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公開番号2025104155
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023222045
出願日2023-12-27
発明の名称低分子量カルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物の製造方法
出願人三洋展創工業株式会社
代理人個人
主分類C08F 8/50 20060101AFI20250702BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 分子量が4万以下であるカルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物を、効率よく得ることができ、しかも分子量の範囲を調整することができる方法を提供する。
【解決手段】 本開示による低分子量カルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物の製造方法は、(I)α-オレフィン又はビニル化合物と、無水マレイン酸との共重合体と、(II) ビニル化合物と(メタ)アクリル酸との共重合体と、(III)(メタ)アクリル酸重合体と、からなる群から選ばれた少なくとも1種のカルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物を出発物質とし、この出発物質に開裂剤を作用させることにより、出発物質を開裂させ、それにより分子量が4万以下であるカルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物を製造する。好ましくは、出発物質100重量部に対して、開裂剤を5~100重量部加え、70~98℃の範囲で加熱を行うことにより、出発物質を開裂させる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
(I)α-オレフィン又はビニル化合物と、無水マレイン酸との共重合体と、
(II) ビニル化合物と(メタ)アクリル酸との共重合体と、
(III)(メタ)アクリル酸重合体と、からなる群から選ばれた少なくとも1種のカルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物を出発物質とし、当該出発物質に開裂剤を作用させることにより、前記出発物質を開裂させ、それにより分子量が4万以下であるカルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物を製造する、低分子量カルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物の製造方法。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記出発物質100重量部に対して、前記開裂剤を5~100重量部加え、70~98℃の範囲で加熱を行うことにより、前記出発物質を開裂させる、請求項1に記載の低分子量カルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物の製造方法。
【請求項3】
前記開裂剤として過酸化物を用いる、請求項2に記載の低分子量カルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物の製造方法。
【請求項4】
前記出発物質に前記開裂剤を作用させるとともに、消泡剤を作用させる、請求項3に記載の低分子量カルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、低分子量カルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
カルボキシル基含有重合体である水溶性ポリマーは、水以外の有機溶剤中において、汎用モノマー、機能性モノマーを、重合開始剤、連鎖移動剤、触媒を使って重合させることにより作られ(例えば、特許文献1「実施例1(i)」参照)、低分子から高分子まで、そのグレードは多種多様にわたっている。しかし低分子を作る場合に、高分子の場合と同じ溶媒下で作ることは難しく、異性体の存在や、残存する溶媒の除去不足により、さらに僅かながら重合が進むことがある。さらに、大半はマレイン酸の末端が閉環した無水環であるため、粉末化した物を水溶化するには、水の存在下においてアルカリにより中和して溶液化して使用したり、さらに水を飛ばして、アルカリ塩の粉体として得たりして、広い範囲に利用されている。
【0003】
一方、これらの水溶性ポリマーは、用途によって分子の長さが選択されて用いられており、用途に応じて分子量は異なる。高分子粉は、樹脂化したもの、あるいは接着剤として利用されており、最近では集束剤としての用途や、吸水性樹脂のベースとして使用されている。低分子は、農薬、肥料、セラミックのバインダーや分散剤などのほか、インクや顔料、塗料、セメントと、利用域は広い。しかし、使われる粒子には種々な形状、大きさが有り、吸着する低分子の長さや分子形態の把握は重要性を増している。
【0004】
上述の通り、カルボキシル基含有重合体の水溶性ポリマーの低分子を製造するには、高分子を製造する場合と同様の方法を用いるほかなく、そのために、低分子の製造が容易ではなく、しかも、分子量の範囲を所定の目的に沿って制御することが容易ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭55-016928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、分子量が4万以下であるカルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物を、効率よく得ることができ、しかも分子量の範囲を調整することができる、低分子量カルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様によるものは、低分子量カルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物の製造方法であって、(I)α-オレフィン又はビニル化合物と、無水マレイン酸との共重合体と、(II) ビニル化合物と(メタ)アクリル酸との共重合体と、(III)(メタ)アクリル酸重合体と、からなる群から選ばれた少なくとも1種のカルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物を出発物質とし、当該出発物質に開裂剤を作用させることにより、前記出発物質を開裂させ、それにより分子量が4万以下であるカルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物を製造する。
【0008】
この構成によれば、分子量が4万以下であるカルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物を、効率よく得ることができ、しかも開裂剤の量により、分子量の範囲を調整することができる。
【0009】
本発明のうち第2の態様によるものは、第1の態様による低分子量カルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物の製造方法であって、前記出発物質100重量部に対して、前記開裂剤を5~100重量部加え、70~98℃の範囲で加熱を行うことにより、前記出発物質を開裂させる。
【0010】
この構成によれば、分子量が4万以下であるカルボキシル基含有重合体のアルカリ中和物を、より効率よく得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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