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公開番号2025110720
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004711
出願日2024-01-16
発明の名称電子写真感光体、それを備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類G03G 5/05 20060101AFI20250722BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】優れた耐光性を有し、繰り返し使用時の電気特性の悪化がなく、良好な画質を連続して得ることができる電子写真感光体、それを備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】導電性支持体上に、電荷発生層および電荷輸送層が順次積層された積層型感光層を少なくとも備えるか、または該積層型感光層および該積層型感光層上に積層された表面保護層を少なくとも備えた電子写真感光体であり、前記電荷輸送層および前記表面保護層の双方またはいずれか一方の層が、分光吸収スペクトルにおいて、波長580~609nmの範囲に極大吸収を有し、かつ波長610nmおよび620nmの吸光度をそれぞれλ610およびλ620としたときに、2.0<λ610/λ620の関係を満たす、特定のテトラアザポルフィリン錯体を含むことを特徴とする電子写真感光体により、上記の課題を解決する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
導電性支持体上に、電荷発生層および電荷輸送層が順次積層された積層型感光層を少なくとも備えるか、または該積層型感光層および該積層型感光層上に積層された表面保護層を少なくとも備えた電子写真感光体であり、
前記電荷輸送層および前記表面保護層の双方またはいずれか一方の層が、分光吸収スペクトルにおいて、波長580~609nmの範囲に極大吸収を有し、かつ波長610nmおよび620nmの吸光度をそれぞれλ610およびλ620としたときに、次式:
2.0<λ610/λ620
の関係を満たす、一般式(I):
JPEG
2025110720000033.jpg
57
170
(式中、X
1
~X
4
は、同一または異なって、ハロゲン原子;またはハロゲン原子で置換されていてもよい、直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基であり、Y
1
~Y
4
は、同一または異なって、水素原子;ハロゲン原子もしくはアルコキシ基で置換されていてもよい、炭素数1~3の直鎖状もしくは分岐状のアルコキシ基;アリールオキシ基;置換基を有してもよいアリール基;ヘテロアリール基;アルキルチオ基;またはアリールチオ基であり、Mは、2価の金属原子、1置換の3価金属原子、2置換の4価金属原子またはオキシ金属原子である)
で表されるテトラアザポルフィリン錯体を含むことを特徴とする電子写真感光体。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記テトラアザポルフィリン錯体が、分光吸収スペクトルの極大吸収波長において20nm以下の半値幅を有する請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項3】
前記電荷輸送層および前記表面保護層の双方またはいずれか一方の層が、分光吸収スペクトルにおいて波長370~560nmの範囲に極大吸収を有する光吸収化合物をさらに含有する請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項4】
前記電荷輸送層および前記表面保護層の双方またはいずれか一方の層が、分光吸収スペクトルにおいて、波長610nmおよび550nmの吸光度をそれぞれA610およびA550としたときに、次式:
0.25≦(A610/A550)≦1.00
の関係を満たす請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項5】
前記テトラアザポルフィリン錯体は、一般式(I)における中心金属Mがバナジウムオキシ基である錯体である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項6】
前記テトラアザポルフィリン錯体は、一般式(I)における置換基X
1
~X
4
が直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基であり、置換基Y
1
~Y
4
が水素原子、ハロゲン原子で置換された直鎖状のアルコキシ基、または置換基を有してもよいアリール基である錯体である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項7】
前記テトラアザポルフィリン錯体が、前記電荷輸送層の全固形分に対して0.10~0.70質量%の割合で含まれる請求項1または2に記載の電子写真感光体。
【請求項8】
請求項1または2に記載の電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段、露光により形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段および前記電子写真感光体に残留するトナーを除去するクリーニング手段から選択される少なくとも1種とを備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項9】
請求項1または2に記載の電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、帯電された前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体上に転写する転写手段とを少なくとも備えることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真感光体、それを備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置に関する。さらに詳しくは、本開示は、優れた耐光性を有し、繰り返し使用時の電気特性の悪化がなく、良好な画質を連続して得ることができる電子写真感光体、それを備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真感光体には、有機光導電性材料を用いた有機感光体(以下「電子写真感光体」、単に「感光体」ともいう)が広く用いられている。
しかし、有機感光体には、感光層が光により劣化するという耐光性の問題がある。
通常、感光体は、複写機やレーザプリンタなどの画像形成装置の内部で遮光された状態で使用されており、蛍光灯などの外部光に曝されることはないが、マシン(画像形成装置)の組立時や感光体交換時、例えば紙詰まりが起こりマシン内から紙を取り出す際には、外部光に曝されることになる。外部光の光強度はマシン内での画像形成のための露光強度と比較して断然強いために、感光体が外部光に曝されると、大きなダメージを受けて画像形成上問題となることがある。
【0003】
蛍光灯の光は波長550と610nm付近に特に強い分光吸収を有しており、この波長の光を遮断することで感光体の耐光性を効率的に向上させることができる。
そこで、例えば、特開2010-164639(特許文献1)では、特定の電子輸送物質(ETM)を感光層に添加して、感光体の耐光性を向上させる技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-164639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、画像形成装置においては、画像形成後の感光体の電荷をキャンセルするための除電光として波長620nm近傍の光が用いられている。したがって、蛍光灯の光を遮断すると同時に除電光が遮断されると、除電時に電荷がキャンセルされず、残留電位が上昇して感光体の電位安定性が悪化してしまう。そのため、感光体の遮光においては、除電光を遮る量を最低限に留め、蛍光灯などの外部光を遮ることが重要になる。
上記の特許文献1などの先行技術では、波長600nm近傍にブロードな極大吸収を有しているため、十分な耐光性を得るためには多量のETMを添加する必要がある。このため、ETM自身がトラップになり、電位の繰り返し安定性が悪化する。また、感光層中の低分子成分の割合が増えることにより、十分な耐摩耗性が得られなくなってしまうという課題があった。
【0006】
そこで、本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、優れた耐光性を有し、繰り返し使用時の電気特性の悪化がなく、良好な画質を連続して得ることができる電子写真感光体、それを備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、電荷輸送層に特定の波長に鋭い吸収ピーク(極大吸収波長)を有するテトラアザポルフィリン錯体を含有させることで、外部光による感光層のダメージが抑制され、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
かくして、本開示によれば、導電性支持体上に、電荷発生層および電荷輸送層が順次積層された積層型感光層を少なくとも備えるか、または該積層型感光層および該積層型感光層上に積層された表面保護層を少なくとも備えた電子写真感光体であり、
前記電荷輸送層および前記表面保護層の双方またはいずれか一方の層が、分光吸収スペクトルにおいて、波長580~609nmの範囲に極大吸収を有し、かつ波長610nmおよび620nmの吸光度をそれぞれλ610およびλ620としたときに、次式:
2.0<λ610/λ620
の関係を満たす、一般式(I):
【0009】
JPEG
2025110720000002.jpg
57
170
【0010】
(式中、X
1
~X
4
は、同一または異なって、ハロゲン原子;またはハロゲン原子で置換されていてもよい、直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基であり、Y
1
~Y
4
は、同一または異なって、水素原子;ハロゲン原子もしくはアルコキシ基で置換されていてもよい、炭素数1~3の直鎖状もしくは分岐状のアルコキシ基;アリールオキシ基;置換基を有してもよいアリール基;ヘテロアリール基;アルキルチオ基;またはアリールチオ基であり、Mは、2価の金属原子、1置換の3価金属原子、2置換の4価金属原子またはオキシ金属原子である)
で表されるテトラアザポルフィリン錯体を含むことを特徴とする電子写真感光体が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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