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公開番号
2025105298
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223757
出願日
2023-12-29
発明の名称
車両の制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B60W
50/00 20060101AFI20250703BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両がサーキットやラリー競技等でスポーツ走行あるいはレーシング走行を行う状況を判定するとともに、そのようなスポーツ走行あるいはレーシング走行を行った際に、車両のメンテナンスを適切なタイミングで、過不足なく実施することが可能な車両の制御装置を提供する。
【解決手段】自車両の現在位置を特定するとともに、その現在位置が、一般道または公道から区分されたモータースポーツ用コース内であるか否かを判定することが可能な車両の制御装置において、自車両の現在位置がモータースポーツ用コース内であると判定した場合に、車両の運転状態が、所定の性能限界領域に達したか否かを判定し、その運転状態が性能限界領域に達していると判定した場合に、車両のメンテナンスに関する情報を運転者に告知する(ステップS10)。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
自車両の現在位置を特定するとともに、前記現在位置が、一般道または公道から区分されたモータースポーツ用コース内であるか否かを判定することが可能な車両の制御装置であって、
前記車両の運転者に所定の情報を告知する告知装置と、
前記車両を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記現在位置が前記モータースポーツ用コース内であると判定した場合に、前記車両の運転状態が、所定の性能限界領域に達したか否かを判定し、
前記運転状態が前記性能限界領域に達していると判定した場合に、前記車両のメンテナンスに関する情報を前記運転者に告知する
ことを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の車両の制御装置であって、
前記車両は、少なくともエンジンを駆動力源として備えており、
前記コントローラは、
前記運転状態として、前記車両の走行状態に基づいて前記エンジンのエンジンオイルの劣化状態を算定し、
前記劣化状態が、前記性能限界領域として定めたオイル性状限界領域に達したか否かを判定し、
前記劣化状態が、前記性能限界領域として定めたオイル性状限界領域に達していると判定した場合に、前記メンテナンスに関する情報を前記運転者に告知する
ことを特徴とする車両の制御装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車両の制御装置であって、
前記車両は、外部のサーバーと相互に通信することが可能な通信モジュールを備えており、
前記コントローラは、
前記車両と前記サーバーとの間で、前記メンテナンスに関する情報をやり取りして、前記運転者に告知する
ことを特徴とする車両の制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、自車両の走行位置や走行状態を判定し、判定結果を制御に反映させる車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自車両がサーキット内に位置している状態を、正確に特定することを目的としたサーキット特定装置が記載されている。この特許文献1に記載されたサーキット特定装置は、GPS装置や携帯端末を用いて、自車両の位置を特定する自車位置特定ユニット、および、一般道路における特徴物(例えば、中央線、中央分離帯、横断歩道、信号機、歩行者、歩道など)を認識する特徴物認識ユニットを備えている。そして、自車両の位置がサーキットを区画する境界内およびサーキットの近傍の少なくともいずれか一方にあることを判定することにより、サーキット予測領域内にあること判定した場合、かつ、上記の特徴物が認識されていない場合に、自車両がサーキット内に位置していると判定する。更に、自車両がサーキット内に位置していることを判定した場合に、車両性能を制限または抑制するリミッタを解除する。また、この特許文献1には、特徴物認識ユニットとして、例えば、カメラやレーダー(ミリ波レーダー、レーザーレーダー等)を用いて一般道路における特徴物を認識する例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-199382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1に記載されたサーキット特定装置では、自車両がサーキット内に位置していることを判定した場合に、車両のリミッタを解除する。したがって、車両が有する本来の性能を最大限に引き出した状態で、サーキットでのスポーツ走行、あるいは、レーシング走行を行うことが可能になる。但し、車両が、例えば、サーキットでのスポーツ走行や、ラリー競技等でレーシング走行を行う際には、当然、公道や一般道路における通常の走行時と比較して、車両に掛かる負荷が大きくなり、故障や不具合が発生するリスクが高くなる。例えば、エンジン車両で上記のようなスポーツ走行あるいはレーシング走行を行う際には、エンジンが性能限界に近い高負荷・高回転で運転されることにより、エンジンオイルの劣化が通常よりも速いスピードで進行してしまう。エンジンや車両本体の装置寿命も低下してしまう。そのため、上記のような故障や不具合を未然に防ぐためのメンテナンスを適切なタイミングで、また、過不足なく実施することが重要である。しかしながら、上記の特許文献1に記載されたサーキット特定装置では、リミッタが解除されて車両が性能限界近くで運転されることによる故障や不具合の発生リスク等については考慮されていない。
【0005】
この発明は上記のような技術的課題に着目して考え出されたものであり、車両がサーキットやラリー競技等でスポーツ走行あるいはレーシング走行を行う状況を判定するとともに、そのようなスポーツ走行あるいはレーシング走行を行った際に、車両のメンテナンスを適切なタイミングで、過不足なく実施することが可能な車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、この発明は、自車両の現在位置を特定するとともに、前記現在位置が、一般道路または公道から区分されたモータースポーツ用コース内であるか否かを判定することが可能な車両の制御装置であって、前記車両の運転者に所定の情報を告知する告知装置と、前記車両を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記現在位置が前記モータースポーツ用コース内であると判定した場合に、前記車両の運転状態が、予め定めた所定の性能限界領域に達したか否かを判定し、前記運転状態が前記性能限界領域に達していると判定した場合に、前記車両のメンテナンスに関する情報を前記運転者に告知することを特徴とするものである。
【0007】
また、この発明における前記車両は、少なくともエンジン(内燃機関)を駆動力源として備えており、この発明における前記コントローラは、前記運転状態として、前記車両の走行状態に基づいて前記エンジンのエンジンオイルの劣化状態を算定し、前記劣化状態が、前記性能限界領域として定めたオイル性状限界領域に達したか否かを判定し、前記劣化状態が、前記性能限界領域として定めたオイル性状限界領域に達していると判定した場合に、前記メンテナンスに関する情報を前記運転者に告知するように構成してもよい。
【0008】
そして、この発明における前記車両は、外部のサーバーと相互に通信することが可能な通信モジュールを備えており、この発明における前記コントローラは、前記車両と前記サーバーとの間で、前記メンテナンスに関する情報をやり取りして、前記運転者に告知するように構成してもよい。
【発明の効果】
【0009】
この発明の車両の制御装置では、例えば、GPS(Global Positioning System)やカーナビゲーション装置の位置情報、あるいは、車載カメラ、レーダーなどを利用して、自車両の現在位置が特定され、更に、その現在位置が、モータースポーツ用コースの中であるか否かが判定される。すなわち、車両がサーキットやラリー競技等でスポーツ走行あるいはレーシング走行を行う状況であるか否かが判定される。そして、この発明の車両の制御装置は、車両がモータースポーツ用コース内を走行する場合に、車両の運転状態が所定の性能限界領域に達したか否かを判定する。上記のようなモータースポーツ用コース内では、車両が性能限界の状態で運転される頻度が増大する。例えば、車両が一般道路や公道を走行する場合と比較して、エンジンやモータなどの駆動力源が、高出力あるいは最大出力で運転される頻度が増大する。その結果として、例えば、潤滑および冷却用のオイルの劣化が通常よりも速いスピードで進行してしまうことが想定される。あるいは、車体やタイヤなどの寿命が通常よりも速いスピードで低下してしまうことが想定される。そこで、この発明の車両の制御装置は、車両の運転状態が性能限界領域に達していることを判定すると、車両の故障や破損等を防止するためのメンテナンスに関する情報を運転者に告知する。例えば、ディスプレイやモニターに情報を表示して、もしくは、スピーカーやブザーから音声案内や警告音等を発して、メンテナンスの要否に関する情報や、点検・修理を促す情報を運転者に認識させる。そのため、車両の運転者は、上記のようなスポーツ走行あるいはレーシング走行を行った際に、車両のメンテナンスや点検・修理に関する情報を受け取ることができ、その情報を基に、車両のメンテナンスや点検・修理の必要性を判断することができる。それにより、車両のメンテナンスを適切なタイミングで実施することができ、車両の故障や破損等を適切に防止することができる。また、車両のメンテナンスを必要以上に実施してしまうことを回避できる。
【0010】
また、この発明の車両の制御装置は、特に、少なくともエンジンを駆動力源とする車両(エンジン車両、および、ハイブリッド車両)を制御対象にして、上記のような車両の現在位置の判定、車両の運転状態の判定、および、車両のメンテナンスに関する情報の告知を実施する。上記のようなモータースポーツ用コース内では、車両が一般道路や公道を走行する場合と比較して、エンジンが高出力あるいは最大出力で運転される頻度が増大し、エンジンオイルが、オイル性状限界あるいはオイル性状限界近くで使用される頻度が増大する。その結果として、エンジンオイルの劣化が通常よりも速いスピードで進行してしまうことが想定される。そこで、この発明の車両の制御装置は、車両の走行状態に基づいてエンジンオイルの劣化状態(性状)を算定または推定し、そのエンジンオイルの劣化状態がオイル性状限界領域に達しているか否かを判定する。そして、エンジンオイルの劣化状態がオイル性状限界領域に達していることを判定すると、車両の故障や破損等を防止するためのメンテナンスに関する情報を運転者に告知する。そのため、車両のメンテナンスを適切なタイミングで実施することができ、エンジンオイルの劣化に起因した車両の故障や破損等を、適切に防止することができる。また、車両のメンテナンスを必要以上に実施してしまうことを回避できる。
(【0011】以降は省略されています)
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