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公開番号2025117259
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012003
出願日2024-01-30
発明の名称合成皮革
出願人サンノプコ株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類D06N 3/14 20060101AFI20250804BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】風合い(手触り、外観、色、香り)に優れ、かつ、表皮層と基材との剥離強度が向上された合成皮革を提供する。
【解決手段】基材と、第1のウレタン樹脂を含む接着剤層と、第2のウレタン樹脂及びセルロース物質を含む表皮層と、を備える合成皮革であって、上記第1のウレタン樹脂は、ポリオール組成物(A)を含有する主剤とイソシアネート成分(B)を含有する硬化剤との硬化物であり、上記ポリオール組成物(A)は、ポリオール(a1)を構成単位として含み、上記ポリオール(a1)は、数平均分子量が1000以下のポリオール(a1-1)を含み、上記ポリオール組成物(A)中の上記ポリオール(a1)に由来する構成単位のうち、上記数平均分子量が1000以下のポリオール(a1-1)に由来する構成単位の重量割合が50重量%以上である合成皮革。
【選択図】 なし

特許請求の範囲【請求項1】
基材と、
第1のウレタン樹脂を含む接着剤層と、
第2のウレタン樹脂及びセルロース物質を含む表皮層と、を備える合成皮革であって、
前記第1のウレタン樹脂は、ポリオール組成物(A)を含有する主剤とイソシアネート成分(B)を含有する硬化剤との硬化物であり、
前記ポリオール組成物(A)は、ポリオール(a1)を構成単位として含み、
前記ポリオール(a1)は、数平均分子量が1000以下のポリオール(a1-1)を含み、
前記ポリオール組成物(A)中の前記ポリオール(a1)に由来する構成単位のうち、前記数平均分子量が1000以下のポリオール(a1-1)に由来する構成単位の重量割合が50重量%以上である合成皮革。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記ポリオール組成物(A)中の前記ポリオール(a1)に由来する構成単位のうち、分子量が200以下のポリオール(a1-2)に由来する構成単位の重量割合が3重量%以下である、請求項1に記載の合成皮革。
【請求項3】
前記分子量が200以下のポリオール(a1-2)は、トリメチロールプロパンである、請求項2に記載の合成皮革。
【請求項4】
前記ポリオール組成物(A)は、水酸基末端ポリウレタンプレポリマーからなり、
前記水酸基末端ポリウレタンプレポリマーは、前記ポリオール(a1)とポリイソシアネート(b1)との反応物である、請求項1又は2に記載の合成皮革。
【請求項5】
前記ポリイソシアネート(b1)に含まれるイソシアネート基と前記ポリオール(a1)に含まれる水酸基との当量比(NCO/OH)が0.5~0.8である、請求項4に記載の合成皮革。
【請求項6】
前記ポリイソシアネート(b1)は、芳香族ポリイソシアネートである、請求項4に記載の合成皮革。
【請求項7】
前記数平均分子量が1000以下のポリオール(a1-1)は、数平均分子量が1000以下のポリエーテルポリオールを含む、請求項1又は2に記載の合成皮革。
【請求項8】
前記数平均分子量が1000以下のポリエーテルポリオールは、ポリテトラメチレングリコール又はポリトリメチレングリコールである、請求項7に記載の合成皮革。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、合成皮革に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
合成皮革としては、基材と樹脂層とを接着剤で貼り合わせたものが知られている。例えば、特許文献1には、基材層と、該基材層の上に設けられた樹脂層と、該樹脂層の上に設けられた最表層とを備えた合成皮革が記載されている。特許文献1には、基材層と樹脂層との接合に、ポリウレタン系接着剤を用いることができることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6267016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の合成皮革では、風合い(手触り、外観、色、香り)が不充分であるという問題があった。本発明者らは、合成皮革において、風合い(手触り、外観、色、香り)を向上させるために、樹脂層(表皮層)に木材等のセルロース物質を含めることに想到した。
【0005】
しかしながら、樹脂層(表皮層)に木材等のセルロース物質を含む合成皮革において、従来の接着剤では、セルロース物質を含む樹脂層(表皮層)との濡れ性が悪く、樹脂層(表皮層)と基材との接着が不充分となる場合があった。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、風合い(手触り、外観、色、香り)に優れ、かつ、表皮層と基材との剥離強度が向上された合成皮革を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、基材と、第1のウレタン樹脂を含む接着剤層と、第2のウレタン樹脂及びセルロース物質を含む表皮層と、を備える合成皮革であって、上記第1のウレタン樹脂は、ポリオール組成物(A)を含有する主剤とイソシアネート成分(B)を含有する硬化剤との硬化物であり、上記ポリオール組成物(A)は、ポリオール(a1)を構成単位として含み、上記ポリオール(a1)は、数平均分子量が1000以下のポリオール(a1-1)を含み、上記ポリオール組成物(A)中の上記ポリオール(a1)に由来する構成単位のうち、上記数平均分子量が1000以下のポリオール(a1-1)に由来する構成単位の重量割合が50重量%以上である合成皮革に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、風合い(手触り、外観、色、香り)に優れ、かつ、表皮層と基材との剥離強度が向上された合成皮革を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の合成皮革は、基材と、第1のウレタン樹脂を含む接着剤層と、第2のウレタン樹脂及びセルロース物質を含む表皮層と、を備える。
【0010】
<基材>
基材としては特に限定はなく種々のものが使用でき、天然繊維(ウール、コットン、麻、シルク又はセルロース等の繊維)、再生繊維(キュプラ、レーヨン、ポリノジック又はテンセル等の繊維)、半合成繊維(アセテート、トリアセテート又はプロミックス等の繊維)、合成繊維(ナイロン、アラミド、ビニロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン又はポリ乳酸等の繊維)又はこれらの2種以上の混合繊維からなる織布、編布、不織布 、フェルト又は起毛布;上記繊維に樹脂(天然ゴム、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリオレフィン又はポリブタジエン等の樹脂)を付着させた樹脂加工布;紙(普通紙、難燃紙、紙布又は離型紙等の紙);及びプラスチックフィルム(ナイロン、アラミド、ビニロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリウレタン又はポリ乳酸等のプラスチックフィルム)等が挙げられる。吸湿性及び放湿性の観点で天然繊維、再生繊維が好ましく、伸縮性の観点で編布が好ましく、切断面の加工のしやすさの観点で不織布が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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