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公開番号
2025116371
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024010755
出願日
2024-01-29
発明の名称
ヒートポンプシステム
出願人
株式会社豊田中央研究所
代理人
個人
,
個人
主分類
F25B
25/00 20060101AFI20250801BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約
【課題】 ヒートポンプシステムにおいて、エネルギー消費効率を向上させる技術を提供する。
【解決手段】 ヒートポンプシステムは、包接水和物が生成される生成部と、包接水和物の分解が行われ、分解物が送出される分解部と、生成部から分解部へと熱媒体が流れる第1主流路と、分解部から生成部へと熱媒体が流れる第2主流路と、分解部から送出される分解物中のガスと混合溶媒を分離する気液分離部と、生成部から流出する包接水和物を含むスラリーと気液分離部によって分離された混合溶媒を流通させて熱交換を行う熱交換部と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
熱媒体が包接水和物の分解過程と生成過程とを繰り返すことにより、熱を輸送するヒートポンプシステムであって、
液体の補助剤と水との混合溶媒とガスの混合液が流入され、包接水和物が生成される生成部と、
包接水和物の分解が行われ、前記ガスと前記混合溶媒との混相である分解物が送出される分解部と、
前記生成部から前記分解部へと前記熱媒体が流れる第1主流路と、
前記分解部から前記生成部へと前記熱媒体が流れる第2主流路と、
前記生成部内の前記熱媒体と、前記ヒートポンプシステム外の熱源との熱交換により前記熱媒体を放熱させる放熱部と、
前記分解部内の前記熱媒体を減圧する減圧部と、
前記分解部内の前記熱媒体と、前記ヒートポンプシステム外の熱源との熱交換により前記熱媒体に吸熱させる吸熱部と、
前記分解部と前記第2主流路を介して接続され、前記分解部から送出される前記分解物中の前記ガスと前記混合溶媒を分離する気液分離部と、
前記気液分離部と前記第2主流路を介して接続され、前記気液分離部により分離された前記ガスを圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部、および前記生成部と前記第2主流路を介して接続されると共に、前記気液分離部と第1副流路を介して接続され、前記気液分離部により分離された前記混合溶媒と、前記圧縮部により圧縮された前記ガスとを含む前記混合液を生成する混合部と、
前記第1主流路、および前記第1副流路と接続され、前記生成部から流出する前記包接水和物を含むスラリーと前記気液分離部によって分離された混合溶媒を流通させて熱交換を行う熱交換部と、
を備える、
ヒートポンプシステム。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のヒートポンプシステムであって、
前記生成部と前記第1主流路を介して接続され、前記生成部で生成された前記スラリーから前記ガスを分離する気/固液分離部と、
前記気/固液分離部により分離された前記ガスを前記混合部に供給するための第3副流路と、
をさらに備える、
ヒートポンプシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のヒートポンプシステムであって、
前記気/固液分離部の下流に前記第1主流路を介して接続され、前記気/固液分離部を通過したから前記スラリーから前記混合溶媒を分離する混合溶媒分離部と、
前記混合溶媒分離部と接続され、前記混合溶媒分離部により分離された前記混合溶媒を、前記混合部に供給するための第4副流路と、
をさらに備える、
ヒートポンプシステム。
【請求項4】
請求項1に記載のヒートポンプシステムであって、
前記第1主流路に配置され、前記熱媒体を輸送する輸送ポンプを、さらに備える、
ヒートポンプシステム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のヒートポンプシステムであって、
前記気液分離部と前記圧縮部との間に配置され、前記気液分離部にて分離された前記ガス中の前記混合溶媒を吸着する脱水部を、さらに備える、
ヒートポンプシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒートポンプシステムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、気体の圧縮・膨張と熱交換を組み合わせたヒートポンプが用いられている。例えば、特許文献1には、冷媒ラインを介して相互連結され、凝縮された冷媒を膨張させる膨張バルブと、膨張した冷媒を空気との熱交換を通じて蒸発させる蒸発器と、蒸発された気体状態の冷媒を圧縮させる圧縮器とを含んで構成された車両用エアコンシステムが開示されている。
【0003】
ヒートポンプは、少ない電気エネルギーで効率的に熱エネルギーを得ることができる点が特徴であるものの、近年の環境問題に関する意識の高まりと共に、より一層のエネルギー消費効率の向上が望まれている。これに対し、包接水和物の分解/生成を利用したヒートポンプシステムが提案されている(例えば、特許文献2、3、非特許文献1参照)。包接水和物の分解/生成熱は、特許文献1に記載されたヒートポンプにおいて用いられるような、通常の冷媒の蒸発/凝縮潜熱の10倍以上であるため、エネルギー消費効率の向上が期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-076792号公報
特開2004-101140号公報
特開2022-087404号公報
【非特許文献】
【0005】
T. Ogawa et al., Applied Energy, 26, 2157 (2006).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献2、3、および非特許文献1に開示されている包接水和物の分解/生成を利用したヒートポンプシステムにおいて、さらなるエネルギー消費効率の向上が望まれている。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ヒートポンプシステムにおいて、エネルギー消費効率を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0009】
(1)本発明の一形態によれば、熱媒体が包接水和物の分解過程と生成過程とを繰り返すことにより、熱を輸送するヒートポンプシステムが提供される。このヒートポンプシステムは、液体の補助剤と水との混合溶媒とガスの混合液が流入され、包接水和物が生成される生成部と、包接水和物の分解が行われ、前記ガスと前記混合溶媒との混相である分解物が送出される分解部と、前記生成部から前記分解部へと前記熱媒体が流れる第1主流路と、前記分解部から前記生成部へと前記熱媒体が流れる第2主流路と、前記生成部内の前記熱媒体と、前記ヒートポンプシステム外の熱源との熱交換により前記熱媒体を放熱させる放熱部と、前記分解部内の前記熱媒体を減圧する減圧部と、前記分解部内の前記熱媒体と、前記ヒートポンプシステム外の熱源との熱交換により前記熱媒体に吸熱させる吸熱部と、前記分解部と前記第2主流路を介して接続され、前記分解部から送出される前記分解物中の前記ガスと前記混合溶媒を分離する気液分離部と、前記気液分離部と前記第2主流路を介して接続され、前記気液分離部により分離された前記ガスを圧縮する圧縮部と、前記圧縮部、および前記生成部と前記第2主流路を介して接続されると共に、前記気液分離部と第1副流路を介して接続され、前記気液分離部により分離された前記混合溶媒と、前記圧縮部により圧縮された前記ガスとを含む前記混合液を生成する混合部と、前記第1主流路、および前記第1副流路と接続され、前記生成部から流出する前記包接水和物を含むスラリーと前記気液分離部によって分離された混合溶媒を流通させて熱交換を行う熱交換部と、を備える。
【0010】
この構成によれば、熱交換部を備えるため、生成部から出た高温のスラリーと分解部から出た低温の水と補助剤との混合溶媒との間で顕熱を交換することで、顕熱を回収することができる。そして、低温のスラリーを分解部に供給すると共に、高温の混合液を生成部に供給することができ、生成部における包接水和物の生成を促進すると共に、分解部における包接水和物の分解を促進することができる。すなわち、この構成によれば、冷凍サイクル運転における高温側と低温側の温度差を拡大することができ、エネルギー消費効率COP(成績係数:Coefficient Of Performance)を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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