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公開番号2025105966
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025077117,2019237733
出願日2025-05-07,2019-12-27
発明の名称医薬組成物
出願人興和株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 31/423 20060101AFI20250703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物と、金属酸化物、二価アルコール、エステル類及びケイ酸化合物よりなる群から選ばれる1種以上とを含有し、且つ保存安定性に優れる医薬組成物を提供すること。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物;
(B)黄色三二酸化鉄
を含有し、かつ、成分(A)と成分(B)とを実質的に互いに接しないように含有する、固形製剤である医薬組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)及び(B):
(A)ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物;
(B)黄色三二酸化鉄
を含有し、かつ、成分(A)と成分(B)とを実質的に互いに接しないように含有する、固形製剤である医薬組成物。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
剤形が、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤又は丸剤である、請求項1記載の医薬組成物。
【請求項3】
剤形が、フィルムコーティング錠剤である、請求項1又は2記載の医薬組成物。
【請求項4】
ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物を中心錠に含有し、黄色三二酸化鉄をフィルムコーティング層に含有する、フィルムコーティング錠剤。
【請求項5】
次の成分(A)及び(B):
(A)ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物;
(B)黄色三二酸化鉄
を、成分(A)と成分(B)とが実質的に互いに接しないように含有せしめる工程を含む、医薬組成物中のペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物の安定化方法であり、医薬組成物が固形製剤である、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬組成物等に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
以下の構造式:
【0003】
JPEG
2025105966000001.jpg
55
170
【0004】
で表されるペマフィブラート(化学名:(2R)-2-[3-({1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル[3-(4-メトキシフェノキシ)プロピル]アミノ}メチル)フェノキシ]ブタン酸((2R)-2-[3-([1,3-Benzoxazol-2-yl[3-(4-methoxyphenoxy)propyl]amino]methyl)phenoxy]butanoic acid)、国際一般名:Pemafibrate)若しくはその塩又はそれらの溶媒和物は、優れたPPARαアゴニスト活性を有し、血漿トリグリセライド濃度の低下やHDLコレステロールの増加等の作用を示し、脂質異常症(高脂血症)の予防や治療に有用であること(特許文献1、非特許文献1、2)や、NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)の予防や治療に有用であること(特許文献2)が知られている。
【0005】
ところで、医薬品の有効成分として有用な化合物は通常何らかの医薬組成物として製剤化されて投与されることとなるが、医薬組成物が製造されてから投与されるまでに長期間経過することも珍しいことではない。そのため、期待する薬効の発揮の観点や予期せぬ副作用の回避の観点から、医薬組成物中での有効成分の保存安定性の確保が極めて重要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2005/023777号パンフレット
国際公開第2015/005365号パンフレット
【非特許文献】
【0007】
Yukiyoshi Yamazaki, et al., Synthesis, 2008(7), 1017-1022.
Fruchart JC., Cardiovasc Diabetol., 2013; 12: 82.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、有効成分の保存安定性はその物理的・化学的特性に大きく左右されるところ、当該特性はその化学構造等から予め予測出来ないことが多く、医薬組成物を実際に製造して初めて問題が判明することも少なくない。そのため、医薬組成物中での有効成分の保存安定性を確保する技術の確立には多大な試行錯誤を要するのが通常である。
そして、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物については、上記のような薬理効果を示すということが報告されているのみであり、医薬組成物とすることについてはこれまでに具体的に検討がされておらず、医薬組成物中での保存安定性についてはこれまでに全く報告されていなかった。
しかるところ、本発明者が、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物を含有する医薬組成物を開発するため、種々の製剤添加物を用いた製剤化を検討したところ、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物(なお、以下、本明細書において、単に「成分(A)」と称することもある。)と、下記の成分1~4のうちいずれか(なお、以下、本明細書において、成分1~4をそれぞれ「成分(B-1)」、「成分(B-2)」、「成分(B-3)」、「成分(B-4)」と称し、また、「成分(B-1)、成分(B-2)、成分(B-3)及び成分(B-4)よりなる群から選ばれる1種以上」を「成分(B)」と称することもある。):
1.酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄に代表される、金属酸化物
2.マクロゴールに代表される、二価アルコール
3.クエン酸トリエチルに代表される、エステル類
4.軽質無水ケイ酸に代表される、ケイ酸化合物
【0009】
とを混合して製した医薬組成物を保存した場合に、意外にも、成分(A)と成分(B)との間に相互作用が生じ、ペマフィブラートの分解物(類縁物質)が増加するという保存安定性の問題が生じることが判明した。
したがって、本発明の課題は、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物と、金属酸化物、二価アルコール、エステル類及びケイ酸化合物よりなる群から選ばれる1種以上とを含有し、且つ保存安定性に優れる医薬組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明者は、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物と上記した成分1~4との相互作用による保存安定性の問題を解決すべくさらに鋭意検討したところ、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物と上記した成分1~4との物理的な接触が相互作用の原因であり、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物と上記した成分1~4とが直接には接触し難いように両成分を医薬組成物に含有せしめることにより、ペマフィブラートの分解物の増加が抑制され、優れた保存安定性が得られることを見出し、本発明を完成した。
(【0011】以降は省略されています)

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