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公開番号
2025125775
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-28
出願番号
2024021931
出願日
2024-02-16
発明の名称
作業支援システム、作業支援方法、作業支援プログラム
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
G06F
40/166 20200101AFI20250821BHJP(計算;計数)
要約
【課題】PDFオブジェクトの位置やサイズがズレることなく正しく表示され、新たなPDFオブジェクトを追加したとき既存のPDFオブジェクトが消失することのない、PDF制御技術を提供する。
【解決手段】本発明に係る作業支援システムは、PDFデータが有するオブジェクトのプロパティをオブジェクト情報としてあらかじめ抽出しておき、前記オブジェクトを有さない文書オブジェクトに対して新たなオブジェクトを追加し、前記オブジェクト情報が記述しているプロパティを、前記新たなオブジェクトを追加した前記文書オブジェクトに対して反映することにより、前記新たなオブジェクトを反映した新たなPDFデータを生成する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
作業者が作業現場において実施する作業を支援する作業支援システムであって、
前記作業者が前記作業現場において使用する端末が表示するPDFデータから、前記PDFデータ内に含まれるオブジェクトのプロパティを記述したオブジェクト情報を抽出する、オブジェクト情報抽出部、
前記PDFデータに対して追加する追加オブジェクトのプロパティを前記オブジェクト情報に対して追加する、オブジェクト情報追加部、
前記オブジェクト情報のデータ構造を、前記PDFデータに対して追加するオブジェクトを生成する生成ソフトウェアが処理することができる形式に変換する、データ構造変換部、
前記オブジェクト情報が記述している、前記PDFデータに対して追加するオブジェクトを、前記生成ソフトウェアによって生成する、オブジェクト生成部、
前記オブジェクト生成部が生成したオブジェクトが所定のプロパティセット内に含まれるプロパティを有するように、前記オブジェクトのプロパティを変換する、プロパティ変更部、
前記PDFデータを複製した文書オブジェクトを生成する文書オブジェクト生成部、
を備え、
前記オブジェクト生成部は、前記オブジェクト生成部が生成したオブジェクトを、前記文書オブジェクトに対して追加することにより、前記追加オブジェクトを反映した新たなPDFデータを生成する
ことを特徴とする作業支援システム。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記オブジェクト生成部は、前記PDFデータに対して追加するオブジェクトとして、
前記PDFデータに対するデータ入力を支援する画面部品であるフォームフィールド、
前記PDFデータ内における2つの位置間のリンク、
前記PDFデータに対する注釈を付与するアノテーション、
のうちいずれかを生成し、
前記フォームフィールドまたは前記リンクを前記文書オブジェクトに対して新たに追加するとき、前記文書オブジェクト生成部は、前記PDFデータが有する前記フォームフィールドおよび前記リンクを削除した前記文書オブジェクトを生成し、
前記オブジェクト生成部は、前記フォームフィールドまたは前記リンクを前記文書オブジェクトに対して新たに追加し、
前記オブジェクト生成部は、前記フォームフィールドと前記リンクを前記文書オブジェクトに対して追加した後に、前記文書オブジェクトに対して前記アノテーションを追加する
ことを特徴とする請求項1記載の作業支援システム。
【請求項3】
前記オブジェクト情報抽出部は、前記PDFデータ内に含まれるオブジェクトの種類を前記オブジェクト情報内に記述し、
前記オブジェクト生成部は、前記オブジェクト情報が記述しているオブジェクトの種類に対応するオブジェクトを生成する
ことを特徴とする請求項1記載の作業支援システム。
【請求項4】
前記オブジェクト生成部は、前記PDFデータ内に追加するオブジェクトを生成するために必要なプロパティのうち一部のみを用いるとともに、残りのプロパティについては仮値を用いて、オブジェクトを生成し、
前記プロパティ変更部は、前記オブジェクト情報が記述しているプロパティのうち、前記オブジェクト生成部が用いなかったものを用いて、前記仮値を上書することにより、前記オブジェクト情報が記述しているプロパティを、前記オブジェクト生成部が生成したオブジェクトに対して反映する
ことを特徴とする請求項1記載の作業支援システム。
【請求項5】
前記プロパティ変更部は、前記オブジェクト生成部が生成したオブジェクトのプロパティのうち、前記プロパティセット内に含まれないものを削除し、
前記プロパティ変更部は、前記プロパティセット内に含まれるが前記オブジェクト生成部が生成したオブジェクトのプロパティには含まれていないものを、新たに生成する
ことを特徴とする請求項1記載の作業支援システム。
【請求項6】
前記オブジェクト情報追加部は、前記PDFデータ内に含まれるオブジェクトのプロパティを変更するように指示する変更指示を、前記オブジェクト情報に対して追加し、
前記データ構造変換部は、前記オブジェクト情報のデータ構造を変換する際に、前記オブジェクト情報のうち、前記変更指示が指定するオブジェクトのプロパティを、前記変更指示にしたがって変更する
ことを特徴とする請求項1記載の作業支援システム。
【請求項7】
前記オブジェクト情報追加部は、前記PDFデータ内に含まれるオブジェクトを削除するように指示する削除指示を、前記オブジェクト情報に対して追加し、
前記データ構造変換部は、前記オブジェクト情報のデータ構造を変換する際に、前記オブジェクト情報のうち、前記削除指示が指定するオブジェクトを、前記削除指示にしたがって削除する
ことを特徴とする請求項1記載の作業支援システム。
【請求項8】
前記オブジェクト情報追加部は、前記PDFデータ内に含まれるオブジェクトがテキストボックスである場合、
前記テキストボックスが表示するテキストを計算する計算式、
を前記テキストボックスのプロパティとして前記オブジェクト情報に対して追加し、
前記データ構造変換部は、前記オブジェクト情報が記述している前記テキストボックスのプロパティを、前記PDFデータ内に配置することができるテキストボックスのプロパティに変換する
ことを特徴とする請求項1記載の作業支援システム。
【請求項9】
前記オブジェクト情報抽出部は、前記PDFデータ内に含まれるオブジェクトがデータ入力を要するか否かを表す入力要否プロパティを抽出して前記オブジェクト情報のなかに記述し、
前記プロパティ変更部は、前記オブジェクト生成部が生成したオブジェクトのプロパティを、前記PDFデータ内に配置することができるとともに前記入力要否プロパティにしたがって入力要否が設定されたオブジェクトのプロパティに変更する
ことを特徴とする請求項1記載の作業支援システム。
【請求項10】
前記作業支援システムはさらに、前記PDFデータ内に含まれるオブジェクトのうちデータ入力を要するものに対してデータが入力された進捗状況を解析する解析部を備え、
前記解析部は、前記PDFデータ内に含まれるオブジェクトのうちデータ入力が必須であるものを、前記入力要否プロパティにしたがって特定し、
前記解析部は、前記特定したオブジェクトのうちデータが入力されたものの割合を計算することにより、前記進捗状況を計算する
ことを特徴とする請求項9記載の作業支援システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者が作業現場において実施する作業を支援する技術に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
多くの人手作業に支えられている社会インフラ事業は、近年加速する少子高齢化に伴う人手不足が深刻化しており、製品の品質を維持し続けるためには業務効率化が不可欠となっている。多くの紙の書類を扱う製造現場では業務デジタル化とペーパーレス化を同時に実現できる電子ペーパへの期待が高まっている。
【0003】
電子ペーパは端末内の書類に専用のペンで情報を書き込める電子機器である。電子ペーパを活用すると作業情報をデジタルデータとして記録できるので、データ集計のための転記作業を省略でき、業務時間を短縮できる。一方、専用のペンで手書きした手書きデータにはくせ字や略字などがあるので、コンピュータによる文字認識を実施したとしても、手書きの文字を正確に抽出するのは難しいという新たな課題が生じる。
【0004】
特許文献1は、PDF(Portable Document Format)ファイルからデータを容易に抽出することができる情報処理装置について記載している。同文献は、『情報処理装置100は、文書種別情報と、項目名と項目名それぞれの項目値の入力領域を示す項目値の位置情報とを記述した設定ファイルと、を対応付けて記憶する設定ファイル記憶部121を備え、フォーム生成部112は、文書種別情報を含むPDFファイルに基づき、文書種別情報に対応付けられた設定ファイルを設定ファイル記憶部121から取得し、取得した設定ファイルを用いてフォームを生成し、フォーム付与部113は、フォームをPDFファイルに付与し、項目値抽出部114は、フォームを用いてPDFファイルから項目名それぞれの項目値を抽出し、抽出した項目値をフォームに格納する。』という技術を記載している(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許7346760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1は、作業項目に対応する入力支援(フォームフィールド)をPDF上に生成する。作業者はこの入力支援を使って作業情報を入力するので、作業情報を正確にデジタルデータ化できる。しかし、PDF上にフォームフィールド等のPDFオブジェクトを生成する有償ソフトウェアはサーバ上で利用できない場合があり、また利用時に高額なライセンス料が必要な場合がある。これらを回避するために無償のソフトウェアを活用することが考えられる。しかしこの場合、PDFオブジェクトの位置やサイズがズレる、入力後のデータが所定の表示アプリ上で正しく表示されない、新たなPDFオブジェクトを追加すると既存のPDFオブジェクトが消失する、といった新たな課題が生じる場合がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、PDFオブジェクトの位置やサイズがズレることなく正しく表示され、新たなPDFオブジェクトを追加したとき既存のPDFオブジェクトが消失することのない、PDF制御技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る作業支援システムは、PDFデータが有するオブジェクトのプロパティをオブジェクト情報としてあらかじめ抽出しておき、前記オブジェクトを有さない文書オブジェクトに対して新たなオブジェクトを追加し、前記オブジェクト情報が記述しているプロパティを、前記新たなオブジェクトを追加した前記文書オブジェクトに対して反映することにより、前記新たなオブジェクトを反映した新たなPDFデータを生成する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る作業支援システムによれば、PDFオブジェクトの位置やサイズがズレることなく正しく表示され、新たなPDFオブジェクトを追加したとき既存のPDFオブジェクトが消失することのない、PDF制御技術を低コストに提供できる。上記した以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
サーバと作業端末との間でデータファイルを共有する方法について説明する図である。
手書きの作業記録書200の例である。
PDFによって構成された作業記録書300の例である。
電子作業記録書400においてフォームフィールドの位置がずれた例を示す。
オブジェクトのデータ構造が、そのオブジェクトを生成したソフトウェアごとに異なる例を示す。
新たなオブジェクトを追加した際に既存のオブジェクトが消失する例を示す。
実施形態1に係る作業支援装置500の構成図である。
PDFのデータ構造例を説明する図である。
オブジェクト情報抽出部505が抽出したオブジェクト情報の1例である。
PDFオブジェクトを生成する方法を説明する図である。
作業支援装置500が第3データ形式の作業記録書を作成する手順を説明するフローチャートである。
既存のPDFオブジェクトを変更または削除する場合の課題について説明する図である。
既存のPDFオブジェクトを変更または削除する方法について説明する図である。
複雑なプロパティを有するPDFオブジェクトを説明する図である。
複雑なプロパティを有するPDFオブジェクトを簡単に追加する方法について説明する図である。
入力要否のある作業記録書の1例である。
実施形態4に係る作業支援装置500の構成図である。
解析部1400の動作を説明する例である。
手書きを含む場合において作業進捗を正しく計算する方法について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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