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公開番号2025112972
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007560
出願日2024-01-22
発明の名称乗員状態検知装置および乗員状態改善システム
出願人株式会社デンソー,トヨタ自動車株式会社,株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類A61B 5/18 20060101AFI20250725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】誤検知を低減することの可能な乗員状態検知装置を提供する。
【解決手段】乗員状態検知装置1は、乗員状態情報を用いてそれぞれ異なる乗員状態および乗員状態のレベルを検知する複数の状態判定部6と、複数の状態判定部6が作動する順序を記録している該否順序記録部7と、その順序を用いて複数の状態判定部6が作動する順序を決める該否順序制御部71を備える。該否順序制御部71により指定された所定の状態判定部6が自身が判定可能な乗員状態に乗員状態情報が該当すると判定した場合、所定の状態判定部6が乗員状態のレベルを判定する。その所定の状態判定部6が自身が判定可能な乗員状態に乗員状態情報が該当しないと判定した場合、次の順番の状態判定部6が自身が判定可能な乗員状態に乗員状態情報が該当するか否かを判定する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両に乗車する乗員の情報を検出する乗員情報検出部(4)から取得される情報に基づいて乗員状態を検知する乗員状態検知装置(1)において、
前記乗員情報検出部から乗員の状態に関する情報としての乗員状態情報を取得する乗員情報取得部(5)と、
前記乗員状態情報を用いて乗員状態および乗員状態のレベルを検知する複数の状態判定部(6)であって、複数の前記状態判定部がそれぞれ異なる乗員状態および乗員状態のレベルの検知を実行可能に構成された複数の前記状態判定部と、
複数の前記状態判定部が作動する順序を記録している該否順序記録部(7)と、
前記該否順序記録部から読み出した順序を用いて、複数の前記状態判定部が作動する順序を決める該否順序制御部(71)と、を備え、
前記該否順序制御部により指定された所定の前記状態判定部が自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当すると判定した場合、所定の前記状態判定部が乗員状態のレベルを判定し、
前記該否順序制御部により指定された所定の前記状態判定部が自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当しないと判定した場合、前記該否順序制御部により指定される次の順番の前記状態判定部が自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当するか否かを判定するように構成されている、乗員状態検知装置。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
複数の前記状態判定部はそれぞれ、自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当するか否かを判定する状態該否判定部(61)と、自身が判定可能な乗員状態のレベルを判定する状態レベル判定部(62)とを有しており、
前記該否順序制御部により指定された所定の前記状態判定部の有する前記状態該否判定部が自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当すると判定した場合、所定の前記状態判定部の有する前記状態レベル判定部が乗員状態のレベルを判定し、
前記該否順序制御部により指定された所定の前記状態判定部の有する前記状態該否判定部が自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当しないと判定した場合、前記該否順序制御部により指定される次の順番の前記状態判定部の有する前記状態該否判定部が自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当するか否かを判定するように構成されている、請求項1に記載の乗員状態検知装置。
【請求項3】
前記状態判定部により該当すると判定された乗員状態を記録する状態記録部(9)をさらに備え、
前記該否順序制御部は、前記状態記録部が1つ前の乗員状態判定処理で記録した乗員状態の判定を実行可能な前記状態判定部が、他の前記状態判定部よりも先に作動するように、前記該否順序記録部から読み出した順序を変更する、請求項1に記載の乗員状態検知装置。
【請求項4】
前記状態記録部は、前記状態判定部により該当すると判定された乗員状態、および、前記状態判定部により該当すると判定された乗員状態のレベルを記録し、
前記該否順序制御部は、前記状態記録部が1つ前の前記乗員状態判定処理で記録した乗員状態のレベルが所定の閾値より高い場合、その乗員状態の判定を実行可能な前記状態判定部が、他の前記状態判定部よりも先に作動するように、前記該否順序記録部から読み出した順序を変更する、請求項3に記載の乗員状態検知装置。
【請求項5】
複数の前記状態判定部はそれぞれ、自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当するか否かを判定する状態該否判定部と、自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当するか否かの確率を算出する該当確信度判定部(64)と、自身が判定可能な乗員状態のレベルを判定する状態レベル判定部とを有しており、
前記該否順序制御部により指定された所定の前記状態判定部の有する前記該当確信度判定部が算出した該当確率が所定の閾値より高い場合、所定の前記状態判定部が乗員状態のレベルを判定し、
前記該否順序制御部により指定された所定の前記状態判定部の有する前記該当確信度判定部が算出した該当確率が所定の閾値より低い場合、前記該否順序制御部により指定される次の順番の前記状態判定部が自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当するか否かを判定するように構成されている、請求項1に記載の乗員状態検知装置。
【請求項6】
複数の前記状態判定部はそれぞれ、自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当するか否かを判定する状態該否判定部と、自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当するか否かの確率を算出する該当確信度判定部と、自身が判定可能な乗員状態のレベルを判定する状態レベル判定部とを有しており、
前記該否順序制御部により指定された所定の前記状態判定部の有する前記該当確信度判定部が算出した該当確率が所定の第1閾値より高い場合、所定の前記状態判定部が乗員状態のレベルを判定し、
前記該否順序制御部により指定された所定の前記状態判定部の有する前記該当確信度判定部が算出した該当確率が前記第1閾値より低く設定された所定の第2閾値より低い場合、前記該否順序制御部により指定される次の順番の前記状態判定部が自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当するか否かを判定し、
前記該否順序制御部により指定された所定の前記状態判定部の有する前記該当確信度判定部が算出した該当確率が前記第1閾値と前記第2閾値との間の場合、所定の前記状態判定部の有する前記状態レベル判定部が乗員状態のレベルを判定するとともに、前記該否順序制御部により指定される次の順番の前記状態判定部が自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当するか否かを判定するように構成されている、請求項1に記載の乗員状態検知装置。
【請求項7】
複数の前記状態判定部はそれぞれ、自身が判定可能な乗員状態に前記乗員状態情報が該当するか否かを判定する状態該否判定部(61)と、自身が判定可能な乗員状態のレベルを判定する状態レベル判定部(62)と、前記状態レベル判定部が判定した乗員状態のレベルに基づき、その状態レベルの確信度を判定する状態確信度判定部(63)を有している、請求項1に記載の乗員状態検知装置。
【請求項8】
車両には、乗員の状態改善を促す作動を実行するアクチュエーション(3)が搭載されており、
前記状態確信度判定部が判定した乗員状態のレベルの確信度に応じて、前記アクチュエーションの駆動を制御するアクチュエーション制御部(8)をさらに備える、請求項7に記載の乗員状態検知装置。
【請求項9】
複数の前記状態判定部は、乗員の眠気とそのレベルを判定する眠気判定部(6a)、乗員のイライラ感とそのレベルを判定するイライラ判定部(6b)、および、乗員の疲労感とそのレベルを判定する疲労判定部(6c)のうち少なくとも1つを含んでいる、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の乗員状態検知装置。
【請求項10】
請求項1ないし8のいずれか1つに記載の前記乗員状態検知装置(1)と、
前記乗員状態検知装置により検知された乗員状態および乗員状態のレベルに応じて駆動し、乗員の状態改善を促す作動を実行するアクチュエーション(3)と、を備える乗員状態改善システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に乗車する乗員の眠気または疲労など種々の乗員状態のレベルを検知する乗員状態検知装置、および、その乗員状態を改善する乗員状態改善システムに関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の眠気検知装置は、乗員の顔の部位のうちの動静脈吻合部の温度と、乗員の顔の部位のうちの動静脈吻合部以外の基準部位の温度との温度差に基づき、乗員の眠気状態のレベルを検知するものである。具体的には、眠気検知装置は、その温度差が時間経過に伴い増加傾向にあるとき、乗員の眠気状態のレベルが上がっていると判定し、その温度差が時間経過に伴い減少傾向にあるとき、乗員の眠気状態のレベルが下がっていると判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/140583号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、乗員状態検知装置において、乗員の眠気または疲労などの乗員状態とレベルを判定する状態判定部は、そのアルゴリズムがルールベースまたは機械学習のいずれを使用したものであるかに関わらず、対象とする状態と安静状態との弁別が出来るように設定される。そのため、乗員の眠気のレベルを検知する眠気判定部、あるいは乗員の疲労のレベルを検知する疲労判定部に対し、例えば怒り、イライラなど、眠気や疲労とは別の学習していない感情を表す信号が入力された場合、誤検知が生じることがある。例えば、特許文献1に記載の眠気検知装置は、乗員の眠気の検知に対し、怒りまたはイライラなどの感情が入ると、眠気とは別の状態に起因した温度変化により、乗員の眠気のレベルを誤検知することが懸念される。その結果、その誤検知に基づき、乗員状態改善システムが、乗員に対し不要もしくは間違ったアクチュエーションを行うおそれがある。
【0005】
本開示は上記点に鑑みて、誤検知を低減することの可能な乗員状態検知装置および乗員状態改善システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの観点によると、乗員状態検知装置(1)は、車両に乗車する乗員の情報を検出する乗員情報検出部(4)から取得される情報に基づいて乗員状態を検知するものであり、
乗員情報検出部から乗員の状態に関する情報としての乗員状態情報を取得する乗員情報取得部(5)と、
乗員状態情報を用いて乗員状態および乗員状態のレベルを検知する複数の状態判定部(6)であって、複数の状態判定部がそれぞれ異なる乗員状態および乗員状態のレベルの検知を実行可能に構成された複数の状態判定部と、
複数の状態判定部が作動する順序を記録している該否順序記録部(7)と、
該否順序記録部から読み出した順序を用いて、複数の状態判定部が作動する順序を決める該否順序制御部(71)と、を備え、
該否順序制御部により指定された所定の状態判定部が自身が判定可能な乗員状態に乗員状態情報が該当すると判定した場合、その所定の状態判定部が乗員状態のレベルを判定し、
該否順序制御部により指定された所定の状態判定部が自身が判定可能な乗員状態に乗員状態情報が該当しないと判定した場合、該否順序制御部により指定される次の順番の状態判定部が自身が判定可能な乗員状態に乗員状態情報が該当するか否かを判定するように構成されている。
【0007】
これによれば、状態判定部は、乗員状態のレベルを判定する前に、自身が判定可能な乗員状態に乗員状態情報が該当するか否かの該否判定を行う。そのため、状態判定部が乗員状態のレベルを判定する際に、自身が判定可能な乗員状態とは異なる乗員状態情報が混入することを抑制できる。したがって、この乗員状態検知装置は、乗員状態および乗員状態のレベルの誤検知を低減できる。
また、状態判定部は自身が判定可能な乗員状態に乗員状態情報が該当しない場合、乗員状態のレベルを判定せず、次の順番の状態判定部による該否判定に処理を進める。そのため、この乗員状態検知装置は、複数の状態判定部において不要なレベル判定の実行が防がれるので、計算負荷を低減できる。
【0008】
本開示の別の観点によると、乗員状態改善システム(2)は、
上記本開示の1つの観点による乗員状態検知装置(1)と、
乗員状態検知装置により検知された乗員状態および乗員状態のレベルに応じて駆動し、乗員の状態改善を促す作動を実行するアクチュエーション(3)と、を備える。
これによれば、本開示の別の観点による乗員状態改善システムも、本開示の1つの観点による乗員状態検知装置と同一の作用効果を奏することが可能である。また、この乗員状態改善システムは、状態判定部が正しく検知した乗員状態および乗員状態のレベルに応じてアクチュエーションが駆動するので、乗員状態を適切かつ効果的に改善できる。
【0009】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る乗員状態検知装置を備える乗員状態改善システムのブロック図である。
第1実施形態に係る乗員状態検知装置が備える眠気判定部の作動を説明するため、ラッセルの感情円環モデルを基にして発明者らが作成した説明図である。
第1実施形態に係る乗員状態検知装置が備えるイライラ判定部の作動を説明するため、ラッセルの感情円環モデルを基にして発明者らが作成した説明図である。
第1実施形態に係る乗員状態検知装置が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
第1実施形態に係る乗員状態検知装置が備える眠気レベル判定部の作動を説明するためのグラフである。
第1実施形態に係る乗員状態検知装置が備える眠気レベル判定部の作動を説明するためのグラフである。
第2実施形態に係る乗員状態検知装置を備える乗員状態改善システムのブロック図である。
第2実施形態に係る乗員状態検知装置が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
第3実施形態に係る乗員状態検知装置を備える乗員状態改善システムのブロック図である。
第3実施形態に係る乗員状態検知装置が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
第3実施形態に係る乗員状態検知装置が備える眠気該否判定部の作動を説明するためのグラフである。
第3実施形態に係る乗員状態検知装置が備える眠気該否判定部の作動を説明するためのグラフである。
第3実施形態に係る乗員状態検知装置が備える眠気該否判定部の作動を説明するためのグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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