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公開番号
2025125814
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-28
出願番号
2024022017
出願日
2024-02-16
発明の名称
排ガス採取器
出願人
川崎重工業株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
G01N
1/22 20060101AFI20250821BHJP(測定;試験)
要約
【課題】 簡単な構造で、排ガスからダストを除去して水銀濃度検出器へ導入できるとともにろ布に付着したダストを除去することができる排ガス採取器を提供する。
【解決手段】 煙道2を通過するダストを含んだ排ガスの一部を吸い込んで水銀濃度検出器7へ導入するための排ガス採取器6であって、筒状部分61aと蓋部分61bと開口部分61cとを有し、開口部分61cが煙道2に配置された筐体61と、開口部分61cを覆うように筐体61に装着されたろ布62と、蓋部分61aを貫通して先端が筐体61とろ布62とで囲まれた内部空間61Sに到達するように配設され、ろ布62を通過して内部空間61Sに流入する排ガスを先端から吸引して水銀濃度検出器7へ導入するための排ガス導入管65と、蓋部分61bを貫通して先端が内部空間61Sに配置され、先端からろ布62に向けて洗浄用ガスを噴射するための洗浄用ガス供給管66と、を備えている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
煙道を通過するダストを含んだ排ガスの一部を吸い込んで、前記排ガス中の水銀濃度を検出する水銀濃度検出器へ導入するための排ガス採取器であって、
筒状部分と、前記筒状部分の一端を閉鎖する蓋部分と、前記筒状部分の他端が開放された開口部分とを有し、前記開口部分が前記煙道に配置された筐体と、
前記筐体の前記開口部分を覆うように前記筐体に装着されたろ布と、
前記筐体の前記蓋部分を貫通して先端が前記筐体と前記ろ布とで囲まれた内部空間に到達するように配設され、前記ろ布を通過して前記内部空間に流入する排ガスを前記先端から吸引して前記水銀濃度検出器へ導入するための排ガス導入管と、
前記筐体の前記蓋部分を貫通して先端が前記内部空間に配置され、前記先端から前記筐体の前記開口部分を覆う前記ろ布に向けて洗浄用ガスを噴射するための洗浄用ガス供給管と、
を備えた、排ガス採取器。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記洗浄用ガス供給管の先端が前記排ガス導入管の先端よりも前記ろ布に近い位置に配置され、前記洗浄用ガス供給管は、当該洗浄用ガス供給管の先端部分における管の中心線が前記筐体の前記開口部分の中心を通るように配置された、
請求項1に記載の排ガス採取器。
【請求項3】
前記ろ布は、有底筒状の袋の形状をなし、前記袋の底面部分が前記筐体の前記開口部分を覆い、かつ、前記袋の側面部分の内側面が前記筐体の前記筒状部分の外側面に沿うようにして、前記袋の側面部分を前記筐体の前記筒状部分に固定することにより、前記ろ布が前記筐体に装着されている、
請求項1または2に記載の排ガス採取器。
【請求項4】
前記筐体は、前記開口部分が前記煙道を構成するダクトの内側表面よりも内側に位置するように配置されている、
請求項1または2に記載の排ガス採取器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、煙道を通過する排ガスを採取する排ガス採取器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、ごみ焼却炉等の燃焼炉において、廃棄物を燃焼した場合に発生する排ガスは、水銀を含むことがある。燃焼炉で発生した排ガスは、煙道へ送られて煙道の途中に設置されたろ過式集じん器によってダストが除去された後、煙突から大気中へ放出される。この放出された排ガスによる大気汚染を防止する観点から、煙道を通過する排ガス中の水銀濃度を監視し、水銀濃度が増大したときに対処する必要がある。ここで、ろ過式集じん器入口煙道の排ガス中の水銀濃度を監視するためには、ダストを含んだ排ガスをサンプリングする必要があり、このような排ガスをサンプリングするためのプローブの構造が、例えば特許文献1に記載されている。
【0003】
特許文献1には、円筒状のケースの内側に円筒状のフィルタを配置し、このフィルタの内部に円筒状の多孔ノズルを配置した構成が記載されている。多孔ノズルは円筒状の側面に多くの孔が形成されている。この構成の場合、ガス分析を行う際には、パージガスを導入せずに、円筒状のケースに導入したサンプリングガスをフィルタを通過させてダストを除去し、ガス分析計へ導かれるようにしている。また、フィルタに付着したダストを除去する際には、窒素ガスまたは空気からなるパージガスを多孔ノズルの内部に送り込むことにより、多孔ノズルの多くの孔からパージガスが噴出してフィルタに付着したダストを除去するようにしている。このとき、パージガスがガス分析計へ流入しないようにガス分析計に導かれる経路の配管を閉じるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-274606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、円筒状のフィルタの内部に円筒状の多孔ノズルが配置され、多孔ノズルは円筒状の側面に多くの孔が形成されており、プローブの構造が複雑になる。
【0006】
本開示は上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構造で、排ガスからダストを除去して水銀濃度検出器へ導入できるとともにろ布に付着したダストを除去することができる排ガス採取器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示のある態様に係る排ガス採取器は、煙道を通過するダストを含んだ排ガスの一部を吸い込んで、前記排ガス中の水銀濃度を検出する水銀濃度検出器へ導入するための排ガス採取器であって、筒状部分と、前記筒状部分の一端を閉鎖する蓋部分と、前記筒状部分の他端が開放された開口部分とを有し、前記開口部分が前記煙道に配置された筐体と、前記筐体の前記開口部分を覆うように前記筐体に装着されたろ布と、前記筐体の前記蓋部分を貫通して先端が前記筐体と前記ろ布とで囲まれた内部空間に到達するように配設され、前記ろ布を通過して前記内部空間に流入する排ガスを前記先端から吸引して前記水銀濃度検出器へ導入するための排ガス導入管と、前記筐体の前記蓋部分を貫通して先端が前記内部空間に配置され、前記先端から前記筐体の前記開口部分を覆う前記ろ布に向けて洗浄用ガスを噴射するための洗浄用ガス供給管と、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、以上に説明した構成を有し、簡単な構造で、排ガスからダストを除去して水銀濃度検出器へ導入できるとともにろ布に付着したダストを除去することができる排ガス採取器を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態の排ガス採取器を備えた焼却プラントの一例の概略構成を示す図である。
図2は、本実施形態の排ガス採取器の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したもので、形状及び寸法比等については正確な表示ではない場合がある。また、本開示は、以下の実施形態に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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