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公開番号2025116994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011609
出願日2024-01-30
発明の名称処理装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B60R 16/02 20060101AFI20250804BHJP(車両一般)
要約【課題】電線に合った電流の遮断しきい値を自動的に決定できる技術を提供する。
【解決手段】処理装置において、取得部42は、車両に設けられた電線に流れる電流の値を取得する。決定部44は、取得部42で取得された電流値に基づいて、電線に関する電流の遮断しきい値を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に設けられた電線に流れる電流の値を取得する取得部と、
前記取得部で取得された電流値に基づいて、前記電線に関する電流の遮断しきい値を決定する決定部と、
を備えることを特徴とする処理装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記電線は、車載負荷に接続されており、
前記取得部は、前記電線から前記車載負荷に流れる電流値を取得し、
前記電線の導体の断面積は、前記車載負荷に流れる電流値に合わせて予め定められており、
前記決定部は、前記取得部で取得された電流値と、電流値と遮断しきい値との対応関係とに基づいて、前記電線に関する遮断しきい値を決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記電線に接続されている車載負荷が基準抵抗値の測定用抵抗に交換された状態で、前記取得部は、当該電線から当該測定用抵抗に流れる電流値を取得し、
前記電線は、基準の長さを有し、
前記決定部は、前記取得部で取得された電流値と、前記基準の長さと、前記基準抵抗値とに基づいて、前記電線に関する遮断しきい値を決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項4】
前記決定部は、前記取得部で取得された電流値と、電流値と遮断しきい値との対応関係とに基づいて、前記電線に関する遮断しきい値を決定し、
前記対応関係は、前記基準の長さの基準電線から前記基準抵抗値の基準抵抗に流れる電流と、当該基準電線の導体の断面積とに基づいて作成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の処理装置。
【請求項5】
作業者が操作する端末装置から決定指示を受けると、前記決定部は遮断しきい値を決定し、
前記処理装置は、
前記決定部で決定された遮断しきい値を保持し、前記取得部で取得された前記電線の電流値が保持された遮断しきい値以上である場合、当該電線に流れる電流を遮断する制御部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電力用半導体素子を備える直流系統の遮断装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2022-511891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車などの車両は、車載の電源から電力が供給される多数の電気負荷を搭載している。電源の電力は、負荷ごとに異なる電線を介して供給される。電線ごとに、電源から電線への電力供給を遮断可能な半導体スイッチと、電線に流れる電流を検出する電流検出部とが設けられる。マイコンは、ある電線の電流値が遮断しきい値以上である場合、対応する半導体スイッチを非導通状態に制御し、当該電線を過電流から保護する。
【0005】
電線径は、接続される負荷の消費電流に基づいて設計される。電線径に応じて電線の発煙特性が異なり、電線径が大きいほど遮断しきい値は大きくなる。そのため、マイコンのソフトウェアを用いて、複数の電線のそれぞれに関して、電線径に応じた遮断しきい値が設定される。
【0006】
車種や負荷に応じて電線径が異なる製品に対して、ソフトウェアに設定される遮断しきい値も異ならせる必要がある。そのため、マイコンの製品バリエーションが増えてしまい、製造工場の使い分けが発生してしまう。また、ソフトウェアの設定値変更による検証工数も増え、開発に要する労力が増大している。
【0007】
本発明の目的は、電線に合った電流の遮断しきい値を自動的に決定できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の処理装置は、車両に設けられた電線に流れる電流の値を取得する取得部と、前記取得部で取得された電流値に基づいて、前記電線に関する電流の遮断しきい値を決定する決定部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電線に合った電流の遮断しきい値を自動的に決定できる技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態の電源システムの構成を概略的に示す図である。
車載負荷の電流値、電線の導体の断面積、および遮断しきい値の対応関係を示す図である。
図3(a)から(d)は、遮断しきい値の第1の決定処理における電流値の取得方法を説明するための図である。
遮断しきい値の第1の決定処理を示すフローチャートである。
実施の形態の電源システムにおける遮断しきい値の第2の決定処理の実行時の構成を示す図である。
図6(a),(b)は、遮断しきい値の第2の決定処理における電流値の取得方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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