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公開番号2025103218
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220433
出願日2023-12-27
発明の名称液体吐出ヘッド
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B41J 2/14 20060101AFI20250702BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】隣接する個別流路同士を接続する循環路を設けた場合でも吐出特性に与える影響を抑制することが可能な液体吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】液体吐出ヘッドは、液体が外部から供給され又は液体が外部に排出される第1マニホールドと、液体が外部に排出され又は液体が外部から供給される第2マニホールドと、ノズル面に設けられて第1マニホールドから供給される液体を吐出する第1ノズルと、ノズル面に設けられて第2マニホールドから供給される液体を吐出する第2ノズルと、第1マニホールドおよび第1ノズルの間を連通する第1個別流路と、第2マニホールドおよび第2ノズルの間を連通する第2個別流路と、第1個別流路と第2個別流路とに連通する循環路とを備え、第1ノズルのイナータンスは循環路のイナータンスよりも小さく、第2ノズルのイナータンスは循環路のイナータンスよりも小さい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液体が外部から供給され又は前記液体が外部に排出される第1マニホールドと、
前記液体が外部に排出され又は前記液体が外部から供給される第2マニホールドと、
ノズル面に設けられて前記第1マニホールドから供給される液体を吐出する第1ノズルと、
前記ノズル面に設けられて前記第2マニホールドから供給される液体を吐出する第2ノズルと、
前記第1マニホールドおよび前記第1ノズルの間を連通する第1個別流路と、
前記第2マニホールドおよび前記第2ノズルの間を連通する第2個別流路と、
前記第1個別流路と前記第2個別流路とに連通する循環路と、を備え、
前記第1ノズルのイナータンスは前記循環路のイナータンスよりも小さく、
前記第2ノズルのイナータンスは前記循環路のイナータンスよりも小さい、液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記第1ノズルのイナータンスを3倍した値は前記循環路のイナータンスよりも小さく、かつ、前記第2ノズルのイナータンスを3倍した値は前記循環路のイナータンスよりも小さい、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記循環路が形成されたリターンプレートを備え、
前記循環路の深さは前記リターンプレートの厚さと同じである、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記第1ノズルおよび前記第2ノズルが形成されたノズルプレートを備え、
前記ノズルプレートと前記リターンプレートとは厚さ方向に隣接する、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記ノズルプレートは樹脂製であり、前記第1マニホールドおよび前記第2マニホールドの双方に厚さ方向に隣接する、請求項4に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
前記第1個別流路は第1圧力室を含み、
前記第2個別流路は第2圧力室を含み、
前記第1圧力室と前記第2圧力室とを接続する接続路を備え、
前記接続路は前記循環路の上方に設けられている、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記接続路の液体の通流方向に交差する断面積は、前記第1圧力室の液体の通流方向に交差する断面積および前記第2圧力室の液体の通流方向に交差する断面積よりも小さい、請求項6に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項8】
前記第1個別流路は、対応する前記第1圧力室に一端が連通し且つ対応する前記第1ノズルに他端が連通する第1ディセンダを含み、
前記第2個別流路は、対応する前記第2圧力室に一端が連通し且つ対応する前記第2ノズルに他端が連通する第2ディセンダを含み、
前記第1ノズルのイナータンスと前記第1ディセンダのイナータンスとの合算値が前記接続路のイナータンスよりも小さいという第1条件、前記第2ノズルのイナータンスと前記第2ディセンダのイナータンスとの合算値が前記接続路のイナータンスよりも小さいという第2条件、並びに、前記第1条件および前記第2条件、のうち何れか1つを充足する、請求項6に記載の液体吐出ヘッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、インク等の液体を吐出する液体吐出ヘッドに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ノズルに対する連通路である一方のノズル流路と、当該一方のノズル流路と隣接する他方のノズル流路とを接続する還流路を備える液体吐出ヘッドが知られている(特許文献1)。この液体吐出ヘッドではインクの一部は一方のノズル流路から還流路を介して他方のノズル流路に流れるため、この流れにより気泡が排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-254196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の液体吐出ヘッドでは、ノズル、圧力室およびディセンダを含む流路のパラメータによっては、圧力室で生じた圧力がノズルに伝わり切らず、インクが良好に吐出されない恐れがある。そのため、吐出特性への影響を抑えることが課題である。
【0005】
そこで、本開示は、隣接する個別流路同士を接続する循環路を設けた場合でも吐出特性に与える影響を抑制することが可能な液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の液体吐出ヘッドは、液体が外部から供給され又は前記液体は外部に排出される第1マニホールドと、前記液体が外部に排出され又は前記液体が外部から供給される第2マニホールドと、前記第1マニホールドと前記第2マニホールドとに連通する循環路と、一端が前記第1マニホールドに連通され、他端が前記循環路に連通され、且つ列をなしてノズル面に配置された複数の第1ノズルに対して個別に連通した複数の第1個別流路と、一端が前記循環路に連通され、他端が前記第2マニホールドに連通され、且つ列をなしてノズル面に配置された複数の第2ノズルに対して個別に連通した複数の第2個別流路と、を備え、前記第1ノズルのイナータンスは前記循環路のイナータンスよりも小さく、前記第2ノズルのイナータンスは前記循環路のイナータンスよりも小さいものである。
【0007】
本開示に従えば、第1ノズルのイナータンスが循環路のイナータンスよりも小さいことによって、第1個別流路に含まれる圧力室で生じた圧力が循環路に伝わり難くなる。これにより、第1ノズルの吐出特性に与える影響を抑制できると共に当該第1ノズルに隣り合う第2ノズルの吐出特性への影響(クロストーク)を抑制することができる。また、第2ノズルのイナータンスが循環路のイナータンスよりも小さいことによって、第2個別流路に含まれる圧力室で生じた圧力が循環路に伝わり難くなる。これにより、第2ノズルの吐出特性に与える影響を抑制できると共に当該第2ノズルに隣り合う第1ノズルの吐出特性への影響(クロストーク)を抑制することができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、隣接する個別流路同士を接続する循環路を設けた場合でも吐出特性に与える影響を抑制することが可能な液体吐出ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置の概略構成を示す平面図である。
図1の液体吐出ヘッドの構成を示す断面図である。
一実施形態に係る液体吐出ヘッドの構成を示す断面図である。
接続路、第1圧力室および第2圧力室の各断面積を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図面を参照して説明する。以下に説明する液体吐出ヘッドは本開示の一実施形態に過ぎない。従って、本開示は以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除および変更が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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