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公開番号2025116996
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011614
出願日2024-01-30
発明の名称車載温調システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B60K 11/02 20060101AFI20250804BHJP(車両一般)
要約【課題】特殊モードの誤設定に起因する消費電力の増加を防止できる車載温調システムを提供する。
【解決手段】車載温調システム10は、車両の走行に伴い発熱する対象車載機器100を、冷却して温調する温調装置20と、前記温調装置20の駆動を制御する温調コントローラ12と、を備え、前記温調コントローラ12は、燃費よりも走行性能を優先する特殊モードが設定された場合、設定されていない場合に比べて、前記温調装置20の冷却能力を高くする、ように構成されており、前記温調コントローラ12は、前記車両が、予め規定された特殊エリアにある場合にのみ、前記特殊モードの設定を許容する、ように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の走行に伴い発熱する対象車載機器を、冷却して温調する温調装置と、
前記温調装置の駆動を制御する温調コントローラと、
を備え、前記温調コントローラは、燃費よりも走行性能を優先する特殊モードが設定された場合、設定されていない場合に比べて、前記温調装置の冷却能力を高くする、ように構成されており、
前記温調コントローラは、前記車両が、予め規定された特殊エリアにある場合にのみ、前記特殊モードの設定を許容する、ように構成されている、
ことを特徴とする車載温調システム。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車載温調システムであって、
前記特殊モードは、サーキットのコースを走行するためのモードであり、
前記特殊エリアは、前記サーキットを含むエリアであり、
前記温調コントローラは、前記車両が位置する前記コースまたは前記サーキットによって、前記温調装置の制御パラメータを変更する、ように構成されている、
ことを特徴とする車載温調システム。
【請求項3】
請求項2に記載の車載温調システムであって、
前記温調装置は、コンプレッサと、ラジエータファンと、ウォータポンプと、を含み、
前記温調コントローラは、
ストレート部が長いコースの場合、ストレート部が短いコースに比べて、前記コンプレッサおよび前記ウォータポンプの制御パラメータを、冷却能力が高くなる方向に変更し、
コーナ部が多いコースの場合、コーナ部が少ないコースに比べて、前記コンプレッサと前記ラジエータファンと前記ウォータポンプの制御パラメータを、冷却能力が高くなる方向に変更し、
雨天時は、晴天時に比べて、前記コンプレッサと前記ラジエータファンと前記ウォータポンプの制御パラメータの変更割合を小さくする、
ことを特徴とする車載温調システム。
【請求項4】
請求項1に記載の車載温調システムであって、
前記温調コントローラは、前記特殊エリアを示す地図情報を車載の表示器に表示する、ように構成されている、ことを特徴とする車載温調システム。
【請求項5】
請求項1に記載の車載温調システムであって、
前記温調コントローラは、前記特殊モードが設定された状態で、前記車両が前記特殊エリアの外に移動した場合、前記特殊モードを解除する、ように構成されている、ことを特徴とする車載温調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、車両の走行に伴い発熱する対象車載機器を温調する車載温調システムを開示する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
車両の走行に伴い発熱する対象車載機器がある。例えば、電動車両の場合、走行用モータや、走行用モータに電力を供給するバッテリ、電力の出力を制御するパワーコントロールユニット(以下「PCU」と呼ぶ)は、車両の走行に伴い発熱する。かかる対象車載機器が、過度に高温になると、車両が適正に走行出来ない。そこで、従来から、これら対象車載機器を温調する温調システムが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、車両のバッテリを冷却する冷却システムが開示されている。特許文献1では、サーキットでの高速走行を想定したスポーツ走行モードが選択されたタイミングで、冷凍サイクル回路の流路形態を切り替え、対象車載機器を積極的に冷却する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-111084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1のように、スポーツ走行モード等の特殊モードが選択された場合、車両に設定された各種リミッタが解除され、高速走行が可能となる。また、温調システムの冷却能力も向上する。こうした特殊モードは、本来、高速走行が許可されている特殊エリア(例えばサーキット等)において設定される。
【0006】
しかし、特許文献1の技術の場合、ユーザが誤って特殊エリア以外で特殊モードを設定するおそれがあった。この場合、高速走行をしないにも拘わらず、温調システムの冷却能力が向上されるため、消費電力の増加を招く。
【0007】
そこで、本明細書では、特殊モードの誤設定に起因する消費電力の増加を防止できる車載温調システムを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書で開示する車載温調システムは、車両の走行に伴い発熱する対象車載機器を、冷却して温調する温調装置と、前記温調装置の駆動を制御する温調コントローラと、を備え、前記温調コントローラは、燃費よりも走行性能を優先する特殊モードが設定された場合、設定されていない場合に比べて、前記温調装置の冷却能力を高くする、ように構成されており、前記温調コントローラは、前記車両が、予め規定された特殊エリアにある場合にのみ、前記特殊モードの設定を許容する、ように構成されている、ことを特徴とする。
【0009】
かかる構成とすることで、特殊モードの誤設定を防止できるため、当該誤設定に起因する消費電力の増加を防止できる。
【0010】
この場合、前記特殊モードは、サーキットのコースを走行するためのモードであり、前記特殊エリアは、前記サーキットを含むエリアであり、前記温調コントローラは、前記車両が位置する前記コースまたは前記サーキットによって、前記温調装置の制御パラメータを変更する、ように構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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