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公開番号2025118191
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013352
出願日2024-01-31
発明の名称ロータ
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H02K 1/22 20060101AFI20250805BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ロータにバランス調整部を設けつつ、ロータの磁気的特性を向上させることができ、もってロータの小型化を図る。
【解決手段】ロータは、永久磁石が配置される第1ロータコアと、前記第1ロータコアに軸方向において隣接するとともに、永久磁石が配置されていない第2ロータコアと、を備えてもよい。前記第2ロータコアは、周方向に沿って等間隔に設けられているとともに、前記第2ロータコアに突極性を与えるための磁路を形成する一群の磁路形成孔と、周方向の少なくとも一箇所に設けられているとともに、前記第2ロータコアの質量を局所的に増大又は減少させるバランス調整部とを有してもよい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電動モータのロータであって、
永久磁石が配置された第1ロータコアと、
前記第1ロータコアに軸方向において隣接するとともに、永久磁石が配置されていない第2ロータコアと、
を備え、
前記第2ロータコアは、
前記第2ロータコアに突極性を与えるための磁路を形成する一群の磁路形成孔と、
周方向の少なくとも一箇所に設けられているとともに、前記第2ロータコアの質量を局所的に増大又は減少させるバランス調整部と、を有する、
ロータ。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記一群の磁路形成孔は、前記磁路に沿って延びるスリット状の孔を有する、請求項1に記載のロータ。
【請求項3】
前記バランス調整部は、前記一群の磁路形成孔よりも径方向の内側において、前記第2ロータコアの前記軸方向の前記一方側の端面に設けられている、請求項2に記載のロータ。
【請求項4】
前記バランス調整部は、前記第2ロータコアの前記軸方向の前記一方側の前記端面に設けられたバランス調整穴を有する、請求項3に記載のロータ。
【請求項5】
前記一群の磁路形成孔は、前記磁路に沿って配列された複数の点状の孔を有する、請求項1に記載のロータ。
【請求項6】
前記バランス調整部は、前記第2ロータコアの外周面に設けられたバランス調整穴を有する、請求項5に記載のロータ。
【請求項7】
前記バランス調整穴は、前記一群の磁路形成孔の前記複数の点状の孔の少なくとも一つに達している、請求項6に記載のロータ。
【請求項8】
前記一群の磁路形成孔は、前記磁路に沿って延びるスリット状の孔をさらに有し、
前記複数の点状の孔は、前記スリット状の孔よりも、径方向の外側に位置する、請求項7に記載のロータ。
【請求項9】
前記バランス調整穴は、前記一群の磁路形成孔の前記スリット状の孔に達していない、請求項8に記載のロータ。
【請求項10】
前記バランス調整部は、前記一群の磁路形成孔よりも径方向の内側において、前記第2ロータコアの前記軸方向の前記一方側の端面に設けられている、請求項1に記載のロータ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、ロータに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ロータが記載されている。このロータは、永久磁石が配置されたロータコアと、ロータコアの軸方向の両端面に配置されており、永久磁石が配置されていないエンドプレートとを備える。エンドプレートには、バランス調整部が設けられている。このバランス調整部は、局所的な切削部分であり、エンドプレートの周方向における一部に設けられることで、ロータの周方向における質量バランスを調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-206884号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したロータにおいて、エンドプレートは、磁石が配置されていないため、ロータの磁気的特性に対して、それほど寄与するものではない。しかしながら、エンドプレートを省略してしまうと、バランス調整部をロータコアに設けることが必要となる。この場合、バランス調整部として、ロータコアに切削部分を設けると、磁石と干渉することが懸念される。あるいは、バランス調整部として、ロータコアに質量体を付与した場合、磁石による磁束への影響が懸念される。従って、バランス調整部を設けるという観点では、エンドプレートの存在が有効と考えられる。その一方で、磁気的特性に寄与しないエンドプレートの存在は、ロータの無用な大型化を招いている。本明細書では、上記課題を少なくとも部分的に解決し得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する技術は、電動モータのロータに具現化される。このロータは、永久磁石が配置される第1ロータコアと、前記第1ロータコアに軸方向において隣接するとともに、永久磁石が配置されていない第2ロータコアと、を備えてもよい。前記第2ロータコアは、周方向に沿って等間隔に設けられているとともに、前記第2ロータコアに突極性を与えるための磁路を形成する一群の磁路形成孔と、周方向の少なくとも一箇所に設けられているとともに、前記第2ロータコアの質量を局所的に増大又は減少させるバランス調整部とを有してもよい。
【0006】
上記したロータでは、永久磁石が配置されていない第2ロータコアに、バランス調整部が設けられている。これにより、バランス調整部が、第1ロータコアの永久磁石と干渉することや、当該永久磁石の磁束に影響を与えることが回避又は抑制される。加えて、第2ロータコアには、一群の磁路形成孔が設けられている。一群の磁路形成孔は、第2ロータコアへ突極性を与えるための磁路を形成する。このような構成によると、第2ロータコアは、ステータが発生する磁界において、リラクタンストルクを発生させることができる。これにより、電動モータの出力するトルクが向上する。従って、第2ロータコアによるリラクタンストルクを考慮して、第1ロータコアの小型化を図ることもできる。このように、本明細書が開示する技術によると、ロータにバランス調整部を設けつつ、ロータの磁気的特性を向上させることができ、もってロータの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例1のロータの断面図を示す。
図1のII-II線における第1ロータコアの端面図を示す。
図1のIII-III線における第2ロータコアの端面図を示す。
図1のIV―IV線における第3ロータコアの端面図を示す。
実施例2のロータの断面図を示す。
図5のVI-VI線における第2ロータコアの端面図を示す。
図5のVII―VII線における第3ロータコアの端面図を示す。
実施例3のロータの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本技術における第1の態様では、既述のとおり、電動モータのロータが、永久磁石が配置された第1ロータコアと、前記第1ロータコアに軸方向において隣接するとともに、永久磁石が配置されていない第2ロータコアと、を備えてもよい。前記第2ロータコアは、前記第2ロータコアに突極性を与えるための磁路を形成する一群の磁路形成孔と、周方向の少なくとも一箇所に設けられているとともに、前記第2ロータコアの質量を局所的に増大又は減少させるバランス調整部とを有してもよい。
【0009】
本技術における第2の態様では、上記の第1の態様に加えて、前記一群の磁路形成孔は、前記磁路に沿って延びるスリット状の孔を有してもよい。このような構成によると、磁路における漏れ磁束の発生が抑制され、第2ロータコアがリラクタンストルクを効果的に発生することができる。
【0010】
本技術における第3の態様では、上記の第2の態様に加えて、前記バランス調整部は、前記一群の磁路形成孔よりも径方向の内側において、前記第2ロータコアの前記軸方向の前記一方側の端面に設けられてもよい。このような構成によると、第2ロータコアにおいて、一群の磁路形成孔が存在せず、比較的に強度の高い範囲に、バランス調整部を設けることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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