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公開番号2025122483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024018011
出願日2024-02-08
発明の名称ロッカー装置
出願人東海理研株式会社,株式会社JR東日本スマートロジスティクス
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類G07F 17/12 20060101AFI20250814BHJP(チェック装置)
要約【課題】荷物の預け入れ操作を完了した直後に、利用者に新たな利用料金の負担を強いることなく荷物の預け入れ直しを可能としたロッカー装置を提供すること。
【解決手段】ロッカー装置1は、ボックス11,11a、ボックス11,11aを開閉する扉12、扉12の施錠装置、操作部20、操作部20の操作に応じて施錠装置を制御する制御装置30を備える。操作部20は、認証手段22-25を含み、制御装置30は、ボックス11,11aに対し荷物を預け入れるとき及び荷物を取り出すとき以外は扉12を閉じ状態にするために施錠装置を施錠する。操作部20は、扉12の再開を指示するための再開扉ボタンを含む。制御装置30は、ボックス11,11aに荷物が預け入れられ、扉12が閉じて施錠装置が一旦施錠されてから15分間以内に再開扉ボタンが操作されたとき、扉12の再開を許容すべく認証手段22による認証が成立したことを条件として施錠装置を解錠し、その後に扉12を閉めたときに施錠し直す。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
荷物を収容可能なボックスと、
前記ボックスの開閉をするための扉と、
前記扉を解錠可能に施錠するための施錠装置と、
利用者の操作を受け付けるための操作部と、
利用者による前記操作部の操作に応じて前記施錠装置を制御する制御装置と
を備え、
前記操作部は、前記利用者を認証するための認証手段を含み、
前記制御装置は、前記ボックスに前記荷物を預け入れるとき及び前記ボックスから前記荷物を取り出すとき以外は前記扉を閉じ状態にロックするために前記施錠装置を施錠するように構成したロッカー装置において、
前記操作部は、利用者が前記扉の再開を指示するために操作可能な再開扉ボタンを含み、
前記制御装置は、前記ボックスに前記荷物が預け入れられ、前記扉が閉じて前記施錠装置が一旦施錠されてから所定時間以内において、前記再開扉ボタンが操作されたときは、前記扉の再開を許容するために前記認証手段による前記利用者の認証が成立したことを条件として前記施錠装置を解錠し、その後に前記扉が閉められたときに前記施錠装置を施錠し直す
ことを特徴とするロッカー装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載のロッカー装置において、
前記操作部は、仮想ボタン、ロッカー装置のイラスト及び文字の少なくとも一つを表示する表示部を含み、
前記制御装置は、利用者による前記仮想ボタンの操作に応じて前記表示部の画面を待機画面から順次遷移させるように構成され、
前記待機画面には、前記仮想ボタンとして、前記ボックスに前記荷物を預け入れるときに前記利用者が操作する預入ボタンと、前記ボックスから前記荷物を取り出すとき前記利用者が操作する取出ボタンと、前記再開扉ボタンとが表示され、
前記再開扉ボタンは、前記ボックスから前記荷物を取り出すときではなく、特に、前記ボックスに対し前記荷物を入れ直すときに前記利用者が操作するボタンであり、
前記待機画面において、前記預入ボタンと前記取出ボタンとが横並びに表示され、前記再開扉ボタンは、前記取出ボタンの上側に隣接して配置され、前記取出ボタンよりも大きさが小さい
ことを特徴とするロッカー装置。
【請求項3】
請求項2に記載のロッカー装置において、
前記制御装置は、前記再開扉ボタンが操作されたときに、前記表示部の表示を前記待機画面から確認画面へ遷移させ、
前記確認画面には、「預け入れから所定時間以内は荷物の入れ直しが可能です」との説明文と、預け入れからの経過時間と、前記仮想ボタンとしての確認ボタンとが表示される
ことを特徴とするロッカー装置。
【請求項4】
請求項3に記載のロッカー装置において、
前記制御装置は、前記確認ボタンが操作されたときに、前記表示部の表示を前記確認画面から認証選択画面へ遷移させ、
前記認証選択画面には、「荷物を入れ直す」との文字と、複数の認証方法の一つを選択するための複数種の認証ボタンとが表示される
ことを特徴とするロッカー装置。
【請求項5】
請求項4に記載のロッカー装置において、
前記制御装置は、前記認証ボタンの一つが操作されたときに、前記表示部の表示を前記認証選択画面から認証実施画面へ遷移させ、
前記認証実施画面には、選択された一つの認証方法に対応した前記認証手段の操作を促すイラスト又は前記認証手段と、その説明文とが表示される
ことを特徴とするロッカー装置。
【請求項6】
請求項5に記載のロッカー装置において、
前記扉には、前記利用者が前記ボックスへ前記荷物を預け入れて前記扉を閉めたときに、前記施錠装置の施錠を要求するために前記利用者が操作する操作手段が設けられ、
前記制御装置は、前記認証手段が操作されたときに、前記表示部の表示を前記認証実施画面からボックス選択画面へ遷移させ、
前記ボックス選択画面には、利用者が前記荷物を預け入れた前記ボックスに対応する番号と、その番号を選択するために操作可能な選択ボタンと、再び前記荷物を預け入れた後に前記操作手段の操作を促す説明文と、前記操作手段の操作のイラストとが表示される
ことを特徴とするロッカー装置。
【請求項7】
請求項6に記載のロッカー装置において、
前記制御装置は、前記操作手段が操作されたときに、前記表示部を前記ボックス選択画面から終了画面へ遷移させ、
前記終了画面には、「ご利用ありがとうございました」との文字が表示される
ことを特徴とするロッカー装置。
【請求項8】
請求項1又は3に記載のロッカー装置において、
前記扉の再開を許容するための前記所定時間は、前記施錠装置が一旦施錠されてから15分間である
ことを特徴とするロッカー装置。
【請求項9】
請求項1又は3に記載のロッカー装置において、
前記制御装置は、前記所定時間以内に前記扉の再開を複数回許容するように構成される
ことを特徴とするロッカー装置。
【請求項10】
請求項1又は6に記載のロッカー装置において、
前記制御装置は、同一の前記利用者により前記荷物が預け入れられた前記ボックスが複数ある場合は、前記操作部の操作により選択された前記ボックスのみに対応する前記施錠装置を解錠する
ことを特徴とするロッカー装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書に開示される技術は、荷物を収容可能なボックスと、ボックスの開閉をする扉と、扉を解錠可能に施錠する施錠装置とを備えたロッカー装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1~3に記載される技術が知られている。特許文献1~3には、コインロッカーが使用されていないときに、常時、扉の仮施錠を行う常閉式のコインロッカーに関する技術が記載されている。
【0003】
従前のコインロッカーは、荷物の預け入れがないときに扉が施錠されていない常開式のコインロッカーが一般的であった。そのため、ボックスにゴミが投入されたり、ボックスが荷物置き場として勝手に利用されたりすることがあり、衛生上又は防犯上の観点で問題があり、設置業者が管理対応に追われることになった。これに対し特許文献1~3に記載の常閉式のコインロッカーでは、荷物の預け入れがないときにも扉が仮施錠されているので、上記の管理対応を軽減することができた。
【0004】
ここで、近年の常閉式コインロッカーは、物理キーを使わず、施錠装置の施錠及び解錠を電気的に操作及び動作させる方式のロッカー装置が主流となっている。例えば、利用者は、ロッカー装置に設けられる操作部にて利用可能なボックスを番号により確認し、その番号を指定して利用料金の支払操作を行うようになっている。特許文献1及び2では、現金による支払い方法が記載され、特許文献3には、クレジットカード等による支払い方法が記載されている。この支払い操作に応答してロッカー装置が利用料金の支払いを確認すると、指定されたボックスの施錠装置が解錠され、扉が開き、荷物の預け入れが可能となる。利用者が荷物を預け入れ、扉を閉じてその操作を確認すると、施錠装置が施錠される。このような荷物預け入れの際には、荷物取り出しの際の便宜のために、指定したボックスの番号を記録した控えが利用者へ発行される。例えば、特許文献1及び2には、荷物預け入れの際に、ロッカー装置からバーコードを付したレシート紙片が控えとして発行し、荷物取り出しの際には、発行されたレシート紙片をバーコードリーダーにかざすことで、利用者を認定し、指定したボックスの施錠装置を解錠し、扉を開けることが記載されている。一方、特許文献3には、レシート紙片の代わりに、シリアルナンバーコード、バーコード、QRコード(登録商標)等の二次元コードを利用することで、利用者を認定し、施錠装置を解錠することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実用新案登録第3113126号公報
実用新案登録第3113263号公報
実用新案登録第3220448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1~3に記載された常閉式のロッカー装置では、利用者がボックスに荷物を預け入れて扉が閉まると、施錠装置が施錠され、扉が閉じ状態にロックされる。このとき、例えば、利用者が、ボックスの中に置き忘れた荷物などの取り出しを希望したり、他の荷物の預け入れ直しを希望したりすることがある。このとき、利用者は、既に荷物を預け入れたボックスの施錠装置を解錠し、扉を再び開けなければならない。この場合、従来の常閉式のロッカー装置では、操作部にて荷物取り出しのための操作を行う必要がある。
【0007】
ところが、従来の常閉式のロッカー装置では、荷物取り出しの後、再び扉を閉めて施錠するには、新たに荷物預け入れの操作が必要になり、利用者に改めて利用料金の支払いを強いることになる。この場合、荷物の預け入れ直後であれば、ボックスが実質的に荷物を保管したことにはならない。そのため、利用者の便宜のために、利用料金を再び支払うことなくボックスの扉を一旦再開できるロッカー装置の提供が望まれている。
【0008】
この開示技術は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、荷物の預け入れ操作を完了した直後に、利用者に新たな利用料金の負担を強いることなく荷物の預け入れ直しを可能としたロッカー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の技術は、荷物を収容可能なボックスと、ボックスの開閉をするための扉と、扉を解錠可能に施錠するための施錠装置と、利用者の操作を受け付けるための操作部と、利用者による操作部の操作に応じて施錠装置を制御する制御装置とを備え、操作部は、利用者を認証するための認証手段を含み、制御装置は、ボックスに荷物を預け入れるとき及びボックスから荷物を取り出すとき以外は扉を閉じ状態にロックするために施錠装置を施錠するように構成したロッカー装置において、操作部は、利用者が扉の再開を指示するために操作可能な再開扉ボタンを含み、制御装置は、ボックスに荷物が預け入れられ、扉が閉じて施錠装置が一旦施錠されてから所定時間以内において、再開扉ボタンが操作されたときは、扉の再開を許容するために認証手段による利用者の認証が成立したことを条件として施錠装置を解錠し、その後に扉が閉められたときに施錠装置を施錠し直すことを趣旨とする。
【0010】
上記技術の構成によれば、ボックスに荷物が預け入れられ、扉が閉じて施錠装置が一旦施錠されてから所定時間以内に、再開扉ボタンが操作され、かつ、認証手段による利用者の認証が成立したことを条件として、扉の再開を許容するために施錠装置が解錠され、その後に扉が閉められることで施錠装置を施錠し直す。従って、例えば、利用者がボックスに荷物を預け入れた直後に置き忘れた荷物などの取り出し、荷物の預け入れ直しなどをする場合は、所定時間以内に再開扉ボタンの操作と利用者の認証が成立したことを条件として、解錠による扉の再開と、扉の再閉後の施錠とが利用料金を支払うことなく行われる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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