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公開番号
2025117670
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024012520
出願日
2024-01-31
発明の名称
ポリウレタン樹脂組成物、樹脂硬化物、および、注型ポリウレタンエラストマー
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人いくみ特許事務所
主分類
C08G
18/40 20060101AFI20250805BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】優れた硬度、生産性および外観を兼ね備える樹脂硬化物を得ることができるポリウレタン樹脂組成物、樹脂硬化物および注型ポリウレタンエラストマーを提供すること。
【解決手段】ポリウレタン樹脂組成物はポリイソシアネート成分(A)と活性水素基含有成分(B)とウレタン化触媒(C)とを含有する。ポリイソシアネート成分(A)は脂肪族ポリイソシアネートのイソシアヌレート誘導体を含有する。活性水素基含有成分(B)はポリカーボネートポリオール(B1)とポリエーテルポリオール(B2)とを含有する。ポリエーテルポリオール(B2)の数平均分子量が200~500である。ポリエーテルポリオール(B2)の平均水酸基数が3以上である。ポリエーテルポリオール(B2)の含有割合が30~70%である。ウレタン化触媒(C)がTi系触媒、Zn系触媒、Zr系触媒、および、Bi系触媒からなる群から選択される少なくとも1種を含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリイソシアネート成分(A)と、活性水素基含有成分(B)と、ウレタン化触媒(C)とを含有するポリウレタン樹脂組成物であり、
前記ポリイソシアネート成分(A)は、脂肪族ポリイソシアネートのイソシアヌレート誘導体を含有し、
前記活性水素基含有成分(B)は、ポリカーボネートポリオール(B1)とポリエーテルポリオール(B2)とを含有し、
前記ポリエーテルポリオール(B2)の数平均分子量が200以上500以下であり、
前記ポリエーテルポリオール(B2)の平均水酸基数が3.0以上であり、
前記ポリエーテルポリオール(B2)の含有割合が、前記ポリカーボネートポリオール(B1)と前記ポリエーテルポリオール(B2)との総量に対して、30質量%以上70質量%以下であり、
前記ウレタン化触媒(C)が、Ti系触媒、Zn系触媒、Zr系触媒、および、Bi系触媒からなる群から選択される少なくとも1種を含有する、ポリウレタン樹脂組成物。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記ポリカーボネートポリオール(B1)の粘度(60℃)が、3000mPa・s以上50000mPa・s以下である、請求項1に記載のポリウレタン樹脂組成物。
【請求項3】
前記活性水素基含有成分(B)の粘度(80℃)が、30mPa・s以上900mPa・s以下である、請求項1に記載のポリウレタン樹脂組成物。
【請求項4】
前記脂肪族ポリイソシアネートが、鎖状脂肪族ポリイソシアネートを含有する、請求項1に記載のポリウレタン樹脂組成物。
【請求項5】
前記脂肪族ポリイソシアネートが、ペンタメチレンジイソシアネートを含有する、請求項1に記載のポリウレタン樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリカーボネートポリオール(B1)が、植物由来ポリカーボネートポリオールを含有する、請求項1に記載のポリウレタン樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1に記載のポリウレタン樹脂組成物の硬化物を含有する、樹脂硬化物。
【請求項8】
請求項7に記載の樹脂硬化物を含有する、注型ポリウレタンエラストマー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタン樹脂組成物、樹脂硬化物、および、注型ポリウレタンエラストマーに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、注型ポリウレタンエラストマーは、優れた機械物性を有するため、各種産業分野において広範に使用される。例えば、注型ポリウレタンエラストマーは、優れた機械物性および外観(透明性)を有するため、光学分野において、使用されている。
【0003】
より具体的には、以下の方法で得られるポリウレタン樹脂が、提案されている。すなわち、この方法では、まず、脂肪族ポリイソシアネートの変性体および脂肪族ポリイソシアネートの単量体と、ポリカプロラクトントリオール(平均水酸基価539mgKOH/g)とを、当量比(NCO/OH)が1.0になる割合で混合する。次いで、混合物に、ビスマス系ウレタン化触媒を添加し、さらに、混合物を、成形型内で加熱する。これにより、ポリウレタン樹脂を製造する(例えば、特許文献1(実施例10)参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-12141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、上記の方法では、脂肪族ポリイソシアネートの変性体と、脂肪族ポリイソシアネートの単量体とが、併用されている。このような場合、ポリウレタン樹脂の製造における作業が煩雑である。そのため、生産性のさらなる向上が、要求されている。
【0006】
生産性の向上を図る方法として、例えば、脂肪族ポリイソシアネートの単量体を使用せず、脂肪族ポリイソシアネートの変性体のみを使用することが、検討される。
【0007】
しかし、上記の方法において、脂肪族ポリイソシアネートの単量体を使用しない場合、つまり、脂肪族ポリイソシアネートの変性体と、ポリカプロラクトントリオール(平均水酸基価539mgKOH/g)とを、ビスマス系ウレタン化触媒の存在下で反応させる場合には、成型安定性が十分ではない場合がある。その結果、ヒケ(成型収縮)および/または気泡により、ポリウレタン樹脂の外観(透明性)が低下する場合がある。
【0008】
本発明は、優れた機械物性、生産性および外観を兼ね備える樹脂硬化物を得ることができるポリウレタン樹脂組成物、そのポリウレタン樹脂組成物を使用して得られる樹脂硬化物、および、注型ポリウレタンエラストマーである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明[1]は、ポリイソシアネート成分(A)と、活性水素基含有成分(B)と、ウレタン化触媒(C)とを含有するポリウレタン樹脂組成物であり、前記ポリイソシアネート成分(A)は、脂肪族ポリイソシアネートのイソシアヌレート誘導体を含有し、前記活性水素基含有成分(B)は、ポリカーボネートポリオール(B1)とポリエーテルポリオール(B2)とを含有し、前記ポリエーテルポリオール(B2)の数平均分子量が200以上500以下であり、前記ポリエーテルポリオール(B2)の平均水酸基数が3.0以上であり、前記ポリエーテルポリオール(B2)の含有割合が、前記ポリカーボネートポリオール(B1)と前記ポリエーテルポリオール(B2)との総量に対して、30質量%以上70質量%以下であり、前記ウレタン化触媒(C)が、Ti系触媒、Zn系触媒、Zr系触媒、および、Bi系触媒からなる群から選択される少なくとも1種を含有する、ポリウレタン樹脂組成物を、含んでいる。
【0010】
本発明[2]は、前記ポリカーボネートポリオール(B1)の粘度(60℃)が、3000mPa・s以上50000mPa・s以下である、上記[1]に記載のポリウレタン樹脂組成物を、含んでいる。
(【0011】以降は省略されています)
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