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公開番号
2025110793
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-29
出願番号
2024004835
出願日
2024-01-16
発明の名称
発電システム
出願人
株式会社SOKEN
,
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02P
9/04 20060101AFI20250722BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電力系統に対して電力を適正に出力する。
【解決手段】発電システム10において、遊星歯車機構23の第1軸には水車11が接続され、第2軸には第1回転電機21が接続され、第3軸には第2回転電機22が接続されている。水車11の回転により第1回転電機21が発電し、発電した交流電力が電力系統90に出力される。発電システム10は、第1回転電機21から出力される交流電力を直流電力に変換する第1インバータ51と、第1インバータから出力される直流電力を交流電力に変換する第2インバータ52とを備える。発電制御装置15は、第1回転電機21の回転状態を示すパラメータを取得する取得部41と、そのパラメータに基づいて、各インバータの操作による第2回転電機22の回転状態で第3軸の回転数を制御し、その回転数制御により第1回転電機21の回転数を調整する回転制御部42と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1軸、第2軸及び第3軸を有する遊星歯車機構(23)と、
前記第1軸に接続され、流体の流れにより回転する回転体(11)と、
前記第2軸に接続され、当該第2軸の回転により発電する第1回転電機(21)と、
前記第3軸に接続された第2回転電機(22)と、
を備え、前記回転体の回転により前記第1回転電機の交流発電を行わせ、発電された交流電力を、前記第1回転電機から延びる交流電力線(56)を介して電力系統(90)に出力可能としており、
前記交流電力線に接続され、前記第1回転電機から出力される交流電力を直流電力に変換する第1インバータ(51)と、
前記第1インバータに対して高電位側及び低電位側の直流端子どうしが接続されており、前記第1インバータから出力される直流電力を交流電力に変換し、当該交流電力により前記第2回転電機を回転させる第2インバータ(52)と、
前記第1回転電機の回転状態を示すパラメータを取得する取得部(41)と、
前記取得部により取得された前記パラメータに基づいて、前記各インバータの操作による前記第2回転電機の回転状態で前記第3軸の回転数を制御し、その回転数制御により前記第1回転電機の回転数を調整する回転制御部(42)と、
を備える、発電システム(10)。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記回転制御部は、前記取得部により取得された前記パラメータに基づいて前記各インバータの操作により前記第2回転電機の回転数制御を行うことで、前記第3軸の回転数を制御する、請求項1に記載の発電システム。
【請求項3】
前記遊星歯車機構の前記第3軸には駆動軸(25)を介して前記第2回転電機が接続されており、
前記駆動軸の回転に対して制動力を付与するブレーキ装置(111)を備え、
前記回転制御部は、前記各インバータの操作により前記第2回転電機が回転状態であり、かつ前記ブレーキ装置により前記駆動軸に所定の制動力が付与されている場合に、前記取得部により取得された前記パラメータに基づいて前記ブレーキ装置の制動力を増加又は減少させることで、前記第3軸の回転数を制御する、請求項1に記載の発電システム。
【請求項4】
前記取得部は、前記パラメータとして、前記第1回転電機の回転の機械的若しくは電気的な周波数、又は前記第1回転電機の交流出力の周波数、電圧、電流若しくは電力を取得し、
前記回転制御部は、前記第1回転電機の回転の機械的若しくは電気的な周波数、又は交流出力電圧の周波数又は位相を、前記電力系統の系統電圧周波数により規定された規定周波数又は位相に一致させるように前記第3軸の回転数を制御する、請求項1~3のいずれか1項に記載の発電システム。
【請求項5】
前記第2インバータにおいて交流電力を出力する交流端子には、スイッチ(121)を介して抵抗負荷(122)が接続されており、
前記回転体の回転に伴う前記第1回転電機による発電状態下において、前記取得部により取得された前記パラメータに基づいて、前記第2インバータの交流端子から前記抵抗負荷が切り離された第1状態と、前記第2インバータの交流端子に前記抵抗負荷が接続された第2状態とを切り替える切替制御部(123)を備え、
前記回転制御部は、前記第2状態である場合に、前記各インバータの操作により前記抵抗負荷を通電することで、前記第3軸の回転数を制御する、請求項1に記載の発電システム。
【請求項6】
前記遊星歯車機構は、サンギア(31)と、前記サンギアと同軸で回転するリングギア(32)と、前記サンギア及び前記リングギアの双方に噛み合う複数のピニオンギア(33)と、前記ピニオンギアの回転に伴い前記サンギアと同軸で回転するプラネタリキャリア(34)とを有し、
前記サンギアが前記第2軸として前記第1回転電機に接続され、前記リングギアが前記第3軸として前記第2回転電機に接続され、前記プラネタリキャリアが前記第1軸として前記回転体に接続されており、
前記回転制御部は、前記取得部により取得された前記パラメータに基づいて、前記第2回転電機により前記リングギアの回転数を制御する、請求項1に記載の発電システム。
【請求項7】
前記遊星歯車機構と、前記第1回転電機と、前記第2回転電機とは、ハイブリッド車両においてトランスアクスル(13)として搭載されていた車載部品であり、
前記トランスアクスルにおいて前記遊星歯車機構の前記第1軸に、前記ハイブリッド車両のエンジンに代えて、前記回転体が接続されており、
前記第1インバータ及び前記第2インバータは、前記ハイブリッド車両において、前記第1回転電機及び前記第2回転電機に対するそれぞれの電力の入出力を調整する電力変換器である、請求項1に記載の発電システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、水力や風力等をエネルギー源として発電する発電システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、水力や風力等の再生可能エネルギーにより発電する発電システムが各種提案されている。例えば特許文献1に記載の水力発電システムでは、源流の水位変化又は取水口からの取水による水圧変化を水圧センサにより検出し、検出した取水の変化に応じて、水車の流量調整器の開度を調整して制御するとともに、調整された開度に応じて、水車の回転数を制御するようにしている。そしてこの構成により、出力電力が最適となる水車の回転数に制御できるものとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-71100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発電システムにおいて、水車の回転に伴い生じる発電機の発電電力を電力系統に直接出力することが考えられる。この場合、水圧変化等により水車の回転が変動すると、発電機の出力電圧が系統電圧の周波数(例えば50Hz、60Hz)から乖離してしまい、系統連系ができなくなることが懸念される。そのため、系統電圧出力を行う発電システムにおいて改善の余地がある。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電力系統に対して電力を適正に出力することができる発電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の発電システムは、
第1軸、第2軸及び第3軸を有する遊星歯車機構と、
前記第1軸に接続され、流体の流れにより回転する回転体と、
前記第2軸に接続され、当該第2軸の回転により発電する第1回転電機と、
前記第3軸に接続された第2回転電機と、
を備え、前記回転体の回転により前記第1回転電機の交流発電を行わせ、発電された交流電力を、前記第1回転電機から延びる交流電力線を介して電力系統に出力可能としており、
前記交流電力線に接続され、前記第1回転電機から出力される交流電力を直流電力に変換する第1インバータと、
前記第1インバータに対して高電位側及び低電位側の直流端子どうしが接続されており、前記第1インバータから出力される直流電力を交流電力に変換し、当該交流電力により前記第2回転電機を回転させる第2インバータと、
前記第1回転電機の回転状態を示すパラメータを取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記パラメータに基づいて、前記各インバータの操作による前記第2回転電機の回転状態で前記第3軸の回転数を制御し、その回転数制御により前記第1回転電機の回転数を調整する回転制御部と、
を備える。
【0007】
上記構成の発電システムでは、遊星歯車機構の3軸(第1軸、第2軸及び第3軸)に、流体の流れにより回転する回転体と、第1回転電機と、第2回転電機とがそれぞれ接続されており、回転体の回転により第1回転電機を駆動し発電を行わせることが可能となっている。また、第1回転電機により発電された交流電力が交流電力線を介して電力系統に出力される構成になっている。また、第2回転電機は、第1回転電機の交流電力線から第1インバータ及び第2インバータを介して供給される電力によって駆動可能となっている。
【0008】
遊星歯車機構では、2つの軸の回転数によって残り1つの軸の回転数が定まるため、流体の流れに伴う回転体の回転により第1軸が回転する場合に、第2軸に接続された第1回転電機(発電機)の回転数を、第3軸の回転数により増減させることができる。この場合特に、第1回転電機の回転状態を示すパラメータに基づいて、各インバータの操作による第2回転電機の回転状態で第3軸の回転数を制御し、その回転数制御により第1回転電機の回転数を調整するようにした。これにより、例えば水や空気等からなる流体の流速変化により回転体の回転数が変動しても、第1回転電機の回転数を所望の回転数に調整でき、ひいては、系統電圧の周波数を適正な周波数で維持することが可能となる。その結果、電力系統に対して電力を適正に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
発電システムの全体構成図。
トランスアクスルの構成例を示すスケルトン図。
ハイブリッド車両の概略構成を示す図。
遊星歯車機構の動作態様を示す共線図。
遊星歯車機構の3軸の回転数の変化を示す共線図。
発電システムにおける発電制御の処理手順を示すフローチャート。
第2実施形態において発電システムの全体構成図。
第2実施形態において発電制御の処理手順を示すフローチャート。
遊星歯車機構の3軸の回転数の変化を示す共線図。
第3実施形態において発電システムの全体構成図。
第3実施形態において発電制御の処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施形態>
以下、本開示に係る発電システムを具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の発電システム10は、使用済みのハイブリッド車両から取り外したトランスアクスルと電力制御ユニット(PCU:Power Control Unit)とを用いて構築された水力発電システムであり、再生可能エネルギーである水力エネルギーにより発電し、発電電力を系統電力として出力するものとなっている。
(【0011】以降は省略されています)
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