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公開番号
2025115865
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024010562
出願日
2024-01-26
発明の名称
ハードコートレスフィルム、積層体、多層積層体、および表示装置
出願人
株式会社ダイセル
代理人
弁理士法人G-chemical
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20250731BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】PFAS規制物質を含まない場合であっても、比較的軽量であり機械的強度に優れ、耐熱性に優れるハードコートレスフィルムを提供する。
【解決手段】押し込み試験における弾塑比が70%以上であること、およびガラス転移温度および融点が200℃以下にないことを満たし、押し込み試験におけるヤング率が1000MPa以上であること、および引張試験におけるヤング率が1000~5000MPaであることのうちの少なくとも1つを満たす、ハードコートレスフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
押し込み試験における弾塑比が70%以上であること、およびガラス転移温度および融点が200℃以下にないことを満たし、押し込み試験におけるヤング率が1000MPa以上であること、および引張試験におけるヤング率が1000~5000MPaであることのうちの少なくとも1つを満たす、ハードコートレスフィルム。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
厚さが1~1000μmであり、押し込み試験による押し込み硬度が100MPa以上である、請求項1に記載のハードコートレスフィルム。
【請求項3】
硬化性組成物の硬化物で形成され、前記硬化物のガラス転移温度が300℃以上である、請求項1または2に記載のハードコートレスフィルム。
【請求項4】
硬化性組成物の硬化物で形成され、前記硬化物の鉛筆硬度が2H以上である、請求項1または2に記載のハードコートレスフィルム。
【請求項5】
前記硬化性組成物はラジカル硬化性ポリオルガノシロキサンを含む、請求項3に記載のハードコートレスフィルム。
【請求項6】
前記硬化性組成物はカチオン重合性シルセスキオキサンを含む、請求項3に記載のハードコートレスフィルム。
【請求項7】
前記硬化性組成物はさらに活性エネルギー線重合性官能基を有する硬化性化合物を含む、請求項6に記載のハードコートレスフィルム。
【請求項8】
請求項1または2に記載のハードコートレスフィルムと、前記ハードコートレスフィルムに積層された機能層とを備える、積層体。
【請求項9】
請求項8に記載の積層体が複数積層された多層積層体。
【請求項10】
請求項9に記載の多層積層体を備える表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ハードコートレスフィルム、積層体、多層積層体、および表示装置に関する。具体的には、本開示は、ハードコートレスフィルム、当該ハードコートレスフィルムを備える、積層体、多層積層体、および表示装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶用ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等の液晶モニターには、保護フィルムが貼り合わされていたり、あるいはハードコート層が形成されていたりしており、それにより画面が傷付くことを防止したり、画面に指紋が付きにくくしたり、画面に付着した汚れを拭き取りやすくする効果が得られる。
【0003】
近年、スマートフォンやタブレットPCのようなモバイル機器の発展に伴い、ディスプレイ用基材等の光学基材の薄膜化、スリム化が求められている。このため、ハードコート層を塗工するための基材についても薄膜化やスリム化が進んでいる。
【0004】
上記基材として、ガラスやポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)が一般的に使用されている。しかしながら、ガラスは自重が重くモバイル機器の高重量化を招き、また衝撃によって破損しやすいという問題がある。また、ポリイミドは構造内にアルキルフッ素を含むことが多く、最近の有機フッ素化合物(PFAS)規制に該当し、一部の地域において使用が制限される可能性がある。また、PETは耐熱性が低いという問題があった。
【0005】
また、薄膜化の観点から、ハードコート層あるいは支持基材を不要とする、表面の耐擦傷性に優れる単層フィルムが提案されている。例えば、特許文献1には、ウレタンアクリレートオリゴマーの架橋重合体を含むハードコーティングフィルムが、特許文献2には、エポキシ基含有官能基を含むポリシロキサンおよびエラストマーを含む基材レスタイプのフレキシブルディスプレイ装置用カバーウィンドウが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-214553号公報
韓国公開特許第10-2023-0050843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のフィルムは架橋密度が60%程度であり、機械的強度が不充分であった。また、特許文献2のカバーウィンドウも、エラストマーを含むため機械的強度が不充分であった。そして単層フィルムを使用する場合であっても耐熱性が求められることがある。
【0008】
従って、本開示の目的は、PFAS規制物質を含まない場合であっても、比較的軽量であり機械的強度に優れ、耐熱性に優れるハードコートレスフィルムを提供することにある。また、本開示の目的は、上記ハードコートレスフィルムを備える積層体、多層積層体、および表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、特定の物性を有するハードコートレスフィルムによれば、PFAS規制物質を含まない場合であっても、比較的軽量であり機械的強度に優れることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて完成されたものである。
【0010】
すなわち、本開示は、押し込み試験における弾塑比が70%以上であること、およびガラス転移温度および融点が200℃以下にないことを満たし、押し込み試験におけるヤング率が1000MPa以上であること、および引張試験におけるヤング率が1000~5000MPaであることのうちの少なくとも1つを満たす、ハードコートレスフィルムを提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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