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公開番号2025110242
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024004066
出願日2024-01-15
発明の名称組付診断システム及び方法
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H04L 41/0873 20220101AFI20250718BHJP(電気通信技術)
要約【課題】マスタECUによって電力供給の有無が制御されるスレーブECUの組付けが正しく行われたか否かを診断すること。
【解決手段】マスタECU10による制御によって電力供給されたスレーブECU30、40は、起動した際に、自身の識別子を含む起動通知メッセージを通信ネットワーク22に送信する。起動通知メッセージには、スレーブECU30、40の識別子が含まれている。そのため、識別子を含む起動通知メッセージに基づき、起動通知メッセージを送信したスレーブECU30、40が、組付けが予定されていたスレーブECUであるか否か、さらには、スレーブECU30、40の電力供給ラインへの接続及び通信ネットワーク22への接続も不具合なく、正しく行われたか否かを診断することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
マスタECU(10)と、
起動した際に、自身の識別子を含む起動通知メッセージを送信する少なくとも1つのスレーブECU(30、40、60)と、
前記スレーブECUの電力供給ラインに設けられたスイッチ(14、16、18)と、
前記マスタECUは、前記スイッチをオン、オフする機能を有し、前記スレーブECUへの電力供給の有無を制御可能であり、
前記スレーブECUは、電力供給を受けて起動した際、前記起動通知メッセージを、前記マスタECU及び前記スレーブECUが接続された通信ネットワーク(22)に送信し、
前記通信ネットワークに送信される前記起動通知メッセージに基づいて、前記スレーブECUの組付けが正しく行われたか否かを診断する診断部(S150、S160、S170、S180)と、を備える組付診断システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記診断部は、組付けられるべき前記スレーブECUの識別子を記憶しており、記憶している識別子と、前記起動通知メッセージに含まれる識別子との照合結果に基づいて、前記スレーブECUの組付けが正しく行われたか否かを診断する、請求項1に記載の組付診断システム。
【請求項3】
前記マスタECUは、それぞれ役割が異なる複数の前記スレーブECUへの電力供給の有無を制御可能に構成され、
前記マスタECUは、前記診断部による診断時に、複数の前記スレーブECUへの電力供給を、所定の周期で、かつ、所定の順番で1つずつ実施し、
前記診断部は、複数の前記スレーブECUからそれぞれ送信される前記起動通知メッセージに基づいて、複数の前記スレーブECUの組付けが正しく行われたか否かを個別に診断する、請求項1に記載の組付診断システム。
【請求項4】
前記診断部は、複数の前記スレーブECUへの電力供給が所定の順番で実施される際、それぞれの順番に対応する前記スレーブECUとして組み付けられるべき前記スレーブECUの識別子をそれぞれ記憶しており、記憶しているそれぞれの識別子と、順番に送信される前記起動通知メッセージに含まれる識別子との照合結果に基づいて、複数の前記スレーブECUの組付けが正しく行われたか否かを個別に診断する、請求項3に記載の組付診断システム。
【請求項5】
前記診断部は、前記スレーブECUから前記起動通知メッセージを受信できない場合、もしくは、前記起動通知メッセージに含まれる識別子が、記憶している識別子と合致しない場合、前記スレーブECUの組付けが正しく行われなかったことを診断する、請求項2又は4に記載の組付診断システム。
【請求項6】
前記診断部は、前記起動通知メッセージに含まれる識別子と照合される識別子として1つの識別子を記憶しており、前記起動通知メッセージに含まれる識別子が、記憶している1つの識別子に合致しない場合、前記起動通知メッセージを送信した前記スレーブECUの組付けが正しく行われなかったことを診断する、請求項5に記載の組付診断システム。
【請求項7】
前記診断部は、前記起動通知メッセージに含まれる識別子と照合される識別子として複数の候補識別子を記憶しており、前記起動通知メッセージに含まれる識別子が、記憶している複数の前記候補識別子のいずれにも合致しない場合、前記起動通知メッセージを送信した前記スレーブECUの組付けが正しく行われなかったことを診断する、請求項5に記載の組付診断システム。
【請求項8】
前記スレーブECUは、電力供給を受けて起動したことに応じて、前記起動通知メッセージを送信する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の組付診断システム。
【請求項9】
前記マスタECUは、前記スレーブECUへの電力供給を開始した後、前記スレーブECUへ起動要求メッセージを送信し、
前記スレーブECUは、電力供給を受けた後、前記マスタECUから前記起動要求メッセージを受信することに応じて起動して、前記起動通知メッセージを送信する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の組付診断システム。
【請求項10】
前記診断部による診断結果をユーザに対して通知する通知部(50)をさらに備える、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の組付診断システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、マスタECUによって電力供給の有無が制御されるスレーブECUの組付けが正しく行われたか否かを診断する組付診断システム及び方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、車両に搭載された複数の制御装置をデータ通信用のネットワークを介して接続し、各制御装置が該ネットワークを介して互いにデータを送受信するよう構成された車両用通信システムについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5639425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるような、複数の制御装置(ECU)から構成されるシステムを構築する場合、システム全体として、省電力化を図ることが求められる。このため、例えば、少なくとも1つのECU(マスタECU)が、少なくとも1つのECU(スレーブECU)への電力供給の有無を制御できるようにすることが考えられる。これにより、マスタECUは、スレーブECUの動作が必要となるときのみ、スレーブECUへ電力供給し、スレーブECUの動作が不要であるときには、スレーブECUへの電力供給を遮断することが可能となる。その結果、スレーブECUの動作が不要であるときの暗電流をカットすることができ、システム全体として、一層の省電力化を図ることが可能となる。
【0005】
ここで、上述したように、マスタECUがスレーブECUへの電力供給の有無を制御するように構成する場合、マスタECUが電力供給の有無を制御する対象として想定しているスレーブECUが、マスタECUによって電力供給の有無が制御される電力供給ラインへの接続を含めて、他の種類のスレーブECUと取り違えられることなく、正しく組付けられる必要がある。しかしながら、ECUの組付け作業において、予定しているスレーブECU以外のECUが誤って組付けられてしまう可能性も零ではない。また、電力供給ラインへの接続を含む、スレーブECUの組付け作業自体も、常に正しく行われるとは限らない。
【0006】
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、マスタECUによって電力供給の有無が制御されるスレーブECUの組付けが正しく行われたか否かを診断することが可能な組付診断システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示による組付診断システムは、
マスタECU(10)と、
起動した際に、自身の識別子を含む起動通知メッセージを送信する少なくとも1つのスレーブECU(30、40、60)と、
スレーブECUの電力供給ラインに設けられたスイッチ(14、16、18)と、
マスタECUは、スイッチをオン、オフする機能を有し、スレーブECUへの電力供給の有無を制御可能であり、
スレーブECUは、電力供給を受けて起動した際、起動通知メッセージを、マスタECU及びスレーブECUが接続された通信ネットワーク(22)に送信し、
通信ネットワークに送信される起動通知メッセージに基づいて、スレーブECUの組付けが正しく行われたか否かを診断する診断部(S150、S160、S170、S180)と、を備えるように構成される。
【0008】
また、本開示による組付診断方法は、
マスタECU(10)が、スレーブECU(30、40、60)の電力供給ラインに設けられたスイッチ(14、16、18)をオンすることで、スレーブECUへ電力供給を行うことと、
スレーブECUが電力供給を受けて起動した際に、自身の識別子を含む起動通知メッセージを、マスタECU及びスレーブECUが接続された通信ネットワーク(22)に送信することと、
診断部(S150、S160、S170、S180)において、通信ネットワークに送信される起動通知メッセージに基づいて、スレーブECUの組付けが正しく行われたか否かを診断することと、を備えるように構成される。
【0009】
上述した組付診断システム及び方法によれば、マスタECUによる制御によって電力供給されたスレーブECUは、起動した際に、自身の識別子を含む起動通知メッセージを通信ネットワークに送信する。起動通知メッセージには、スレーブECUの識別子が含まれている。そのため、診断部は、その識別子に基づき、起動通知メッセージを送信したスレーブECUが、組付けが予定されていたスレーブECUであるか否かを判定することができる。
【0010】
さらに、スレーブECUから送信された起動通知メッセージに含まれる識別子に基づき、組付けが予定されていたスレーブECUであるか否かを判定した場合、組付けたECUの種類に間違いがなかったことに加え、スレーブECUが正常に起動して、起動通知メッセージの送信を正常に行い得たのであるから、診断部は、スレーブECUの電力供給ラインへの接続及び通信ネットワークへの接続も不具合なく、正しく行われたことを診断することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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