TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025115867
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024010564
出願日
2024-01-26
発明の名称
インク、インク収容容器、印刷装置及び印刷方法
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
,
個人
主分類
C09D
11/30 20140101AFI20250731BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】定着樹脂と顔料粒子の間の界面の発生を抑え、堅牢性と風合いを向上させた印刷物を形成可能なインクを提供する。
【解決手段】中空樹脂粒子と定着樹脂とを含むインクであって、前記中空樹脂粒子の25℃における貯蔵弾性率と、前記定着樹脂の25℃における貯蔵弾性率の差が1.0×10
9
Pa以下であり、前記インクを乾燥して得られるインク乾燥膜の25℃における貯蔵弾性率が1.0×10
6
Pa以上1.0×10
8
Pa以下であることを特徴とするインク。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
中空樹脂粒子と定着樹脂とを含むインクであって、
前記中空樹脂粒子の25℃における貯蔵弾性率と、前記定着樹脂の25℃における貯蔵弾性率の差が1.0×109Pa以下であり、
前記インクを乾燥して得られるインク乾燥膜の25℃における貯蔵弾性率が1.0×106Pa以上1.0×108Pa以下であることを特徴とするインク。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記インク中に含まれる中空樹脂粒子の25℃における貯蔵弾性率と、定着樹脂の25℃における貯蔵弾性率の差が4.0×107Pa以下であることを特徴とする、請求項1に記載のインク。
【請求項3】
前記インク中に含まれる前記中空樹脂粒子の「シェル厚/1次粒子径」の比が0.15以下であることを特徴とする、請求項1に記載のインク。
【請求項4】
前記インク中に含まれる前記中空樹脂粒子の「シェル厚/1次粒子径」の比が0.10以下であることを特徴とする、請求項1に記載のインク。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のインクを容器中に収容したことを特徴とするインク収容容器。
【請求項6】
請求項5に記載のインク収容容器と、インクを吐出させるための吐出ヘッドとを有することを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
記録媒体上に、請求項1から4のいずれかに記載のインクを用いて画像を形成することを特徴とする印刷方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インク、インク収容容器、印刷装置及び印刷方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
テキスタイル向けインクを用いたインクジェット印刷では、印刷物の高い堅牢性が求められている。これまでの検討で、インク膜の貯蔵弾性率を特定の値よりも低くすることで堅牢性が向上することがわかっている。(特許文献1)
【0003】
しかしながら白色インクでは、他色とは異なり酸化チタンや中空樹脂粒子といった粒径が大きく硬い粒子が顔料粒子として用いられるため、定着樹脂粒子と顔料粒子の間に界面が生じやすくなっていた。この場合、定着樹脂と顔料粒子の間の硬さ(弾性率)の差が大きいことが原因で、インク膜の弾性率が適切な値であるにもかかわらず、堅牢性や風合いが悪くなるという問題点が見られた。
【0004】
特許文献1では、白色インクに限らず、またテキスタイル分野に限らないインクにおいて、インク膜の弾性率を規定することで、耐擦過性やブロッキング性の向上の実現を試みている。また、特許文献2では、「中空樹脂粒子のガラス転移温度が、120℃以上であり、前記樹脂粒子のガラス転移温度が、5℃以下」となるように実施することで、生地追従性の向上を試みている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以下の目的を達成することを課題とする。すなわち、本発明は、定着樹脂と顔料粒子の間の界面の発生を抑え、堅牢性と風合いを向上させた印刷物を形成可能なインクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、中空樹脂粒子と定着樹脂とを含むインクであって、前記中空樹脂粒子の25℃における貯蔵弾性率と、前記定着樹脂の25℃における貯蔵弾性率の差が1.0×10
9
Pa以下であり、前記インクを乾燥して得られるインク乾燥膜の25℃における貯蔵弾性率が1.0×10
6
Pa以上1.0×10
8
Pa以下であることを特徴とするインクである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、定着樹脂と顔料粒子の間の界面の発生を抑え、堅牢性と風合いを向上させた印刷物を形成可能なインクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明のインクを用いる印刷装置の一例を示す図である。
図2は、本発明のインクを収容するメインタンクの斜視図である。
図3は、中空粒子を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態の態様は、例えば、以下の通りである。
<1> 中空樹脂粒子と定着樹脂とを含むインクであって、
前記中空樹脂粒子の25℃における貯蔵弾性率と、前記定着樹脂の25℃における貯蔵弾性率の差が1.0×10
9
Pa以下であり、
前記インクを乾燥して得られるインク乾燥膜の25℃における貯蔵弾性率が1.0×10
6
Pa以上1.0×10
8
Pa以下であることを特徴とするインクである。
<2> 前記インク中に含まれる中空樹脂粒子の25℃における貯蔵弾性率と、定着樹脂の25℃における貯蔵弾性率の差が4.0×10
7
Pa以下であることを特徴とする、<1>に記載のインクである。
<3> 前記インク中に含まれる前記中空樹脂粒子の「シェル厚/1次粒子径」の比が0.15以下であることを特徴とする、<1>から<2>のいずれかに記載のインクである。
<4> 前記インク中に含まれる前記中空樹脂粒子の「シェル厚/1次粒子径」の比が0.10以下であることを特徴とする、<1>から<3>のいずれかに記載のインクである。
<5> <1>から<4>のいずれかに記載のインクを容器中に収容したことを特徴とするインク収容容器である。
<6> <5>に記載のインク収容容器と、インクを吐出させるための吐出ヘッドとを有することを特徴とする印刷装置である。
<7> 記録媒体上に、<1>から<4>のいずれかに記載のインクを用いて画像を形成することを特徴とする印刷方法である。
【0010】
(インク)
以下、インクに用いる有機溶剤、水、中空樹脂粒子、色材、定着樹脂、添加剤等について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ベック株式会社
被覆材
1か月前
ベック株式会社
水性被覆材
2か月前
ベック株式会社
水性被覆材
2か月前
ベック株式会社
被膜形成方法
14日前
関西ペイント株式会社
塗料組成物
13日前
東ソー株式会社
ゴム用接着性改質剤
1か月前
ぺんてる株式会社
水性インキ組成物
1か月前
株式会社リコー
インクセット
2か月前
シヤチハタ株式会社
油性インキ組成物
7日前
東亞合成株式会社
硬化型接着剤組成物
2か月前
artience株式会社
印刷インキ
2か月前
東亞合成株式会社
硬化型接着剤組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
2か月前
JNC株式会社
光硬化型導電性ペースト
2か月前
AGC株式会社
液状組成物
22日前
アイカ工業株式会社
光硬化型圧着組成物
2日前
マクセル株式会社
粘着テープ
19日前
株式会社フェクト
透明防錆塗料
2か月前
ハニー化成株式会社
防反射処理剤
1か月前
株式会社呉竹
絵具
20日前
ダイキン工業株式会社
耐油剤
19日前
ダイキン工業株式会社
耐油剤
15日前
日東電工株式会社
粘着シート
2か月前
アイカ工業株式会社
ポリマー被覆粒子の製造方法
1か月前
ハニー化成株式会社
親水防汚処理剤
1か月前
artience株式会社
粘着剤及び粘着シート
1か月前
ウォールボンド工業株式会社
壁紙の剥離方法
1か月前
リンテック株式会社
粘着シート
2か月前
artience株式会社
印刷インキおよび印刷物
1か月前
三洋化成工業株式会社
粘着剤主剤及び粘着剤組成物
1か月前
artience株式会社
水性粘着剤及び粘着シート
2か月前
artience株式会社
化粧材用プライマー組成物
1か月前
第一三共ヘルスケア株式会社
凍結抑制剤
今日
三菱鉛筆株式会社
非吸収面用インクおよび塗布具
1日前
サカタインクス株式会社
金属印刷用インキ組成物
2か月前
理研ビタミン株式会社
樹脂シートコーティング用防曇剤
1か月前
続きを見る
他の特許を見る