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公開番号
2025099771
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216690
出願日
2023-12-22
発明の名称
CO2施用システム
出願人
日本特殊陶業株式会社
代理人
弁理士法人真明センチュリー
主分類
A01G
7/02 20060101AFI20250626BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】CO
2
の供給量を低減できるCO
2
施用システムを提供する。
【解決手段】CO
2
施用システムは、農圃の所定エリアを囲うように配置された複数の支柱と、複数の支柱間に配置され、開口部を有するチューブと、所定エリアにおける空間と所定エリアの外における空間との間を仕切ることが可能な仕切り部と、ガスをチューブに供給する供給管と、所定エリアにおける空間のCO
2
濃度を検知する濃度計と、濃度計が検知したCO
2
濃度が閾値を下回ったときに開口部から所定エリアに向けてガスを供給する供給装置と、を備える。仕切り部の上端までの高さは、所定エリア内の農作物の所定高さ以上であり、所定エリアの地表から開口部までの高さは、農作物の所定高さ以上かつ仕切り部の上端までの高さ以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
空気中のCO
2
濃度よりも高濃度のCO
2
を含むガスを農圃に供給するCO
2
施用システムであって、
前記農圃の所定エリアを囲うように配置された複数の支柱と、
前記複数の支柱間に配置され、開口部を有するチューブと、
前記所定エリアにおける空間と前記所定エリアの外における空間との間を仕切ることが可能な仕切り部と、
前記ガスを前記チューブに供給する供給管と、
前記所定エリアにおける空間のCO
2
濃度を検知する濃度計と、
前記濃度計が検知したCO
2
濃度が閾値を下回ったときに前記開口部から前記所定エリアに向けて前記ガスを供給する供給装置と、を備え、
前記仕切り部の上端までの高さは、前記所定エリア内の農作物の所定高さ以上であり、
前記所定エリアの地表から前記開口部までの高さは、前記農作物の所定高さ以上かつ前記仕切り部の上端までの高さ以下であるCO
2
施用システム。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記仕切り部は、第1の状態と、前記第1の状態よりも仕切り部の面積が小さい第2の状態と、を変更可能な可動式であり、
前記仕切り部の前記第1の状態と前記第2の状態とを変更する可動装置をさらに備える請求項1記載のCO
2
施用システム。
【請求項3】
前記仕切り部は、前記第1の状態から前記第2の状態に変更されると鉛直方向の長さが短くなる請求項2記載のCO
2
施用システム。
【請求項4】
前記仕切り部は、前記第1の状態から前記第2の状態に変更されると水平方向の長さが短くなる請求項2記載のCO
2
施用システム。
【請求項5】
前記空間の風速を検知する風速計と、
前記空間の風向を測る風向計と、をさらに備え、
前記風速計が検知した風速が閾値を上回ったときに、
前記供給装置は、前記開口部のうち前記風向計が検出した風上側に位置する開口部から前記所定エリアに向けて前記ガスを供給し、
前記可動装置は、風上側の前記仕切り部を前記第2の状態にする請求項2から4のいずれかに記載のCO
2
施用システム。
【請求項6】
日照を検知するセンサをさらに備え、
前記供給装置は、前記センサが日照を検知したときに前記ガスを供給する請求項1から4のいずれかに記載のCO
2
施用システム。
【請求項7】
空気からCO
2
を分離回収してCO
2
を生成する生成装置をさらに備え、
前記供給装置は、前記生成装置が生成したCO
2
を用いて前記ガスを供給する請求項1から4のいずれかに記載のCO
2
施用システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は空気中のCO
2
濃度よりも高濃度のCO
2
を含むガスを農圃に供給するCO
2
施用システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
空気中のCO
2
濃度よりも高濃度のCO
2
を含むガスを供給して農作物を得るCO
2
施用は、先行技術として特許文献1に例示するように、温室で既に実用化し農業利用されている。先行技術によればCO
2
施用により植物の光合成の促進および気孔の開度の低下が予測され、作物の収量の増加や水利用効率(水消費当たりの生産量)の向上が期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-189120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
CO
2
施用は温室等の閉鎖系で限定的に実用化されているが、露地栽培のような開放系では実用化されていない。その主な理由は、開放系ではCO
2
が大気中に拡散してしまうため閉鎖系よりも多くのCO
2
を供給する必要があり、その結果、CO
2
を供給するランニングコストと作物の収量増加分の収入とを比較したときにコストの方が高くなってしまうことにある。露地栽培でのCO
2
施用を実用化するため、CO
2
の供給量を低減する技術が要望されている。
【0005】
本発明はこの要望に応えるためになされたものであり、CO
2
の供給量を低減できるCO
2
施用システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するための第1の態様は、空気中のCO
2
濃度よりも高濃度のCO
2
を含むガスを農圃に供給するCO
2
施用システムであって、農圃の所定エリアを囲うように配置された複数の支柱と、複数の支柱間に配置され、開口部を有するチューブと、所定エリアにおける空間と所定エリアの外における空間との間を仕切ることが可能な仕切り部と、ガスをチューブに供給する供給管と、所定エリアにおける空間のCO
2
濃度を検知する濃度計と、濃度計が検知したCO
2
濃度が閾値を下回ったときに開口部から所定エリアに向けてガスを供給する供給装置と、を備える。仕切り部の上端までの高さは、所定エリア内の農作物の所定高さ以上であり、所定エリアの地表から開口部までの高さは、農作物の所定高さ以上かつ仕切り部の上端までの高さ以下である。
【0007】
第2の態様は、第1の態様において、仕切り部は、第1の状態と、第1の状態よりも仕切り部の面積が小さい第2の状態と、を変更可能な可動式であり、仕切り部の第1の状態と第2の状態とを変更する可動装置をさらに備える。
【0008】
第3の態様は、第2の態様において、仕切り部は、第1の状態から第2の状態に変更されると鉛直方向の長さが短くなる。
【0009】
第4の態様は、第2の態様において、仕切り部は、第1の状態から第2の状態に変更されると水平方向の長さが短くなる。
【0010】
第5の態様は、第2から第4の態様のいずれかにおいて、空間の風速を検知する風速計と、空間の風向を測る風向計と、をさらに備え、風速計が検知した風速が閾値を上回ったときに、供給装置は、開口部のうち風向計が検出した風上側に位置する開口部からガスを供給し、可動装置は、風上側の仕切り部を第2の状態にする。
(【0011】以降は省略されています)
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