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公開番号
2025115207
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-06
出願番号
2024009616
出願日
2024-01-25
発明の名称
柱梁接合構造とその施工方法
出願人
株式会社フジタ
代理人
個人
,
個人
主分類
E04B
1/58 20060101AFI20250730BHJP(建築物)
要約
【課題】コンクリート製の柱と木質梁が接合されている柱梁接合構造に関し、柱の仕口と木質梁の接合強度と接合剛性が高く、施工性に優れている柱梁接合構造とその施工方法を提供すること。
【解決手段】コンクリート製の柱10と木質梁50が接合されている、柱梁接合構造100であり、柱10のうち、少なくとも木質梁50と接合される仕口10Aはプレキャストコンクリート製であり、仕口10Aには雌ネジ22を備えたインサートナット20が埋め込まれ、雌ネジ22が仕口10Aの側面11に臨んでおり、木質梁50には、箱型の切り欠き55と、切り欠き55に連通して木質梁50における仕口10Aとの当接端面53まで伸びている挿通孔56とが設けられており、挿通孔56に通されたボルト60の一端61が雌ネジ22に螺合し、ボルト60の他端62が切り欠き55の内部において切り欠き55の側面55aを押圧するようにナット66にて締め付けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
コンクリート製の柱と木質梁が接合されている、柱梁接合構造であって、
前記柱のうち、少なくとも前記木質梁と接合される仕口はプレキャストコンクリート製であり、
前記仕口には雌ネジを備えたインサートナットが埋め込まれ、該雌ネジが該仕口の側面に臨んでおり、
前記木質梁には、箱型の切り欠きと、該切り欠きに連通して該木質梁における前記仕口との当接端面まで伸びている挿通孔と、が設けられており、
前記挿通孔に通されたボルトの一端が前記雌ネジに螺合し、該ボルトの他端が前記切り欠きの内部において該切り欠きの側面を押圧するようにナット締めされていることを特徴とする、柱梁接合構造。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記仕口には、複数の前記インサートナットが埋め込まれ、
前記木質梁のうち、複数の前記インサートナットに対応する位置に複数の前記切り欠きと挿通孔が設けられており、複数の前記ボルトにより前記仕口と該木質梁が接合されていることを特徴とする、請求項1に記載の柱梁接合構造。
【請求項3】
前記仕口の前記側面から凸部が張り出し、前記木質梁の前記当接端面には該凸部に係合する凹部が設けられており、
前記凸部には前記インサートナットが埋め込まれ、
前記木質梁において、前記凹部には前記挿通孔が臨み、該挿通孔に前記切り欠きが連通するようにして設けられており、
前記凹部と前記凸部が係合した状態で、前記挿通孔に通されたボルトの一端が前記雌ネジに螺合し、該ボルトがナット締めされていることを特徴とする、請求項1に記載の柱梁接合構造。
【請求項4】
前記インサートナットに定着板が取り付けられており、
前記定着板により、前記インサートナットの前記仕口への定着が図られていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の柱梁接合構造。
【請求項5】
前記インサートナットに定着筋が取り付けられており、
前記定着筋により、前記インサートナットの前記仕口への定着が図られていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の柱梁接合構造。
【請求項6】
前記インサートナットに定着筋が取り付けられ、該定着筋の端部に定着板が取り付けられており、
前記定着筋と前記定着板により、前記インサートナットの前記仕口への定着が図られていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の柱梁接合構造。
【請求項7】
前記柱の対向する一対の側面における対応位置にそれぞれ、前記雌ネジが臨んでいる状態で複数の前記インサートナットが埋め込まれ、それぞれの該インサートナットに対して前記ボルトを介して一対の前記木質梁が接合されており、
対応する一対の前記インサートナットが、前記仕口を貫通する定着筋により相互に接合されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の柱梁接合構造。
【請求項8】
前記木質梁が、一対の該木質梁からなる合わせ木質梁であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の柱梁接合構造。
【請求項9】
コンクリート製の柱と木質梁を接合して柱梁接合構造を施工する、柱梁接合構造の施工方法であって、
前記柱のうち、少なくとも前記木質梁と接合される仕口はプレキャストコンクリート製であり、
前記仕口には雌ネジを備えたインサートナットが埋め込まれ、該雌ネジが該仕口の側面に臨んでおり、
前記木質梁には、箱型の切り欠きと、該切り欠きに連通して該木質梁における前記仕口との当接端面まで伸びている挿通孔と、が設けられており、
前記挿通孔に通されたボルトの一端を前記雌ネジに螺合し、該ボルトの他端を前記切り欠きの内部において該切り欠きの側面を押圧するようにナット締めして前記柱梁接合構造を施工することを特徴とする、柱梁接合構造の施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱梁接合構造とその施工方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
RC(Reinforced Concrete、鉄筋コンクリート)製やS(Steel、鋼)製の柱、SRC(Steel Reinforced Concrete)製の柱、さらには木製の柱の側面から、RC製やS製等のブラケットを張り出させ、ブラケットに対して木質梁をボルト接合等により接合した上で、木質梁の上に例えばRC製や木製、鋼製の床版を載置する、建物構造が適用される場合がある。例えばRC製の柱は、現場により施工される柱の他にも、工場製作されて現場搬送され、現場にて組み立てられるPCa(Precast Concrete,プレキャストコンクリート)柱があり、後者のPCa柱を適用することにより、工期の大幅な短縮と品質に優れた柱梁接合構造を施工することができる。また、柱とブラケットの構成にも様々な種類が存在し、例えば、柱とブラケットが一体のRC製の構造や、上下の柱の間にブラケットを備えた仕口が介在する構成等を一例として挙げることができる。しかしながら、仕口から所定長さのブラケットが張り出していることから、PCa仕口を備えたPCa柱の工場から現場への搬送性に課題があり、クレーン等による現場での吊り回しにおいても他の組み立て部材等との干渉の恐れがある。
【0003】
従って、梁に木質梁を適用することにより、環境影響への負荷低減を図ることができ、軽量ゆえに現場における梁のハンドリング製と施工性が良好になり、木材の醸し出す優れた外観意匠性が奏される一方で、仕口から張り出すブラケットが存在することにより、搬送性や施工性が低下することから、ブラケットの存在しない柱梁接合構造が望まれる。
【0004】
ここで、特許文献1には、木製梁の接合構造が提案されている。この接合構造は、木製柱に対して木製梁が接合されている構造であり、柱と梁の接合部にはコンクリート製の仕口部が配置され、仕口部を介して柱と梁が接合される。梁の端部には、芯材に対する定着具であるラグスクリューボルトの一端が捩じ込まれており、ラグスクリューボルトの他端は、仕口部を形成するコンクリートに埋設され、定着されている。ラグスクリューボルトの他端をコンクリート製の仕口部に埋設することから、仕口部は現場におけるコンクリート打設により施工される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-101020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の柱梁接合構造では、上記するように、仕口の側面から側方に張り出すブラケットを不要にできるものの、コンクリート製の仕口部の施工に関して、現場でのコンクリート打設が必須となり、型枠の組み付けや脱型を含む施工性に課題があり、コンクリート打設後の養生期間を要することから工期が長期化するといった課題もある。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、コンクリート製の柱と木質梁が接合されている柱梁接合構造に関し、柱の仕口から張り出すブラケットを不要にしながら、仕口と木質梁の接合強度と接合剛性が高く、施工性に優れている柱梁接合構造とその施工方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成すべく、本発明による柱梁接合構造の一態様は、
コンクリート製の柱と木質梁が接合されている、柱梁接合構造であって、
前記柱のうち、少なくとも前記木質梁と接合される仕口はプレキャストコンクリート製であり、
前記仕口には雌ネジを備えたインサートナットが埋め込まれ、該雌ネジが該仕口の側面に臨んでおり、
前記木質梁には、箱型の切り欠きと、該切り欠きに連通して該木質梁における前記仕口との当接端面まで伸びている挿通孔と、が設けられており、
前記挿通孔に通されたボルトの一端が前記雌ネジに螺合し、該ボルトの他端が前記切り欠きの内部において該切り欠きの側面を押圧するようにナット締めされていることを特徴とする。
【0009】
本態様によれば、柱の仕口(もしくはパネルゾーン)がプレキャストコンクリート製であり、仕口に埋め込まれているインサートナットの雌ネジに対して、木質梁の箱型の切り欠きに連通して当接端面まで伸びる挿通孔に通されているボルトの一端が雌ネジに螺合し、ボルトの他端がナット締めされている、所謂引きボルト構造が適用されていることにより、柱の仕口から張り出すブラケットを不要にしながら、仕口と木質梁の接合強度と接合剛性が高く、施工性に優れている柱梁接合構造となる。
【0010】
ここで、「少なくとも木質梁と接合される仕口がプレキャストコンクリート製である」とは、仕口とその上下のいずれか一方の柱の一般部が工場等にて製作されたプレキャストコンクリート製であり、残りの柱の一般部が現場施工コンクリート製である形態と、仕口とその上下の柱の一般部の全体がプレキャストコンクリート製である形態と、仕口のみがプレキャストコンクリート製であり、仕口の上下の柱の一般部が現場施工コンクリート製である形態を含んでいる。また、「プレキャスト」には「ハーフプレキャスト」も含まれ、プレキャストの外殻の内部にコンクリートを現場打設することにより施工される仕口も含まれている。ハーフプレキャストとすることで、仕口の全体を現場打設することに比べて施工性は向上する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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