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公開番号2025113598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024007844
出願日2024-01-23
発明の名称船内支援方法及び船内支援システム
出願人株式会社トライデント・ラボ
代理人個人
主分類G06Q 50/02 20240101AFI20250728BHJP(計算;計数)
要約【課題】経験の浅い乗船員がベテラン乗船員から直接指導を受けることができない状況であっても、効率的にその熟練度を伝承する支援をする。
【解決手段】船内情報処理装置1が、撮影装置3に、船舶6内の冷凍機7を撮影した対象画像データを一定時間毎に取得させる画像取得ステップと、船内情報処理装置1が、インターネットを介して対象画像データを船外情報処理装置9にアップロードするアップロードステップと、船外情報処理装置9が、対象画像データのアップロードを受付し蓄積する蓄積ステップと、船外情報処理装置9が、冷凍性能の程度を示すスコアが付与された複数の学習済比較用画像データを参照することにより対象画像データについて推定スコアの判定を行う判定ステップと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
船内情報処理装置が、撮影装置に、船舶内の冷凍機を撮影した対象画像データを一定時間毎に取得させる画像取得ステップと、
前記船内情報処理装置が、インターネットを介して前記対象画像データを船外情報処理装置にアップロードするアップロードステップと、
前記船外情報処理装置が、前記対象画像データのアップロードを受付し蓄積する蓄積ステップと、
前記船外情報処理装置が、冷凍性能の程度を示すスコアが付与された複数の学習済比較用画像データを参照することにより前記対象画像データについて推定スコアの判定を行う判定ステップと、
を含むことを特徴とする船内支援方法。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
さらに、前記船外情報処理装置が、前記対象画像データに対応する作業指示データを生成する作業指示データ生成ステップと、
前記船外情報処理装置が、インターネットを介して前記作業指示データを前記船内情報処理装置に送信する作業指示データ送信ステップと、
前記船内情報処理装置が、前記作業指示データを受信し、前記船内情報処理装置に前記作業指示データを表示及び/又は再生する出力ステップと、
を有し、
前記学習済比較用画像データが、前記冷凍機の冷凍性能の程度を推定するための機械学習又はディープラーニングによる学習モデルであって、
前記作業指示データが、文書データ及び/又は動画データ及び/又は音声データであることを特徴とする請求項1記載の船内支援方法。
【請求項3】
さらに、前記船外情報処理装置が、通信回線の回線速度データを計測する速度計測ステップを含み、
前記作業指示データ生成ステップは、前記船外情報処理装置が、スコアのレベル毎に1又は複数の作業指示個別データが関連づけしてある作業指示テーブルを用いて前記推定スコアのレベルに関連づけられている作業指示個別データを抽出して作業指示データを生成するものであって、かつ、前記回線速度データに応じたファイルサイズの作業指示個別データを選択するものであることを特徴とする請求項2記載の船内支援方法。
【請求項4】
前記船外情報処理装置が、
クラウドサーバと、
前記クラウドサーバにインターネットを介して接続され前記作業指示テーブルが記憶された判定用データ記憶部と入力部と表示部とを備えた陸上情報処理装置と、
を備え、
前記蓄積ステップにおいて、
前記クラウドサーバが、前記対象画像データを受付し蓄積し、
前記陸上情報処理装置が、前記入力部によってダウンロード指示を受け付けしたとき又は所定のタイミングで、前記対象画像データを、前記クラウドサーバからダウンロードして蓄積し、
前記作業指示データ生成ステップにおいて、
前記作業指示データは、前記陸上情報処理装置が、前記入力部によって入力及び/又は選択されることを特徴とする請求項2記載の船内支援方法。
【請求項5】
1又は複数の撮影装置と、
前記撮影装置に船舶内の冷凍機を撮影した対象画像データを一定時間毎に取得させる画像取得部を備えた船内情報処理装置と、
前記船内情報処理装置又は前記船内情報処理装置に接続した通信装置からインターネットを介して前記対象画像データのアップロードを受付し、蓄積する船外情報処理装置と、を備えることを特徴とする船内支援システム。
【請求項6】
前記船外情報処理装置が、
冷凍性能の程度を示すスコアが付与された複数の学習済比較用画像データが格納されている判定用データ記憶部と、
前記学習済比較用画像データを参照することにより前記対象画像データについて推定スコアの判定を行う判定部と、
を有し、
前記船外情報処理装置が、船外の1又は複数の物理的なサーバ及び/又はクラウドサーバを含んで構成されることを特徴とする請求項5記載の船内支援システム。
【請求項7】
前記クラウドサーバが、前記対象画像データを受付し一時的に蓄積する蓄積部を備え、
前記物理的なサーバが、前記クラウドサーバにインターネットを介して接続し前記判定用データ記憶部と前記判定部と入力部と表示部とを備えた陸上情報処理装置であって、
前記判定用データ記憶部には、ダウンロード指示を前記入力部で受け付けしたとき又は所定のタイミングで前記クラウドサーバからダウンロードした前記対象画像データと、スコアのレベル毎に1又は複数の作業指示個別データが関連づけしてある作業指示テーブルと、が記憶され、
前記陸上情報処理装置が、さらに、
前記対象画像データに対応する作業指示データを、前記推定スコアに応じ、前記入力部による入力及び/又は選択の受付又は自動選択により生成する作業指示データ生成部と、
インターネットを介して前記作業指示データを前記船内情報処理装置に送信する作業指示データ送信部と、
を備え、
前記船内情報処理装置が、前記作業指示データを受信し、前記船内情報処理装置に前記作業指示データを表示及び/又は再生する、表示部及び/又は音声再生部を備え、
前記学習済比較用画像データが、前記冷凍機の冷凍性能の程度を推定するための機械学習又はディープラーニングによる学習モデルであって、
前記作業指示データが、文書データ及び/又は動画データ及び/又は音声データであることを特徴とする請求項6記載の船内支援システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遠洋マグロ船等の冷凍機を搭載する船舶において使用する、船内支援方法及び船内支援システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、遠洋マグロ船において乗船員が不足する状況が発生している。遠洋マグロ船の主機関(例えば、ディーゼル機関、タービン機関、電気推進機関等)及び補機(例えば、発電機、ポンプ類、空気圧縮機、造水器、熱交換器、冷凍機等)の運転操作は、ベテラン乗船員の熟練度に委ねられており、経験の浅い乗船員が短期間で習得できるよう、乗船員の作業を支援することが求められている。
【0003】
経験の浅い乗船員の作業を陸上から支援することについて様々な取り組みがなされている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
田上邦雄,“HANASYS EXPERT(ハンシン高度船舶安全管理システム)について-ひとつの運行支援技術の進歩がもたらした環境の変化”,日本マリンエンジニアリング学会誌,日本マリンエンジニアリング学会,平成29年1月10日原稿受付,第52巻,第2号,p.90-94
【0005】
非特許文献1においては、船内機関の制御データを陸上に伝送し、陸上の支援会社や機関メーカとデータ共有することで、乗船員の運転支援をするシステムが開示されている。このように一部の新造船では制御データ遠隔管理システムが導入されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
乗船員の負荷となっていることとして、魚価に直結する冷凍機の運転操作の難しさが挙げられる。冷凍機の運転操作を適切に行うために長期の経験を要することは、乗船員志望者が遠洋マグロ船を避ける一因であると言われている。
【0007】
一般的に、冷凍機管理においては、漁獲量や海水温など状況変化に応じて、魚倉エリアや温度を調整する必要があり、ベテラン乗船員は冷凍機に装備される圧縮機の制御をタイミング良く調整している。ベテラン乗船員は、具体的には、運転コストに繋がる燃料消費量を抑制しつつ、かつ重篤な故障を未然に避けながら、適切な冷凍性能が維持できるように冷媒の循環量を調整するために、バルブ等各部を操作している。
【0008】
遠洋マグロ船の冷凍機においては、ベテラン乗船員は、冷凍機に関する各種の数値データ(例えば、圧力や温度の数値)だけではなく、冷媒が循環する配管に付着する霜の付着範囲等から、冷凍性能を目視判断して冷凍機を操作しているという現状がある。
【0009】
しかし、非特許文献1に開示された従来のシステムでは、数値データのみに基づいており、適切な支援ができないという問題があった。
【0010】
ベテラン乗船員の熟練度を伝承するにはその目視判断の思考を読み解く必要があるが、現実には、船員は時間交代制で機関作業に当たっており、長い航海中であっても、経験の浅い乗船員が現場で直接ベテラン乗船員から操作に関するノウハウを伝承できないという課題がある。
(【0011】以降は省略されています)

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