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公開番号
2025114229
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2024008799
出願日
2024-01-24
発明の名称
電気回路と並列充電開始処理用のプログラム
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
H02J
7/02 20160101AFI20250729BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】 短時間でバッテリの並列充電を開始する。
【解決手段】 車両に搭載された電気回路であって、並列充電開始処理が、第1バッテリと第2バッテリの直列回路から高圧コンデンサへの電圧印加が停止されるように接続切換回路を制御した状態で、インバータ回路と三相モータを介して高圧コンデンサを放電する処理と、高圧コンデンサに第1バッテリの出力電圧を印加して高圧コンデンサを充電する処理と、高電位配線と低電位配線の間に第1バッテリが接続され、中性点と低電位配線の間の第2バッテリが接続され、外部充電設備から供給される電力によって生じる充電電圧が高電位配線と低電位配線の間に印加されるように接続切換回路を制御することによって第1バッテリと第2バッテリを並列に充電する処理、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に搭載された電気回路であって、
第1バッテリと、
第2バッテリと、
高圧コンデンサと、
低圧コンデンサと、
U相巻線とV相巻線とW相巻線の3つの巻線を有し、3つの前記巻線のそれぞれが、その一方の端部に設けられた第1接続端子と、その他方の端部に設けられた第2接続端子を有しており、中性点において3つの前記巻線の前記第2接続端子が互いに接続されている三相モータと、
前記U相巻線の前記第1接続端子、前記V相巻線の前記第1接続端子、及び、前記W相巻線の前記第1接続端子に接続されているインバータ回路と、
外部充電設備に接続される充電ポートと、
前記第1バッテリ、前記第2バッテリ、前記インバータ回路、前記中性点、及び、前記充電ポートの相互の接続を変更する接続切換回路と、
制御回路、
を有し、
前記インバータ回路が、
高電位配線と、
低電位配線と、
3つの前記巻線ごとに設けられた3つの直列スイッチ回路、
を有し、
前記直列スイッチ回路のそれぞれが、対応する前記巻線の前記第1接続端子と前記高電位配線との間に接続された逆導通スイッチング素子である上側逆導通スイッチング素子と、対応する前記巻線の前記第1接続端子と前記低電位配線との間に接続された逆導通スイッチング素子である下側逆導通スイッチング素子を有し、
前記高圧コンデンサが、前記高電位配線と前記低電位配線の間に接続されており、
前記低圧コンデンサが、前記中性点と前記低電位配線の間に接続されており、
前記高圧コンデンサに前記第1バッテリと前記第2バッテリの直列回路の出力電圧が印加されるように前記接続切換回路が制御される直列動作の実行中に前記充電ポートに外部充電設備が接続されたときに、前記制御回路が、並列充電開始処理を実行し、
前記並列充電開始処理が、
前記直列回路から前記高圧コンデンサへの電圧印加が停止されるように前記接続切換回路を制御した状態で、前記インバータ回路と前記三相モータを介して前記高圧コンデンサを放電する処理と、
前記高圧コンデンサに前記第1バッテリの出力電圧が印加されるように前記接続切換回路を制御することによって、前記高圧コンデンサを充電する処理と、
前記高電位配線と前記低電位配線の間に前記第1バッテリが接続され、前記中性点と前記低電位配線の間に前記第2バッテリが接続され、外部充電設備から供給される電力によって生じる充電電圧が前記高電位配線と前記低電位配線の間に印加されるように前記接続切換回路を制御することによって、前記第1バッテリと前記第2バッテリを並列に充電する処理、
を有する、
電気回路。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記制御回路が、前記充電電圧が前記直列回路の出力電圧未満であるときに、前記並列充電開始処理を実行する、請求項1に記載の電気回路。
【請求項3】
前記直列動作が、前記インバータ回路と前記三相モータを介して前記第1バッテリから前記第2バッテリへ電力を移送する処理と、前記インバータ回路と前記三相モータを介して前記第2バッテリから前記第1バッテリへの電力移送を移送する処理を交互に実施する動作である、請求項1または2に記載の電気回路。
【請求項4】
車両に搭載された電気回路に充電処理を実行させるプログラムであって、
前記電気回路が、
第1バッテリと、
第2バッテリと、
高圧コンデンサと、
低圧コンデンサと、
U相巻線とV相巻線とW相巻線の3つの巻線を有し、3つの前記巻線のそれぞれが、その一方の端部に設けられた第1接続端子と、その他方の端部に設けられた第2接続端子を有しており、中性点において3つの前記巻線の前記第2接続端子が互いに接続されている三相モータと、
前記U相巻線の前記第1接続端子、前記V相巻線の前記第1接続端子、及び、前記W相巻線の前記第1接続端子に接続されているインバータ回路と、
外部充電設備に接続される充電ポートと、
前記第1バッテリ、前記第2バッテリ、前記インバータ回路、前記中性点、及び、前記充電ポートの相互の接続を変更する接続切換回路と、
制御回路、
を有し、
前記インバータ回路が、
高電位配線と、
低電位配線と、
3つの前記巻線ごとに設けられた3つの直列スイッチ回路、
を有し、
前記直列スイッチ回路のそれぞれが、対応する前記巻線の前記第1接続端子と前記高電位配線との間に接続された逆導通スイッチング素子である上側逆導通スイッチング素子と、対応する前記巻線の前記第1接続端子と前記低電位配線との間に接続された逆導通スイッチング素子である下側逆導通スイッチング素子を有し、
前記高圧コンデンサが、前記高電位配線と前記低電位配線の間に接続されており、
前記低圧コンデンサが、前記中性点と前記低電位配線の間に接続されており、
前記高圧コンデンサに前記第1バッテリと前記第2バッテリの直列回路の出力電圧が印加されるように前記接続切換回路が制御される直列動作の実行中に前記充電ポートに外部充電設備が接続されたときに、前記プログラムが、前記制御回路に並列充電開始処理を実行させ、
前記並列充電開始処理が、
前記直列回路から前記高圧コンデンサへの電圧印加が停止されるように前記接続切換回路を制御した状態で、前記インバータ回路と前記三相モータを介して前記高圧コンデンサを放電する処理と、
前記高圧コンデンサに前記第1バッテリの出力電圧が印加されるように前記接続切換回路を制御することによって、前記高圧コンデンサを充電する処理と、
前記高電位配線と前記低電位配線の間に前記第1バッテリが接続され、前記中性点と前記低電位配線の間に前記第2バッテリが接続され、外部充電設備から供給される電力によって生じる充電電圧が前記高電位配線と前記低電位配線の間に印加されるように前記接続切換回路を制御することによって、前記第1バッテリと前記第2バッテリを並列に充電する処理、
を有する、
プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、電気回路と並列充電開始処理用のプログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【0002】
特許文献1に、車両に搭載された電気回路が開示されている。この電気回路は、2つのバッテリの直列回路とインバータ回路と三相モータを有する。インバータ回路は、バッテリの直列回路から供給される直流電力を交流電力に変換して三相モータに供給することで、三相モータを駆動する。また、この電気回路は、2つのバッテリの接続点と三相モータの各コイルの中性点とを接続する配線を有している。この配線を介して2つのバッテリの間で電力を移送することで、各バッテリを昇温させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-120566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インバータ回路の高電位配線と低電位配線の間にはコンデンサ(以下、高圧コンデンサという)が設けられている。また、三相モータの中性点に配線が接続されている電気回路においては、中性点と低電位配線の間にコンデンサ(以下、低圧コンデンサという)が接続される場合がある。この種の電気回路において、高圧コンデンサに2つのバッテリの直列回路の出力電圧が印加されている状態から、外部充電設備によって各バッテリを並列に充電する処理が実行される場合がある。この場合、従来の処理では、まず、高圧コンデンサと低圧コンデンサを放電する。次に、高圧コンデンサに一方のバッテリを接続し、低圧コンデンサに他方のバッテリを接続する。その後、各バッテリに外部充電設備の供給電圧を並列に印加し、各バッテリを充電する。この処理によれば、各コンデンサの電圧をバッテリに対応する適切な電圧に調整することができ、回路の接続変更時に高圧コンデンサから突入電流が発生することを防止できる。しかしながら、この処理では、回路の接続変更に要する時間が長いという問題がある。このため、外部充電設備の受付待機時間を超過してタイムアウトエラーが発生する場合があった。本明細書では、より短時間でバッテリの並列充電を開始可能な技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する電気回路は、車両に搭載されている。この電気回路は、第1バッテリと、第2バッテリと、高圧コンデンサと、低圧コンデンサと、三相モータと、インバータ回路と、充電ポートと、接続切換回路と、制御回路を有する。前記三相モータは、U相巻線とV相巻線とW相巻線の3つの巻線を有し、3つの前記巻線のそれぞれが、その一方の端部に設けられた第1接続端子と、その他方の端部に設けられた第2接続端子を有しており、中性点において3つの前記巻線の前記第2接続端子が互いに接続されている。前記インバータ回路は、前記U相巻線の前記第1接続端子、前記V相巻線の前記第1接続端子、及び、前記W相巻線の前記第1接続端子に接続されている。前記充電ポートは、外部充電設備に接続される。前記接続切換回路は、前記第1バッテリ、前記第2バッテリ、前記インバータ回路、前記中性点、及び、前記充電ポートの相互の接続を変更する。前記インバータ回路が、高電位配線と、低電位配線と、3つの前記巻線ごとに設けられた3つの直列スイッチ回路、を有する。前記直列スイッチ回路のそれぞれが、対応する前記巻線の前記第1接続端子と前記高電位配線との間に接続された逆導通スイッチング素子である上側逆導通スイッチング素子と、対応する前記巻線の前記第1接続端子と前記低電位配線との間に接続された逆導通スイッチング素子である下側逆導通スイッチング素子を有する。前記高圧コンデンサが、前記高電位配線と前記低電位配線の間に接続されている。前記低圧コンデンサが、前記中性点と前記低電位配線の間に接続されている。前記高圧コンデンサに前記第1バッテリと前記第2バッテリの直列回路の出力電圧が印加されるように前記接続切換回路が制御される直列動作の実行中に前記充電ポートに外部充電設備が接続されたときに、前記制御回路が、並列充電開始処理を実行する。前記並列充電開始処理が、前記直列回路から前記高圧コンデンサへの電圧印加が停止されるように前記接続切換回路を制御した状態で、前記インバータ回路と前記三相モータを介して前記高圧コンデンサを放電する処理と、前記高圧コンデンサに前記第1バッテリの出力電圧が印加されるように前記接続切換回路を制御することによって、前記高圧コンデンサを充電する処理と、前記高電位配線と前記低電位配線の間に前記第1バッテリが接続され、前記中性点と前記低電位配線の間に前記第2バッテリが接続され、外部充電設備から供給される電力によって生じる充電電圧が前記高電位配線と前記低電位配線の間に印加されるように前記接続切換回路を制御することによって、前記第1バッテリと前記第2バッテリを並列に充電する処理、を有する。
【0006】
なお、上記の充電電圧は、外部充電設備から充電ポートに供給される電圧であってもよいし、外部充電設備から充電ポートに供給される電圧を変換して得られる電圧(例えば、交流電圧から変換された直流電圧)であってもよい。
【0007】
この電気回路の並列充電開始処理では、高圧コンデンサの放電と第1バッテリによる高圧コンデンサの充電の後に、第1バッテリと第2バッテリに対する並列充電が実行される。低圧コンデンサの充放電を行わないので、短時間でバッテリの並列充電を開始できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態の電気回路の回路図。
並列充電開始処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上記の電気回路では、前記充電電圧が前記直列回路の出力電圧未満であるときに、前記並列充電開始処理を実行してもよい。
【0010】
上記の電気回路では、前記直列動作が、前記インバータ回路と前記三相モータを介して前記第1バッテリから前記第2バッテリへ電力を移送する処理と、前記インバータ回路と前記三相モータを介して前記第2バッテリから前記第1バッテリへの電力移送を移送する処理を交互に実施する動作であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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