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公開番号2025114821
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2025081442,2022020882
出願日2025-05-14,2022-02-14
発明の名称X線回折装置及び計測方法
出願人株式会社リガク
代理人弁理士法人IPX
主分類G01N 23/207 20180101AFI20250729BHJP(測定;試験)
要約【課題】X線回折装置を提供する。
【解決手段】X線回折装置100は、X線源110と、試料台130と、検出器160と、スリット部材150と、を備える。X線源は、試料FにX線を照射可能に構成される。試料台には、X線が回折するように試料を設置可能に構成される。検出器は、回折したX線である回折X線140を検出ストリップ161にて1次元で検出可能に構成される。スリット部材は、試料台及び検出器の間に設けられ、回折X線が通過可能なスリット151を有し、スリットの長手方向の軸は、検出ストリップの長手方向の軸と平行である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
X線回折装置であって、
X線源と、試料台と、検出器と、スリット部材と、を備え、
前記X線源は、試料にX線を照射可能に構成され、
前記試料台には、前記X線が回折するように前記試料を設置可能に構成され、
前記検出器は、回折した前記X線である回折X線を検出ストリップにて1次元で検出可能に構成され、
前記スリット部材は、
前記試料台及び前記検出器の間に設けられ、
前記回折X線が通過可能なスリットを有し、
前記スリットの長手方向の軸は、前記検出ストリップの長手方向の軸と平行である、
X線回折装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載のX線回折装置において、
前記スリットは、前記試料台から前記検出器に向かって広がるようにテーパ形状を有する、
X線回折装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のX線回折装置において、
前記スリットの短手方向の幅は、前記検出ストリップの短手方向の幅よりも広い、
X線回折装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までの何れか1つに記載のX線回折装置において、
ゴニオメータ円の中心、前記スリットの短手方向の中心及び前記検出ストリップは、一直線上に設けられる、
X線回折装置。
【請求項5】
請求項4に記載のX線回折装置において、
前記回折X線の回折角は、前記スリットから前記検出器までの距離に依存する、
X線回折装置。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載のX線回折装置において、
前記スリット及び前記検出器の間の距離は、前記回折X線の回折角、ゴニオメータの角度及び一の検出ストリップから他の検出ストリップまでの距離に依存する、
X線回折装置。
【請求項7】
請求項4から請求項6までの何れか1つに記載のX線回折装置において、
前記検出器は、前記回折X線の回折角がゴニオメータ角と等しいときに、第1検出ストリップで前記回折X線を検出し、前記回折角が前記ゴニオメータ角と等しくないときに、第2検出ストリップで前記回折X線を検出する、
X線回折装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7までの何れか1つに記載のX線回折装置において、
干渉防止部材を備え、
前記スリット部材は、第1スリットと、第2スリットと、を有し、
前記第1スリットの長手方向の軸及び前記第2スリットの長手方向の軸は、平行であり、
前記干渉防止部材は、前記スリット部材及び前記検出器の間において、前記第1スリットを通過した第1回折X線と、前記第2スリットを通過した第2回折X線と、の干渉を防止するように構成される、
X線回折装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8までの何れか1つに記載のX線回折装置において、
モノクロメータを備え、
前記モノクロメータは、
特定波長の前記回折X線を回折する格子面を有し、
前記スリット部材及び前記検出器の間において、前記格子面が前記スリットの長手方向の一端から他端に向かう方向に傾斜して設けられる、
X線回折装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9までの何れか1つに記載のX線回折装置において、
前記試料台は、前記試料を設置する設置面を有し、前記設置面に対して平行に移動する、
X線回折装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、X線回折装置及び計測方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、平行スリットアナライザを介してX線を検出するX線回折装置が開示されている。また、特許文献2には、1次元検出器、2次元検出器等を用いて回折X線を検出するX線回折装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-010486号公報
特開2020-153724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のような平行スリットアナライザ(すなわち、PSA(Parallel Slit Analyzer))を介してX線を検出するX線回折測定において、高精度及び高強度なプロファイルを維持することが難しく、依然として改良の余地があった。
【0005】
また、特許文献2のようなPSAを用いないX線回折測定においても、試料の設置条件、試料形状等に依存して、精度及び正確度を維持することができず、依然として改良の余地があった。
【0006】
本発明では、このような問題を解決するためになされたものであって上記事情に鑑み、条件に依存せずに高精度及び高正確度なプロファイルをより高強度で取得できるX線回折装置及び計測方法を提供することを目的とするとした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、X線回折装置が提供される。このX線回折装置は、X線源と、試料台と、検出器と、スリット部材と、を備える。X線源は、試料にX線を照射可能に構成される。試料台には、X線が回折するように試料を設置可能に構成される。検出器は、回折したX線である回折X線を検出ストリップにて1次元で検出可能に構成される。スリット部材は、試料台及び検出器の間に設けられる。回折X線が通過可能なスリットを有する。スリットの長手方向の軸は、検出ストリップの長手方向の軸と平行である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1に係るX線回折装置100の一例を示す側面図である。
X線回折装置100とプロファイルの強度との関係性を説明する図である。
X線回折装置100の各パラメータを説明する図である。
X線回折装置100とピークの精度との関係性を説明する図である。
ゴニオメータ角2Θと回折角2θとが一致する場合の検出器160の検出面160aのX線検出位置Dとの関係性の一例を説明する側面図である。
ゴニオメータ角2Θと回折角2θとが一致する場合の検出器160のX線検出位置Dとの関係性の一例を説明する斜視図である。
ゴニオメータ角2Θと回折角2θとが一致しない場合の検出器160の検出面160aのX線検出位置Dとの関係性の一例を説明する斜視図である。
ゴニオメータ角2Θと回折角2θとが一致しない場合の検出器160の検出面160aのX線検出位置Dとの関係性の一例を説明する斜視図である。
X線回折測定により得られるプロファイルを説明する図である。
同じ回折角2θのデータを取得するときのX線回折装置100の動作を説明する図である。
実施形態1に係るX線回折装置100の動作の一例を示す側面図である。
実施形態1に係るX線回折装置100の動作の一例を示す側面図である。
比較例1に係るX線回折装置200の一例を示す側面図である。
比較例2に係るX線回折装置300の一例を示す側面図である。
X線回折測定における正確度及び精度を説明する図の一例である。
各X線回折装置100、200、300を用いて測定した結果の一例を示す図である。
実施形態1におけるX線回折装置100を用いて、試料Fを上下方向に移動させて行った測定の結果の一例を示す図である。
比較例1におけるX線回折装置200を用いて、試料Fを上下方向に移動させて行った測定の結果の一例を示す図である。
比較例2におけるX線回折装置300を用いて、試料Fを上下方向に移動させて行った測定の結果の一例を示す図である。
実施形態1におけるX線回折装置100を用いて、試料表面をあおり方向に回転させて行った測定の結果の一例を示す図である。
比較例1におけるX線回折装置200を用いて、試料表面をあおり方向に回転させて行った測定の結果の一例を示す図である。
比較例2におけるX線回折装置300を用いて、試料表面をあおり方向に回転させて行った測定の結果の一例を示す図である。
実施形態1におけるX線回折装置100を用いて入射X線120のビーム幅を変化させたときの測定の結果の一例を示す図である。
比較例1におけるX線回折装置200を用いて入射X線120のビーム幅を変化させたときの測定の結果の一例を示す図である。
比較例2におけるX線回折装置300を用いて入射X線120のビーム幅を変化させたときの測定の結果の一例を示す図である。
実施形態1におけるX線回折装置100を用いて入射X線120の入射角度を変更して行った測定の結果の一例を示す図である。
比較例1におけるX線回折装置200を用いて入射X線220の入射角度を変更して行った測定の結果の一例を示す図である。
比較例2におけるX線回折装置300を用いて入射X線の入射角度を変更して行った測定の結果の一例を示す図である。
実施形態1の変形例1に係るX線回折装置400の一例を示す側面図である。
実施形態1の変形例1に係るX線回折装置400の一例を示す上面図である。
実施形態1の変形例2に係るX線回折装置500の一例を示す側面図である。
実施形態1の変形例3に係るX線回折装置600の一例を示す側面図である。
実施形態1の変形例4に係るX線回折装置700の一例を示す側面図である。
実施形態1の変形例5に係るX線回折装置800の一例を示す側面図である。
図34の破線で囲まれる領域を拡大した拡大図である。
実施形態2に係るX線回折装置900の一例を示す斜視図である。
ピンホール部材1050及び2次元検出器1060を用いるX線回折装置1000の一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係るX線回折装置を実施形態に基づいて説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。なお、本発明は、この実施形態に限定されない。また、本明細書に添付した図面では特徴的な部分を分かり易く示すために実際のものとは異なった比率で構成要素を示す場合がある。また、本明細書において、互いに直交する3つの空間軸をX軸、Y軸、Z軸とし、X軸、Y軸、Z軸に沿った方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向、Z軸方向とする。A軸方向、B軸方向、C軸方向についても同様である。
【0010】
X線回折測定の方法には、アウトオブプレーン(Out of Plane)測定とインプレーン(In-Plane)測定とがあり、これらは、測定する格子面の方向によってそれぞれ規定される。アウトオブプレーン測定は、図1に示すように試料の表面に対して垂直でない格子面を評価する手法である。一方で、インプレーン測定は、後述する図36に示すように試料の表面に対して垂直な格子面を評価する手法である。
(【0011】以降は省略されています)

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