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公開番号2025104201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024077645,2023221702
出願日2024-05-13,2023-12-27
発明の名称義歯の製造方法、義歯および人工歯材料
出願人医療法人中道会
代理人個人
主分類A61C 13/007 20060101AFI20250702BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】隣接歯相互の位置関係をより正確に再現できるとともに審美性にすぐれた義歯の製造方法等を提供する。
【解決手段】義歯床中間体形成工程S2では、人工歯との接続部は原寸で他の部分は原寸に仕上げ代を追加した寸法で、義歯床中間体を形成する。人工歯中間体形成工程S3では、人工歯中間体のうち隣接する少なくとも2本については、義歯床との接続部および隣接面は原寸で他の部分は原寸に仕上げ代を追加した寸法で1本ずつ個別に形成するとともに、仕上げ代の一部を結合部として形成する。人工歯中間体連結工程S4では、結合部を直接的にまたは間接的に相互に結合することで、個別に形成された複数の人工歯中間体を義歯の三次元形状データにしたがって相互に連結する。義歯中間体形成工程S5では、すべての人工歯中間体と義歯床中間体とを接合して義歯中間体を形成する。義歯形成工程S6では、義歯中間体を切削して義歯を形成する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
義歯の三次元形状データに基づいて義歯を製造する義歯の製造方法において、
義歯の三次元形状データに基づいて義歯床材料から義歯床中間体を形成する工程であって、人工歯との接続部は原寸で、他の部分は原寸に仕上げ代を追加した寸法で義歯床中間体を形成する義歯床中間体形成工程と、
義歯の三次元形状データに基づいて人工歯材料から複数の人工歯中間体を形成する工程であって、複数の人工歯中間体のうち隣接する少なくとも2本については、義歯床との接続部および隣接面は原寸で、他の部分は原寸に仕上げ代を追加した寸法で、1本ずつ個別に形成し、個別に形成しない人工歯中間体がある場合は当該個別に形成しない人工歯中間体については、義歯床との接続部および解放された隣接面は原寸で、他の部分は原寸に仕上げ代を追加した寸法で、2本以上まとめた1以上のブロックとして形成するとともに、少なくとも個別に形成された人工歯中間体については、その仕上げ代の一部を結合部として形成する人工歯中間体形成工程と、
義歯の三次元形状データに基づいて前記結合部を直接的にまたは間接的に相互に結合することで、少なくとも個別に形成された複数の人工歯中間体を、義歯の三次元形状データにしたがって相互に連結する人工歯中間体連結工程と、
すべての人工歯中間体と義歯床中間体とを接合して義歯中間体を形成する義歯中間体形成工程と、
義歯の三次元形状データにしたがって義歯中間体を切削して義歯を形成する義歯形成工程と、
を備えたこと、
を特徴とする義歯の製造方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1の義歯の製造方法において、
前記人工歯中間体連結工程は、
義歯の三次元形状データに基づいて、複数の前記結合部にそれぞれ結合するための複数の結合補助部を備えた結合補助材を形成する結合補助材形成工程を備え、
結合補助材の各結合補助部に、対応する結合部をそれぞれ結合することで、少なくとも個別に形成された複数の人工歯中間体を、義歯の三次元形状データにしたがって相互に連結するよう構成したこと、
を特徴とする義歯の製造方法。
【請求項3】
請求項1の義歯の製造方法において、
前記結合部は、義歯の三次元形状データに基づいて、隣接する人工歯中間体の結合部と直接的に結合するよう構成され、
前記人工歯中間体連結工程は、対応する結合部を相互に結合することで、少なくとも個別に形成された複数の人工歯中間体を、義歯の三次元形状データにしたがって相互に連結するよう構成したこと、
を特徴とする義歯の製造方法。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかの義歯の製造方法において、
前記義歯を構成する任意の人工歯の先端部分を透明性の高い材料により形成するよう構成したこと、
を特徴とする義歯の製造方法。
【請求項5】
請求項4の義歯の製造方法において、
前記人工歯材料を、少なくとも1つの層が透明性の高い材料により構成された透明層を有する積層体から構成し、
前記人工歯材料から人工歯中間体を形成する際、前記個別に形成される任意の人工歯中間体に対応する人工歯の先端部分が前記透明層により構成されるよう、前記人工歯材料における各人工歯中間体の切り出し位置をそれぞれ設定すること、
を特徴とする義歯の製造方法。
【請求項6】
請求項1ないし3のいずれかの義歯の製造方法において、
前記義歯を構成する任意の人工歯と義歯床との外観的境界部分が義歯床の付着歯肉に対応する部分より薄い色となるよう構成したこと、
を特徴とする義歯の製造方法。
【請求項7】
請求項1ないし3のいずれかの義歯の製造方法において、
前記個別に形成される人工歯中間体は、前歯部を構成する人工歯に対応するものであること、
を特徴とする義歯の製造方法。
【請求項8】
請求項1ないし3のいずれかの義歯の製造方法において、
前記個別に形成される人工歯中間体は、臼歯部を構成する人工歯に対応するものであること、
を特徴とする義歯の製造方法。
【請求項9】
請求項1ないし3のいずれかの義歯の製造方法において、
前記義歯の三次元形状データは、調整済みの義歯に基づいて得られたものであること、
を特徴とする義歯の製造方法。
【請求項10】
請求項1ないし3のいずれかの義歯の製造方法により製造されたことを特徴とする義歯。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、義歯の製造方法、義歯および人工歯材料に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
最終義歯作成に先だって、顎の関節が最適位置でない患者等に装着される治療用義歯が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
この治療用義歯は、義歯床に人工歯を植立した上顎用義歯及び/又は下顎用義歯を備えている。上顎用義歯又は下顎用義歯のいずれかを構成する人工歯であって顎関節が最適位置に近づくと対合歯との間で干渉を生ずる可能性のある人工歯を被削歯としたとき、咀嚼行為に伴い被削歯を摩耗させることで顎関節を最適位置に誘導するよう構成されている。被削歯は、咀嚼行為に伴う摩耗量が対合歯に比して大きくなるよう設定されている。
【0004】
このように、対合歯の一方を被削歯とし、咀嚼行為に伴う摩耗量が対合歯に比して大きくなるよう設定しておくことで、咀嚼行為に伴い被削歯を自動的にかつ選択的に磨耗させ、もって顎関節を最適位置に誘導することができる。
【0005】
このようにして、患者、歯科医師ともに満足できる状態になった時点で、その調整済みの治療用義歯を最終義歯に置き換えるのである。(特許文献1の[0003]、[0016]ないし[0018]、図4ないし図8参照)。
【0006】
一方、デジタルデータに基づいて義歯を製造する方法が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
【0007】
この方法においては、たとえば、患者の口腔を測定するために歯科印象を行うかあるいは口内スキャンを作成し、これに基づいて、CADを使用して、義歯の目標形状を作成し、得られたデータに基づいて義歯を製造する。
【0008】
すなわち、歯列ブランク(歯色のブランク)および義歯床ブランク(歯肉色のブランク)から、それぞれ、歯列のためのU字型の半製品および下顎義歯床のためのU字型の半製品が、粗削りによって切り出され、つぎに、相互の接合のために設定されている領域(歯列における基底領域および義歯床における歯用キャビティ)に限って仕上げフライス切削される。
【0009】
つぎに、基底領域または歯用キャビティに接着剤を塗付して両者を接着し、得られた歯列と義歯床からなる組み合わせに対し、仕上げフライス切削を実施する。(特許文献2の[要約]、[0004]ないし[0008]、[0077]ないし[0089]参照)。
【0010】
このように、主要な部分の粗削りと接続領域の仕上げフライス切削と接合と最終の仕上げフライス切削とからなるフライス切削手順によってフライス切削時間が大幅に短縮される。また、義歯床に個別の歯を接着することに比べて極めて簡便に義歯床内に歯列を接着し得る。さらに、歯列と義歯床とを接着してから最終の仕上げフライス切削を実施することで、接着剤の膨張のため場合によって発生し得る接着剤隆起や、接着工程のために例えば高さ位置に不正確性が生じた場合や、歯列が「斜めに」接着された、すなわち接着不良が生じた場合でも、仕上げフライス切削が目標設定に従って実行されることで、自動的に同時修正され、従って咬合不良箇所を防止することができる。(特許文献2の[0073]ないし[0074]、[0045]ないし[0048]参照)。
(【0011】以降は省略されています)

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