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公開番号
2025107554
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-18
出願番号
2024000928
出願日
2024-01-08
発明の名称
パネル固定金具の取り付け工具及び取り付け方法
出願人
蔦井株式会社
代理人
弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類
B25B
27/30 20060101AFI20250711BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約
【課題】パネルの固定金具の取り付け作業時の騒音の発生を防止できるとともに、作業者の負担を軽減できるパネル固定金具の取り付け工具を提供する。
【解決手段】パネル固定金具の取り付け工具1は、工具本体10、固定金具当接部20、パネル係合部30を有する。そして、パネル部120を互いに対向する支柱111、112の溝111a、112aの間に嵌め込み、固定金具130のバネ部131をパネル部120と溝111a、112aの壁面との隙間Pにあてがった状態で、パネル係合部30をパネル部120に係合して固定金具当接部20を固定金具130の延設部132に当接させて把持部11を介して工具本体10を回動することで、パネル係合部30とパネル部120との接点を支点Q1、把持部11を力点Q2、固定金具当接部20と延設部132との接点を作用点Q3とするてこの原理により固定金具当接部20を介してバネ部131を隙間Pに押し込む。
【選択図】図15
特許請求の範囲
【請求項1】
長手方向に延在する断面コ字状の溝を有する複数の支柱(111、112)が互いの前記溝(111a、112a)が対向するように配列してなる支柱部(110)と、
パネル本体(121)と該パネル本体を保持する枠体(122、123、124、125、126)とを含み、互いに対向する前記溝の間に嵌め込まれたパネル部(120)と、
金属板を折り曲げて形成されるとともに前記溝の壁面と前記パネル部との隙間(P)の内側に位置して前記パネル部を前記支柱に押し付けるバネ部(131)と、該バネ部から延設されるとともに前記隙間の外側に位置する延設部(132)とを有する固定金具(130)と、
を含むパネル構造(100)において、前記固定金具の前記バネ部を前記隙間に挿入するために用いられるパネル固定金具の取り付け工具(1)であって、
把持可能な把持部(11)を有する工具本体(10)と、
前記工具本体の一端に設けられるとともに、前記固定金具の前記延設部に当接するように構成された凸状湾曲形状(21)を有する固定金具当接部(20)と、
先端(31)が前記パネル部に係合されるとともに、基端(32)が前記工具本体における前記把持部と前記固定金具当接部との間の位置に回動可能に接続されたパネル係合部(30)とを、含み、
前記パネル部を互いに対向する前記溝の間に嵌め込むとともに前記固定金具の前記バネ部を前記隙間にあてがった状態で、前記パネル係合部を前記パネル部に係合するとともに前記固定金具当接部を前記延設部に当接させて前記把持部を介して前記工具本体を回動することで、前記パネル係合部と前記パネル部との接点を支点(Q1)とし、前記把持部を力点(Q2)とし、前記固定金具当接部と前記延設部との接点を作用点(Q3)とするてこの原理によって、前記固定金具当接部を介して前記バネ部を前記隙間に押し込むように構成された、パネル固定金具の取り付け工具。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記枠体は、脱落防止用のワイヤ(140)が挿通される第1貫通孔(122a)を有しており、
前記延設部は、前記固定金具が前記パネル構造に組み付けられた状態で前記第1貫通孔と重なる位置に第2貫通孔(132a)を有しており、
前記パネル係合部は、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に挿通された状態で前記第1貫通孔の縁部に係合可能に構成されている、請求項1に記載のパネル固定金具の取り付け工具。
【請求項3】
前記固定金具当接部における前記凸状湾曲形状は、円筒又は楕円筒の外周面に沿った形状を有しており、
前記パネル係合部は、前記固定金具当接部の軸方向に平行な回動軸(30a)を中心に回動可能に構成されている、請求項1又は2に記載のパネル固定金具の取り付け工具。
【請求項4】
前記パネル係合部は、前記パネル係合部の回動軸(30a)に直交する方向から見て、前記回動軸(30a)の軸方向における前記固定金具当接部の範囲(B)内に位置している、請求項1又は2に記載のパネル固定金具の取り付け工具。
【請求項5】
前記パネル係合部の前記先端は、前記パネル係合部の回動軸(30a)に平行な方向から見て屈曲している、請求項4に記載のパネル固定金具の取り付け工具。
【請求項6】
前記パネル係合部は、前記パネル係合部の回動軸(30a)に直交する方向から見て、前記回動軸(30a)の軸方向における前記固定金具当接部の範囲(B)外に位置している、請求項1又は2に記載のパネル固定金具の取り付け工具。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のパネル固定金具の取り付け工具を用いたパネル固定金具の取り付け方法であって、
前記パネル部を互いに対向する前記溝の間に嵌め込むとともに前記固定金具の前記バネ部を前記隙間にあてがった状態で、前記パネル係合部を前記パネル部に係合するとともに前記固定金具当接部を前記延設部に当接させて前記把持部を介して前記工具本体を回動することで、前記パネル係合部と前記パネル部との接点を支点(Q1)とし、前記把持部を力点(Q2)とし、前記固定金具当接部と前記延設部との接点を作用点(Q3)とするてこの原理によって、前記固定金具当接部を介して前記バネ部を前記隙間に押し込む、パネル固定金具の取り付け方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネル固定金具の取り付け工具及び取り付け方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
高速道路などの自動車道路の両側又は一方側に設けられる遮音壁や遮光壁の構造として、例えば、特許文献1には、所定間隔をあけて立設されたH鋼からなる複数の支柱において、隣り合う一対の支柱の間にH鋼の溝を介してパネルが嵌め込まれており、H鋼の溝とパネルとの隙間に板バネ式の固定金具が装着された構成が開示されている。当該構成では、固定金具の弾性復元力によってパネルがH鋼の壁面に押圧されることにより、パネルが支柱に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平4-57513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、上記固定金具を装着する際に、固定金具を上側からハンマー等で叩くことにより上記隙間に固定金具を圧入する必要がある。そのため、上記固定金具の装着作業時に大きな音が発生することにより、近隣に住宅等がある場合には騒音問題を引き起こすおそれがある。また、固定金具をハンマー等で叩いて圧入するには相応の力と時間を要するため作業者の負担となっている。
【0005】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、パネルの固定金具の取り付け作業時の騒音の発生を防止できるとともに、作業者の負担を軽減できるパネル固定金具の取り付け工具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
長手方向に延在する断面コ字状の溝を有する複数の支柱が互いの前記溝が対向するように配列してなる支柱部と、
パネル本体と該パネル本体を保持する枠体とを含み、互いに対向する前記溝の間に嵌め込まれたパネル部と、
金属板を折り曲げて形成されるとともに前記溝の壁面と前記パネル部との隙間の内側に位置して前記パネル部を前記支柱に押し付けるバネ部と、該バネ部から延設されるとともに前記隙間の外側に位置する延設部とを有する固定金具と、
を含むパネル構造において、前記固定金具の前記バネ部を前記隙間に挿入するために用いられるパネル固定金具の取り付け工具であって、
把持可能な把持部を有する工具本体と、
前記工具本体の一端に設けられるとともに、前記固定金具の前記延設部に当接するように構成された凸状湾曲形状を有する固定金具当接部と、
先端が前記パネル部に係合されるとともに、基端が前記工具本体における前記把持部と前記固定金具当接部との間の位置に回動可能に接続されたパネル係合部とを、含み、
前記パネル部を互いに対向する前記溝の間に嵌め込むとともに前記固定金具の前記バネ部を前記隙間にあてがった状態で、前記パネル係合部を前記パネル部に係合するとともに前記固定金具当接部を前記延設部に当接させて前記把持部を介して前記工具本体を回動することで、前記パネル係合部と前記パネル部との接点を支点とし、前記把持部を力点とし、前記固定金具当接部と前記延設部との接点を作用点とするてこの原理によって、前記固定金具当接部を介して前記バネ部を前記隙間に押し込むように構成された、パネル固定金具の取り付け工具にある。
【0007】
本発明の他の態様は、
上記パネル固定金具の取り付け工具を用いたパネル固定金具の取り付け方法であって、
前記パネル部を互いに対向する前記溝の間に嵌め込むとともに前記固定金具の前記バネ部を前記隙間にあてがった状態で、前記パネル係合部を前記パネル部に係合するとともに前記固定金具当接部を前記延設部に当接させて前記把持部を介して前記工具本体を回動することで、前記パネル係合部と前記パネル部との接点を支点とし、前記把持部を力点とし、前記固定金具当接部と前記延設部との接点を作用点とするてこの原理によって、前記固定金具当接部を介して前記バネ部を前記隙間に押し込む、パネル固定金具の取り付け方法にある。
【発明の効果】
【0008】
上記一態様のパネル固定金具の取り付け工具は、てこの原理によって固定金具のバネ部を、支柱に形成された溝の壁面とパネル部との隙間に押し込むことができる。これにより、従来のように、固定金具をハンマー等で打ち付ける必要がないため、騒音の発生を防止できる。また、てこの原理を利用することで、ハンマー等で打ち付ける場合に比べて少ない力と短い時間で固定金具のバネ部を隙間に押し込むことができ、作業者の負担を軽減できる。
【0009】
上記他の態様のパネル固定金具の取り付け方法によれば、上記パネル固定金具の取り付け工具により固定金具を取り付ける際の騒音の発生防止と作業者の負担軽減を実現することができる。
【0010】
以上のごとく、上記態様によれば、パネルの固定金具の取り付け作業時の騒音の発生を防止できるとともに、作業者の負担を軽減できるパネル固定金具の取り付け工具及び取り付け方法を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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