TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025106290
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-15
出願番号2025042581,2022537229
出願日2025-03-17,2020-12-16
発明の名称優れた加工性を有するポリマー組成物の製造のための方法
出願人ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08F 210/16 20060101AFI20250708BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた加工性を有するマルチモーダルエチレン/アルファ-オレフィンインターポリマーを含むアルファ組成物を提供する。
【解決手段】第1のエチレン/アルファ-オレフィンインターポリマー画分及び第2のエチレン/アルファ-オレフィンインターポリマー画分を含むアルファ組成物を含む組成物であって、
前記アルファ組成物が、以下の特性:
i)Mz/Mn≧8.0、
ii)0.855~0.890g/ccの密度、
iii)V100(190℃)≦600Pa・s、及び
iv)V0.1(190℃)≧4,000Pa・s
を有する、組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1のエチレン/アルファ-オレフィン/インターポリマー画分及び第2のエチレン
/アルファ-オレフィン/インターポリマー画分を含むアルファ組成物を調製するための
プロセスであって、前記プロセスは、1つの反応器中で、エチレン、アルファ-オレフィ
ン、以下のa)から選択される金属錯体、及び以下のb)から選択される金属錯体を含む
反応混合物を重合することを含み、
a)以下の構造1から選択されるビフェニルフェノール金属錯体:
JPEG
2025106290000026.jpg
45
113
(式中、
Mが、ジルコニウム(Zr)、又はハフニウム(Hf)から選択される金属であり、
前記金属が、+2、+3、又は+4の形式酸化状態にあり、
nが、0、1、又は2であり、
nが1である場合、Xは、単座配位子又は二座配位子であり、
nが2である場合、各Xは、独立して選択された単座配位子であり、
前記金属錯体は、全体的に電荷中性であり、
-Z

-、及び-Z

-の各々は独立して、-O-、-S-、-N(R

)-、又は
-P(R

)-から選択され、


及びR

は独立して、-H、(C

~C
40
)-ヒドロカルビル、(C

~C


)ヘテロヒドロカルビル、-Si(R



、-Ge(R



、-P(R



、-
N(R



、-OR

、-SR

、-NO

、-CN、-CF

、R

S(O)-、R

S(O)

-、(R



C=N-、R

C(O)O-、R

OC(O)-、R

C(
O)N(R)-、(R

続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
構造1について、R

及びR

は、同一であり、式(I)を有するラジカル、式(I
I)を有するラジカル、及び式(III)を有するラジカルからなる群から選択される、
請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
構造2について、R

及びR

は、同一であり、式(I)を有するラジカル、式(I
I)を有するラジカル、及び式(III)を有するラジカルからなる群から選択される、
請求項1又は2に記載のプロセス。
【請求項4】
構造1について、Lは、
i)-CH

Si(R

)(R

)CH

-若しくは-CH

Ge(R

)(R


CH

-(式中、R

及びR

が各々独立して、(C

~C
30
)ヒドロカルビル又は(


~C
30
)ヘテロヒドロカルビルである)、
ii)1,3-ジメチルプロパン-1,3-ジイル、
iii)ビス(メチレン)シクロヘキサン-1,2-ジイル、
iv)プロパン-1,3-ジイル、又は
ブタン-1,4-ジイルから選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載のプロ
セス。
【請求項5】
構造2について、Yは、
i)-SiR



-、若しくは-GeR



-(式中、R

及びR

が各々独立
して、(C

~C
30
)ヒドロカルビル又は(C

~C
30
)ヘテロヒドロカルビルであ
る)、
ii)-(CH



-(式中、n=0~2である)、又は
iii)-CR



-(式中、R

及びR

が各々、独立して、(C

~C
30

ヒドロカルビル、(C

~C
30
)ヘテロヒドロカルビル、又は-Hである)から選択さ
れる、請求項1~4のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項6】
構造1は、以下の構造1a~1c:
JPEG
2025106290000030.jpg
74
113
から選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項7】
構造2は、以下の構造2a又は2b:
JPEG
2025106290000031.jpg
32
113
から選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項8】
前記プロセスが、150℃以上の反応器温度で、2.8×10

以上の全体的な触媒
効率[(グラム総触媒金属)当たりの(グラムアルファ組成物)]を有する、請求項1~
7のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項9】
前記プロセスが、0.855~0.890g/ccのアルファ組成密度で、2.8×
10

以上の全体的な触媒効率[(グラム総触媒金属)当たりの(グラムアルファ組成物
)]を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項10】
(水素反応器供給)の(エチレン反応器供給)に対する質量流量比が、6.00×1

-4
g/g以下である、請求項1~9のいずれか一項に記載のプロセス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年12月26日に出願された米国特許出願第62/953,70
7号の優先権の利益を主張するものであり、その全体が参照として本明細書に組み入れら
れる。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
改善されたエラストマー加工性は、自動車部品、光起電力部品、ワイヤ、及びケーブ
ルコンポーネントなどの様々なエラストマー製品のための最終用途製造業者の主要なニー
ズの1つである。優れた剪断減粘挙動によって示されるように、改善された加工性を有す
る新しいエラストマー樹脂が必要とされている。そのような樹脂は、コスト効率の高い高
効率プロセスにおいて重合する必要がある。
【0003】
米国特許公開第2011/0290317号は、バイモーダル及びマルチモーダルエ
チレン系ポリマーの調製及び電子用途を開示している。これらのポリマーは、2つの反応
器で調製され、複雑さ及び資本コストを全体的な重合プロセスに追加する。国際公開第2
018/022588号は、主にビフェニルフェノール触媒及び拘束幾何触媒(constrai
ned geometry catalyst、CGC)の存在下で合成されたマルチモーダルエラストマーの
重合を開示している。1つの比較例(比較例C)は、2つのビフェニルフェノール触媒を
使用し、全触媒金属1g当たり1.4×10

gのポリマーの低い全体的な総触媒効率を
有する。追加のその場でのバイモーダルエチレン系ポリマー及びポスト反応器ブレンドは
、以下の参考文献、国際公開第2001/014434号(混合拘束幾何触媒系、国際公
開第2002/074817号(混合拘束幾何触媒系を使用する重合)、米国特許公開第
20160115264号(メタロセン触媒ポリマー)、米国特許第5849823号(
線状又は実質的に線状の均一分岐エチレン/アルファ-オレフィンインターポリマーのブ
レンド)、米国特許第6451894号(結晶性若しくは半結晶性ポリオレフィンを含む
ブレンド、又はエチレン及びC3~C10オレフィンの共重合体、及び逐次重合エチレン
-アルファ-オレフィンモノマーのマルチモーダルエラストマーを含むブレンド、米国特
許第6610408号も参照されたい)において開示されている。しかしながら、引用技
術は、コスト効果の高い高効率プロセスにおいて重合することができる、優れた剪断減粘
挙動を有するエラストマー樹脂を促進しない。これらの必要性は、以下の発明によって満
たされている。
【発明の概要】
【0004】
第1のエチレン/アルファ-オレフィン/インターポリマー画分及び第2のエチレン
/アルファ-オレフィン/インターポリマー画分を含むアルファ組成物を調製するための
プロセスであって、当該プロセスが、1つの反応器中で、エチレン、アルファ-オレフィ
ン、以下のa)から選択される金属錯体、及び以下のb)から選択される金属錯体を含む
反応混合物を重合することを含み、
a)以下の構造1から選択されるビフェニルフェノール金属錯体:
JPEG
2025106290000002.jpg
57
128
(式中、
Mが、ジルコニウム(zirconium、Zr)、又はハフニウム(hafnium、Hf)から選
択される金属であり、金属が、+2、+3、又は+4の形式酸化状態にあり、
nが、0、1、又は2であり、
nが1である場合、Xは、単座配位子又は二座配位子であり、
nが2である場合、各Xは独立して選択された単座配位子であり、
金属錯体は、全体的に電荷中性であり、
-Z

-及び-Z

-の各々は独立して、-O-、-S-、-N(R

)-、又は-
P(R

)-から選択され、


及びR

は独立して、-H、(C

~C
40
)ヒドロカルビル、(C

~C
40
)ヘテロヒドロカルビル、-Si(R



、-Ge(R



、-P(R



、-N
(R



、-OR

、-SR

、-NO

、-CN、-CF

、R

S(O)-、R

S(O)

-、(R



C=N-、R

C(O)O-、R

OC(O)-、R

C(O
)N(R)-、(R


【0005】
第1のエチレン/アルファ-オレフィン/インターポリマー画分及び第2のエチレン
/アルファ-オレフィン/インターポリマー画分を含むアルファ組成物を含む組成物であ
って、
第1の組成物が、以下の特性、
i)Mz/Mn≧8.0、
ii)0.855~0.890g/ccの密度、
iii)V100(190℃)≦600Pa・s、及び
iv)V0.1(190℃)≧4,000Pa・sを含む、組成物。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明のアルファ組成物(POE A、POE B、POE C、POE F)及び2つの市販の樹脂(ENGAGE8457ポリオレフィンエラストマー及びATEVA2810A)のSAOSプロファイル(190℃)を示す。「0.1rad/s」における、上部から底部のプロファイル:POE F、POE C、POE B、POE A、ENGAGE8457、及びATEVA2810A。
【発明を実施するための形態】
【0007】
マルチモーダルエチレン/アルファ-オレフィンインターポリマーは、優れた加工性
で発見された。これらの組成物は、改善された加工性について、高剪断で低粘度を示し、
低剪断で高粘度、例えば、高剪断速度の射出成形又は高剪断速度混合中の低剪断加熱下で
の低射出圧力、及び押出成形部品の低剪断速度での高耐垂下性を示す。そのようなインタ
ーポリマーは、単一の反応器中のマルチ触媒系(例えば、デュアル触媒系)を使用して、
高温(≧150℃)及び高効率で生成され得ることも発見された。例えば、同じ反応器条
件下で、第1の触媒は高分子量(high molecular weight、HMW)インターポリマー画
分を生成し、第2の触媒は低分子量(low molecular weight、LMW)インターポリマー
画分を生成する。
【0008】
上述のように、第1のエチレン/アルファ-オレフィン/インターポリマー画分及び
第2のエチレン/アルファ-オレフィン/インターポリマー画分を含むアルファ組成物を
調製するためのプロセスが提供され、当該プロセスは、1つの反応器中で、エチレン、ア
ルファ-オレフィン、以下のa)から選択される金属錯体、及び以下のb)から選択され
る金属錯体を含む反応混合物を重合することを含み、
a)上記のように、構造1から選択されるビフェニルフェノール金属錯体(発明の概
要(Summary of the Invention、SOI)を参照)、及び、
b)上記のように、構造2から選択されるビフェニルフェノール金属錯体(SOIを
参照)。
【0009】
本発明のプロセスは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る
。各ビフェニルフェノール金属錯体は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わ
せを含み得る。本明細書で使用される場合、R1=R

、R2=R

、R3=R

などで
ある。また、R
a(1)
~R
a(n)
という表記は、式中、「a(1)~a(n)」は連
続した数字を表し、R
a(1)
、R
a(2)
、R
a(3)
、...、R
a(n)
を指す。
例えば、R
31
~R
35
は、R
31
、R
32
、R
33
、R
34
、R
35
を指し、R
51


59
は、R
51
、R
52
、R
53
、R
54
、R
55
、R
56
、R
57
、R
58
、R
59
を指す。式(I)~(III)の各々において、波線は、それぞれの式(R

又はR


)と残りのビフェニルフェノール金属錯体との間の連結(結合)を表す。
【0010】
「独立して選択される」という用語は、R

、R

、R

、R

、及びR

などのR
基が、同一であっても異なってもよいこと(例えば、R

、R

、R

、R

、及びR

が、全て置換アルキルであるか、又はR

及びR

が、置換アルキルであり、R

が、ア
リールであってもよい、など)を示すために本明細書で使用される。単数形の使用には、
複数形の使用が含まれ、またその逆も同様である(例えば、ヘキサン溶媒は複数のヘキサ
ンを含む)。命名されたR基は、一般に、当該技術分野においてその名称を有するR基に
対応すると認識されている構造を有するであろう。これらの定義は、当業者に既知の定義
を、補足し例示することを意図するものであり、排除するものではない。特定の炭素原子
を含有する化学基を説明するために使用される場合、「(C

~C

)」の形態を有する
括弧付きの表現は、化学基がx及びyを含むx個の炭素原子~y個の炭素原子を有するこ
とを意味する。例えば、(C

~C
40
)アルキルは、1~40個の炭素原子を有するア
ルキル基である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東ソー株式会社
摺動部材
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
16日前
東レ株式会社
CPUソケット
2か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
2か月前
東レ株式会社
CPUソケット
2か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
2か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
2か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
23日前
花王株式会社
樹脂組成物
16日前
愛知電機株式会社
加熱処理設備
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
1か月前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
16日前
富士フイルム株式会社
組成物
1か月前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
2か月前
東亞合成株式会社
硬化性組成物
17日前
株式会社クラベ
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
2か月前
株式会社クラレ
水性エマルジョン及び接着剤
26日前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
2か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
2か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
2か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
2か月前
株式会社イーテック
組成物
2か月前
大日精化工業株式会社
樹脂成形品
2か月前
東レ株式会社
プリプレグおよびその製造方法。
17日前
東ソー株式会社
セルロース樹脂含有樹脂組成物
3か月前
住友化学株式会社
ブロック共重合体
2か月前
東洋紡株式会社
熱収縮性ポリエステル系フィルム
1か月前
サンエス護謨工業株式会社
プラスチックフィルム
19日前
ユニマテック株式会社
アクリルゴム組成物
18日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物およびタイヤ
1か月前
株式会社大阪ソーダ
圧電デバイス用ポリマー材料
2か月前
株式会社信日康
抗菌樹脂、抗菌繊維及びその加工物
1か月前
株式会社カネカ
メタクリル樹脂組成物
1か月前
理研ビタミン株式会社
ポリプロピレン系樹脂組成物
10日前
続きを見る