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公開番号2025123734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019372
出願日2024-02-13
発明の名称溶融亜鉛めっき鋼帯、溶融亜鉛めっき鋼帯の調質圧延方法及び溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C23C 2/26 20060101AFI20250818BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】調質圧延時における亜鉛剥離を抑制してワークロール粗度転写不良に起因する品質不良が溶融亜鉛めっき鋼帯の表面に発生するのを抑制することができる溶融亜鉛めっき鋼帯、溶融亜鉛めっき鋼帯の調質圧延方法及び溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法を提供する。
【解決手段】溶融亜鉛めっき鋼帯の調質圧延方法は、溶融亜鉛めっき鋼帯SSと接触し、両端から圧延荷重F1が掛けられて溶融亜鉛めっき鋼帯SSを圧延する上下一対のワークロール21と、ワークロール21を上下方向からそれぞれ支持する上下一対のバックアップロール22と、ワークロール21の両端に掛けられる圧延荷重F1と反対方向にベンダー荷重F2を作用させて溶融亜鉛めっき鋼帯SSの形状を制御するワークロールベンダー30とを備えた調質圧延機10を用いて、溶接点P通過時のワークロール21による圧延荷重F1を30~100tに制御して溶融亜鉛めっき鋼帯SSを圧延する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
先行鋼帯の尾端と後行鋼帯の先端とを溶接点で溶接した鋼帯に亜鉛めっきを施してなる溶融亜鉛めっき鋼帯であって、
前記溶接点の前後30mの範囲において、粗度転写不良部が2個/m

以下であることを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼帯。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
溶融亜鉛めっき層が非合金化亜鉛めっき層であることを特徴とする請求項1に記載の溶融亜鉛めっき鋼帯。
【請求項3】
溶融亜鉛めっき鋼帯の調質圧延方法であって、
溶融亜鉛めっき鋼帯と接触し、両端から圧延荷重が掛けられて前記溶融亜鉛めっき鋼帯を圧延する上下一対のワークロールと、該上下一対のワークロールを上下方向からそれぞれ支持する上下一対のバックアップロールと、前記上下一対のワークロールの両端に掛けられる圧延荷重と反対方向にベンダー荷重を作用させて前記溶融亜鉛めっき鋼帯の形状を制御するワークロールベンダーとを備えた調質圧延機を用いて、前記溶融亜鉛めっき鋼帯における先行鋼帯の尾端と後行鋼帯の先端との溶接点の通過時の前記上下一対のワークロールによる圧延荷重を30~100tに制御して前記溶融亜鉛めっき鋼帯を圧延することを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼帯の調質圧延方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の溶融亜鉛めっき鋼帯を製造する溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法であって、
溶融亜鉛めっき処理を施した溶融亜鉛めっき鋼帯を請求項3に記載の調質圧延方法により調質圧延することを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶融亜鉛めっき鋼帯、溶融亜鉛めっき鋼帯の調質圧延方法及び溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
溶融亜鉛めっき鋼帯の製造設備においては、冷間圧延された先行鋼帯の尾端と後行鋼帯の先端とを溶接点で溶接した鋼帯を焼鈍炉で焼鈍し、焼鈍された鋼帯を溶融亜鉛めっき浴に浸漬した後、めっき付着量を調整して冷却し、その後、調質圧延機にて溶融亜鉛めっき鋼帯を調質圧延する。
【0003】
溶融亜鉛めっき鋼帯の調質圧延時においては、溶融亜鉛めっき鋼帯の表面の亜鉛が剥離し、調質圧延機のワークロールの表面に亜鉛が凝着する。ワークロールの表面に亜鉛が凝着した箇所は、局所的にワークロールの表面粗さが小さくなり、ワークロール粗度転写不良に起因する品質不良が溶融亜鉛めっき鋼帯の表面に発生する。この品質不良は、溶融亜鉛めっき鋼帯の表面の鋼帯長手方向に沿って周期的に複数形成される粗度転写不良部である。この粗度転写不良部は、いわゆる「ダルハゲ」と称されるものであり、ワークロールの表面に亜鉛が凝着することで、ワークロールの表面粗さが小さくなり、表面が小さな表面粗さとなっているワークロールの表面粗さが溶融亜鉛めっき鋼帯の表面に転写されて、その転写された部分の表面粗さが鏡面のような小さい欠陥を意味する。
【0004】
溶融亜鉛めっき鋼帯の表面にこの「ダルハゲ」が形成されるのを防止するには、調質圧延時における亜鉛剥離の抑制、剥離した亜鉛のワークロールの表面への凝着の阻止、及びワークロールの表面に凝着した亜鉛の除去が考えられる。
鋼表面に生成するマンガン酸化物量を所定値以下に抑制することで、ロールの表面粗度上昇を抑制するものとして、従来、例えば、特許文献1に示す缶用鋼板用原板が知られている。
【0005】
特許文献1に示す缶用鋼板用原板は、調質圧延前の鋼板表面のマンガン酸化物量が2mg/m

以下としたものである。
特許文献1に示す缶用鋼板用原板によれば、調質圧延前の鋼板表面のマンガン酸化物量を2mg/m

以下とすることにより、ロールにピックアップされるマンガン酸化物の量を抑制し、ロールの表面粗度上昇を抑制して、調質圧延時の缶用鋼板用原板の表面粗度を安定的に制御することができる。
【0006】
また、ワークロール表面に付着する亜鉛粉等の異物によって溶融亜鉛めっき鋼帯が損なわれることを防止するものとして、従来、例えば、特許文献2に示す溶融亜鉛めっき鋼帯の調質圧延方法が知られている。
【0007】
特許文献2に示す溶融亜鉛めっき鋼帯の調質圧延方法は、溶融亜鉛めっき鋼帯を調質圧延するにあたり、ワークロール表面に200~500kg/cm

の高圧流体を吹き付けるものである。
【0008】
特許文献2に示す溶融亜鉛めっき鋼帯の調質圧延方法によれば、ワークロール表面に200~500kg/cm

の高圧流体を吹き付けることによって、ワークロールに目詰まりする亜鉛粉等の異物を除去することができ、ワークロール表面に付着する亜鉛粉等の異物によって溶融亜鉛めっき鋼帯が損なわれることを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平2011-140682号公報
特開平2003-285114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、これら従来の特許文献1に示す缶用鋼板用原板及び特許文献2に示す溶融亜鉛めっき鋼帯の調質圧延方法にあっては、以下の課題があった。
即ち、特許文献1に示す缶用鋼板用原板の場合、ロールにピックアップされるマンガン酸化物の量を抑制することはできるが、ワークロールの表面に亜鉛が付着することを抑制することはできない。
(【0011】以降は省略されています)

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