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公開番号
2025120664
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-18
出願番号
2024015638
出願日
2024-02-05
発明の名称
オイル状態検出装置
出願人
株式会社PILLAR
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
G01N
27/02 20060101AFI20250808BHJP(測定;試験)
要約
【課題】オイルに含まれる劣化物質の物質量を検出する。
【解決手段】本オイル状態検出装置は、コイル1およびコンデンサ2によって構成される発振回路と、検出装置5とを備える。コイル1およびコンデンサ2のいずれか一方は、オイルOLに浸漬されている。検出装置5は、所定期間Tにおける発振回路の発振周波数の変動値に基づいて、オイルOLに含まれる劣化物質の量を検出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
コイルおよびコンデンサによって構成される発振回路と、
検出装置と
を備え、
前記コイルおよび前記コンデンサのいずれか一方は、オイルに浸漬されており、
前記検出装置は、所定期間における前記発振回路の発振周波数の変動値に基づいて、前記オイルに含まれる劣化物質の量を検出する、オイル状態検出装置。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記検出装置は、前記変動値が閾値の範囲に含まれない場合、当該所定期間における前記劣化物質の量の検出結果を出力しない、請求項1に記載のオイル状態検出装置。
【請求項3】
前記閾値は、当該所定期間よりも前の前記所定期間における前記変動値に基づいて、設定される、請求項2に記載のオイル状態検出装置。
【請求項4】
前記発振回路は、発振器およびPLL(Phase Locked Loop)回路を備え、
前記PLL回路は、前記発振器が出力する出力周波数が前記発振周波数と一致するように、前記発振器にチューニング電圧を入力する、請求項1に記載のオイル状態検出装置。
【請求項5】
前記変動値は、前記所定期間における前記チューニング電圧の最大値および最小値の差分であり、
前記検出装置は、前記所定期間ごとの前記チューニング電圧の最大値および最小値の差分の積算値に基づき、前記オイルに含まれる劣化物質の量を検出する、請求項4に記載のオイル状態検出装置。
【請求項6】
前記変動値は、前記所定期間における、前記チューニング電圧の変動幅、中間値、平均値、標準偏差の少なくともいずれか1つである、請求項4に記載のオイル状態検出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、オイルに含まれる劣化物質の物質量を検出するオイル状態検出装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、車両や建設機械などに潤滑油として用いられるオイルの劣化を判断する方法が存在する。
【0003】
例えば、特許文献1では、潤滑油を収容する容器に装着された磁石が、潤滑油中の金属を吸着し、この磁石の磁束密度を検知することで、潤滑油の劣化を判断している。また、特許文献2では、エンジン油中に浸漬された静電容量型センサの一対の対向電極間に2種類の周波数の交流電圧を印加して、各周波数における電極間静電容量を測定し、各電極間静電容量から求められる誘電率、および、誘電率の差から、エンジン油の劣化を判定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平4-34414号公報
特開2003-114206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車両や建設機械が動作すると、車両や建設機械などの各部が互いに擦れ合って摩耗する。このため、車両や建設機械などに用いられるオイル(潤滑油)に含まれる、オイルの劣化物質の物質量を検出することで、車両や建設機械などの各部の摩耗状態やオイルの劣化状態を把握し、故障を未然に防止することができる。この劣化物質は、例えば、車両や建設機械などの摩耗により生じる金属粉などが挙げられ、オイル中に一定量以上含まれると各部を機械的に損傷させる。また、それ自体でオイルを劣化させる物質(例えば水)や、オイルを酸化させることにより生成される物質(例えばスラッジ)など、オイルの劣化に関与する物質が挙げられ、オイルの寿命短縮や性能を阻害する。この劣化物質は、一般的に、磁性体や誘電体、導体などで構成される。
【0006】
ここで、オイルに含まれる劣化物質の物質量を検出するために、オイル中に劣化物質を検出するためのセンサを設けることが考えられる。しかしながら、単にオイル中にセンサを設けただけでは、劣化物質はオイル中に均一に分散していないため、センサの出力値が一定とならず、劣化物質の物質量を正確に計測することができない。
【0007】
そこで、本開示は、オイルに含まれる劣化物質の物質量を精度よく検出することが可能なオイル状態検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本開示の一実施形態に係るオイル状態検出装置は、コイルおよびコンデンサによって構成される発振回路と、検出装置とを備え、前記コイルおよび前記コンデンサのいずれか一方は、オイルに浸漬されており、前記検出装置は、所定期間における前記発振回路の発振周波数の変動値に基づいて、前記オイルに含まれる劣化物質の量を検出する。
【0009】
この構成によれば、検出装置は、所定期間における、発振回路の発振周波数の変動値に基づいて、オイルに含まれる劣化物質の量を検出する。オイル中の劣化物質は、オイルに完全に溶けるものではないため、オイル内に、劣化物質が多く含まれる領域と、劣化物質があまり含まれていない領域とが生じる。そして、オイル中の劣化物質の量が増加するに従って、劣化物質が多く含まれる領域における劣化物質の量と、劣化物質があまり含まれていない領域における劣化物質の量と差が、大きくなる。このため、検出装置は、所定期間における、発振回路の発振周波数の変動値に基づいて、オイルに含まれる劣化物質の量を検出することで、オイルに含まれる劣化物質の量を精度よく検出することができる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によると、オイルに含まれる劣化物質の物質量を精度よく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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