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公開番号2025110371
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024166947
出願日2024-09-26
発明の名称架橋樹脂発泡体形成性樹脂組成物および架橋樹脂発泡体
出願人株式会社ENEOS NUC
代理人個人
主分類C08J 9/04 20060101AFI20250718BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】良好な圧縮特性を有する架橋樹脂発泡体を形成できるとともに、可逆的な架橋(形成される架橋樹脂発泡体の脱架橋)を行うことができる樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、発泡剤と、架橋剤とを含有する樹脂組成物であって、前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル単位の含有比率をA(モル%)とするとき、これを架橋発泡させて得られる架橋樹脂発泡体の架橋度C(%)が下記式で示される範囲となる。
・25≦C≦2.3A+77 (但し、1.5≦A≦8.0)
・25≦C≦95 (但し、8.0<A)
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、発泡剤と、架橋剤とを含有する樹脂組成物であって、前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル単位の含有比率をA(モル%)とするとき、これを架橋発泡させて得られる架橋樹脂発泡体の架橋度C(%)が下記式で示される範囲となる架橋樹脂発泡体形成性樹脂組成物。
・25≦C≦2.3A+77 (但し、1.5≦A≦8.0)
・25≦C≦95 (但し、8.0<A)
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記架橋度Cが45%以上の架橋樹脂発泡体を得ることができる請求項1に記載の架橋樹脂発泡体形成性樹脂組成物。
【請求項3】
前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体がエチレン-アクリル酸エチルである請求項1または2に記載の架橋樹脂発泡体形成性樹脂組成物。
【請求項4】
前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体中の前記(メタ)アクリル酸エステル単位の含有比率Aが1.5~16モル%である請求項1または2に記載の架橋樹脂発泡体形成性樹脂組成物。
【請求項5】
エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体の架橋発泡体であって、
前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル単位の含有比率をA(モル%)とするとき、その架橋度C(%)が下記式で示される範囲にある架橋樹脂発泡体。
・25≦C≦2.3A+77 (但し、1.5≦A≦8.0)
・25≦C≦95 (但し、8.0<A)
【請求項6】
前記架橋度Cが45%以上である請求項5に記載の架橋樹脂発泡体。
【請求項7】
前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体がエチレン-アクリル酸エチルである請求項5に記載の架橋樹脂発泡体。
【請求項8】
350℃で加熱されることにより、架橋度が15%未満に低下する請求項5に記載の架橋樹脂発泡体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可逆的な架橋を行うことができる架橋樹脂発泡体形成性樹脂組成物、および良好な圧縮特性を有し、脱架橋が可能でリサイクル性にも優れた架橋樹脂発泡体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
エチレン共重合体からなる架橋樹脂発泡体には、良好な圧縮特性、特に、圧縮永久ひずみの低いことが要求される。
そのような架橋樹脂発泡体として、特定の要件を満たすエチレン-α-オレフィン共重合体と発泡剤と架橋剤とを含有する樹脂組成物を架橋発泡させて得られるものが提案されている(下記特許文献1参照)。
【0003】
また、最近において、架橋樹脂発泡体などの樹脂架橋体の廃材について、再生資源として有効に活用(リサイクル)することが求められている。
然るに、従来公知の架橋ポリエチレンは熱や溶媒で溶融させることができず、そのリサイクル方法が限られている。そのため、超臨界状態の水(下記特許文献2、3参照)や2軸押出機によるせん断(下記特許文献4、5参照)により炭素鎖を強引に切断する方法が検討されてきた。
しかしながら、これらの方法は設備の新規導入や品質の劣化が避けられず、工業化には殆ど至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-6679号公報
特開2002-187976号公報
特開2001-192495号公報
特開2008-69209号公報
特開2018-35247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、良好な圧縮特性を有する架橋樹脂発泡体を形成することができるとともに、可逆的な架橋を行うことができる樹脂組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、良好な圧縮特性を有するとともに、架橋構造の少なくとも一部を未架橋の状態に戻すことができるリサイクル性にも優れた架橋樹脂発泡体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の樹脂組成物は、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、発泡剤と、架橋剤とを含有する樹脂組成物であって、前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル単位の含有比率をA(モル%)とするとき、これを架橋発泡させて得られる架橋樹脂発泡体の架橋度C(%)が下記式で示される範囲となることを特徴とする。
ここに、架橋度Cは、JIS C 3005に従って測定される架橋度(ゲル分律)である。
【0007】
・25≦C≦2.3A+77 (但し、1.5≦A≦8.0)
・25≦C≦95 (但し、8.0<A)
【0008】
本発明の樹脂組成物は、前記架橋度Cが45%以上、特に50%以上の架橋樹脂発泡体を得ることができるものであることが好ましい。
また、前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体がエチレン-アクリル酸エチル(EEA)であることが好ましい。
また、前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体中の前記(メタ)アクリル酸エステル単位の含有比率A(コモノマー量)が1.5~16モル%、特に2.0~13モル%であることが好ましい。
【0009】
本発明の架橋樹脂発泡体は、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体の架橋発泡体であって、
前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル単位の含有比率をA(モル%)とするとき、その架橋度C(%)が下記式で示される範囲にあることを特徴とする。
【0010】
・25≦C≦2.3A+77 (但し、1.5≦A≦8.0)
・25≦C≦95 (但し、8.0<A)
(【0011】以降は省略されています)

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