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公開番号2025102451
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219904
出願日2023-12-26
発明の名称顔料組成物の製造方法、顔料分散液の製造方法、水性インクの製造方法、及びインクジェット記録方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09B 67/46 20060101AFI20250701BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】耐オゾン性に優れた顔料組成物を製造することが可能な顔料組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】顔料、水溶性無機塩、有機溶剤、及び非水溶性酸化防止剤を含む混合物を混練して混練物を得るソルベントソルトミリング法による混練工程を含む顔料組成物の製造方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
顔料、水溶性無機塩、及び有機溶剤を含む混合物をソルベントソルトミリング法により混練して混練物を得る混練工程を含む顔料組成物の製造方法であって、
前記混合物が、さらに非水溶性酸化防止剤を含むことを特徴とする顔料組成物の製造方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記混練工程における、前記非水溶性酸化防止剤の使用量が、前記顔料の使用量に対して、質量比率で、0.5質量%以上10.0質量%以下である請求項1に記載の顔料組成物の製造方法。
【請求項3】
前記混練工程における混練時のずり速度が、15s
-1
以上である請求項1に記載の顔料組成物の製造方法。
【請求項4】
前記有機溶剤は、前記非水溶性酸化防止剤を溶解可能な第一有機溶剤を含む請求項1に記載の顔料組成物の製造方法。
【請求項5】
前記非水溶性酸化防止剤が、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含み、かつ、
前記有機溶剤は、N-メチルピロリドン及びN,N-ジメチルホルムアミドのうちの少なくとも一方を含む請求項1に記載の顔料組成物の製造方法。
【請求項6】
前記非水溶性酸化防止剤が、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含み、かつ、
前記有機溶剤は、N,N-ジメチルホルムアミドを含む請求項1に記載の顔料組成物の製造方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の顔料組成物の製造方法により得られた顔料組成物、分散剤、及び水を混合し、前記分散剤により、前記顔料組成物を前記水に分散させる分散工程を含むことを特徴とする顔料分散液の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の顔料分散液の製造方法により得られた顔料分散液、及び水溶性有機溶剤を含む成分を混合する工程を含むことを特徴とする水性インクの製造方法。
【請求項9】
インクをインクジェット方式の記録ヘッドから吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
前記インクが、請求項8に記載の水性インクの製造方法により得られた水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、顔料組成物の製造方法、顔料分散液の製造方法、水性インクの製造方法、及びインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、顔料を用いる市場は、カラーフィルタやインクジェット用インクなど多方面に拡大している。それに伴い顔料には高い色特性だけでなく、着色組成物としたときの安定性やろ過性、また基材に塗工した際の適性など、様々な信頼性が求められている。特に、インクジェット方式の多様な記録装置の普及により、屋外展示用ポスターや建築材用記録物など、屋外に設置される記録物を得るためにインクジェット用インクが用いられるようになってきている。そのため、色材として顔料を含有する水性インク(以下、「顔料インク」と記載することがある。)については、屋外の高温及び多湿環境においても記録物を設置できるよう、耐オゾン性に優れることの需要が高まっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、耐オゾン性などに優れたフタロシアニン顔料を用いたインクが開示されている。特許文献1に開示されたインクのように、特定の官能基を有する色素から構成される顔料を用いることによって、耐オゾン性に優れる記録物を得ることが可能となる。しかし、高発色性と耐オゾン性はトレードオフの関係にあり、特許文献1で開示されたような試みを行ったとしても、顔料の分子構造が限定されてしまうと、耐オゾン性の向上にも限界がある。このような中、顔料の分子構造に解決法を求めるのではなく、添加剤を使用することなども提案されている。例えば、特許文献2には、顔料、スチレン系樹脂、水性媒体、並びに紫外線吸収剤及び酸化防止剤を内包するポリカーボネート変性ウレタン樹脂粒子を含有するインクジェット用水性インクが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-315758号公報
特開2021-38404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の特許文献2に開示されたインクによれば、高発色性と耐光性を兼備することができるとされている。しかし、酸化防止剤が顔料の近傍に存在するわけではないため、近年高まる耐オゾン性の水準を満足するまでには至っていないのが実情である。
【0006】
したがって、本発明の目的は、耐オゾン性に優れた顔料組成物を製造することが可能な顔料組成物の製造方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、上記の製造方法で得られた顔料組成物を用いた、顔料分散液の製造方法、水性インクの製造方法、及びインクジェット記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明によれば、顔料、水溶性無機塩、及び有機溶剤を含む混合物をソルベントソルトミリング法により混練して混練物を得る混練工程を含む顔料組成物の製造方法であって、前記混合物が、さらに非水溶性酸化防止剤を含むことを特徴とする顔料組成物の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、耐オゾン性に優れた顔料組成物を製造することが可能な顔料組成物の製造方法を提供することができる。また、本発明によれば、上記の製造方法で得られた顔料組成物を用いた、顔料分散液の製造方法、水性インクの製造方法、及びインクジェット記録方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、さらに本発明を詳細に説明する。本発明においては、化合物が塩である場合は、インク中では塩はイオンに解離して存在しているが、便宜上、「塩を含有する」と表現する。また、インクジェット用の水性インクのことを、単に「インク」と記載することがある。物性値は、特に断りのない限り、常温(25℃)における値である。
【0010】
本発明者らは、酸化防止剤を用いて、水性顔料インクの耐オゾン性を向上させるために様々な検討を試みた。水性顔料インクに直接、水溶性酸化防止剤を添加したところ、耐オゾン性を向上させることができなかった。これは、水溶性酸化防止剤を添加した水性顔料インクを記録媒体に付与した際に、酸化防止剤も水とともに記録媒体の内部へ吸収されてしまい、記録媒体上の顔料に対して酸化防止剤による効果を十分に付与できなかったためと本発明者らは推測している。
(【0011】以降は省略されています)

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