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公開番号2025104871
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223023
出願日2023-12-28
発明の名称基材フィルム、ガスバリア性フィルム、積層体及び包装袋
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20250703BHJP(積層体)
要約【課題】蒸着層形成後にロール状に巻き取られた場合でも優れた耐ブロッキング性を有することができ、且つ、ガスバリア性フィルムを形成した際に良好な酸素バリア性を得ることができる基材フィルムを提供すること。
【解決手段】ポリオレフィンを含有する基材フィルムであって、X線CT分析にて、基材フィルムの測定面積0.25mm2の表面に存在する粒子の個数を測定した時に、一方の表面である第1面が粒子径0.3μm以上5μm未満の粒子を1~80個含み、且つ、粒子径5μm以上の粒子を含まず、第1面とは反対側の表面である第2面が粒子径3μm以上の粒子を5個以上含む、基材フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィンを含有する基材フィルムであって、
X線CT分析にて、前記基材フィルムの測定面積0.25mm

の表面に存在する粒子の個数を測定した時に、一方の表面である第1面が粒子径0.3μm以上5μm未満の粒子を1~80個含み、且つ、粒子径5μm以上の粒子を含まず、前記第1面とは反対側の表面である第2面が粒子径3μm以上の粒子を5個以上含む、基材フィルム。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記第1面を有する第1スキン層と、コア層との2層を少なくとも備える多層構造を有する、請求項1に記載の基材フィルム。
【請求項3】
前記第2面を有する第2スキン層を更に備える多層構造を有する、請求項2に記載の基材フィルム。
【請求項4】
局所熱分析にて測定される前記第2スキン層の軟化温度が120℃以上である、請求項3に記載の基材フィルム。
【請求項5】
前記第1スキン層が、プロピレンとα-オレフィンとの共重合体を含む、請求項2に記載の基材フィルム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の基材フィルムと、前記基材フィルムの前記第1面上に配置された、無機酸化物を含む蒸着層と、を備えるガスバリア性フィルム。
【請求項7】
前記無機酸化物が、酸化アルミニウム、酸化ケイ素又はそれらの混合物である、請求項6に記載のガスバリア性フィルム。
【請求項8】
前記蒸着層の前記基材フィルムとは反対側の面上に配置されたガスバリア性被覆層を更に備える、請求項6に記載のガスバリア性フィルム。
【請求項9】
前記基材フィルムと前記蒸着層との間に配置されたアンカーコート層を更に備える、請求項6に記載のガスバリア性フィルム。
【請求項10】
請求項6に記載のガスバリア性フィルムと、シーラント層とを備え、前記シーラント層がポリプロピレンを含む、積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、基材フィルム、ガスバリア性フィルム、積層体及び包装袋に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
食品、医薬品等の包装に用いられる包装袋などの包装材料には、内容物の変質や腐敗等を抑制し、それらの機能や品質を維持するため、内容物を変質させる酸素等の気体の進入を防ぐガスバリア性が求められる。そのため、従来、これらの包装材料には、ガスバリア性を有するフィルム(ガスバリア性フィルム)が用いられる。
【0003】
このようなガスバリア性フィルムとして、例えば、アンチブロッキング剤を含有する樹脂基材(基材フィルム)、無機酸化物層及び酸素バリア性皮膜をこの順に備え、樹脂基材の一方の面における黒色面積率が0.15%以下である、ガスバリア性フィルムが知られている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6809622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたガスバリア性フィルムは、無機酸化物層(蒸着層)形成後にロール状に巻き取られた時の耐ブロッキング性の点で改善の余地を有していた。
【0006】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、蒸着層形成後にロール状に巻き取られた場合でも優れた耐ブロッキング性を有することができ、且つ、ガスバリア性フィルムを形成した際に良好な酸素バリア性を得ることができる基材フィルム、それを用いたガスバリア性フィルム、積層体及び包装袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示は、以下の基材フィルム、ガスバリア性フィルム、積層体及び包装袋を提供する。
[1]ポリオレフィンを含有する基材フィルムであって、X線CT分析にて、上記基材フィルムの測定面積0.25mm

の表面に存在する粒子の個数を測定した時に、一方の表面である第1面が粒子径0.3μm以上5μm未満の粒子を1~80個含み、且つ、粒子径5μm以上の粒子を含まず、上記第1面とは反対側の表面である第2面が粒子径3μm以上の粒子を5個以上含む、基材フィルム。
[2]上記第1面を有する第1スキン層と、コア層との2層を少なくとも備える多層構造を有する、上記[1]に記載の基材フィルム。
[3]上記第2面を有する第2スキン層を更に備える多層構造を有する、上記[2]に記載の基材フィルム。
[4]局所熱分析にて測定される上記第2スキン層の軟化温度が120℃以上である、上記[3]に記載の基材フィルム。
[5]上記第1スキン層が、プロピレンとα-オレフィンとの共重合体を含む、上記[2]~[4]のいずれかに記載の基材フィルム。
[6]上記[1]~[5]のいずれかに記載の基材フィルムと、上記基材フィルムの上記第1面上に配置された、無機酸化物を含む蒸着層と、を備えるガスバリア性フィルム。
[7]上記無機酸化物が、酸化アルミニウム、酸化ケイ素又はそれらの混合物である、上記[6]に記載のガスバリア性フィルム。
[8]上記蒸着層の上記基材フィルムとは反対側の面上に配置されたガスバリア性被覆層を更に備える、上記[6]又は[7]に記載のガスバリア性フィルム。
[9]上記基材フィルムと上記蒸着層との間に配置されたアンカーコート層を更に備える、上記[6]~[8]のいずれかに記載のガスバリア性フィルム。
[10]上記[6]~[9]のいずれかに記載のガスバリア性フィルムと、シーラント層とを備え、上記シーラント層がポリプロピレンを含む、積層体。
[11]上記ガスバリア性フィルムの上記シーラント層とは反対側の面上に第2基材フィルムを更に備え、上記第2基材フィルムがポリプロピレンを含む、上記[10]に記載の積層体。
[12]上記[10]又は[11]に記載の積層体を製袋してなる包装袋。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、蒸着層形成後にロール状に巻き取られた場合でも優れた耐ブロッキング性を有することができ、且つ、ガスバリア性フィルムを形成した際に良好な酸素バリア性を得ることができる基材フィルム、それを用いたガスバリア性フィルム、積層体及び包装袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係る基材フィルムを示す模式断面図である。
本開示の一実施形態に係るガスバリア性フィルムを示す模式断面図である。
本開示の一実施形態に係る積層体を示す模式断面図である。
X線CTにより実施例1の基材フィルムの第1面における粒子の数を計測した際の再構成断面像(3面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、場合により図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。ただし、本開示は以下の実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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