは、通信インターフェースデバイスでよい。少なくとも一つのI/Oデバイスは、ユーザインターフェースデバイス、例えば、キーボード及びポインティングデバイスのような入力デバイスと、表示デバイスのような出力デバイスとのうちのいずれでもよい。
・一つ以上の通信インターフェースデバイスである通信インターフェース装置。一つ以上の通信インターフェースデバイスは、一つ以上の同種の通信インターフェースデバイス(例えば一つ以上のNIC(Network Interface Card))であってもよいし二つ以上の異種の通信インターフェースデバイス(例えばNICとHBA(Host Bus Adapter))であってもよい。
【0010】
また、以下の説明では、「メモリ」は、一つ以上の記憶デバイスの一例である一つ以上のメモリデバイスであり、典型的には主記憶デバイスでよい。メモリにおける少なくとも一つのメモリデバイスは、揮発性メモリデバイスであってもよいし不揮発性メモリデバイスであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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