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公開番号2025090886
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023205743
出願日2023-12-06
発明の名称発電素子
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類H01M 8/02 20160101AFI20250611BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】エネルギーの消費や付帯品を少なくできる発電素子を提供する。
【解決手段】発電素子は、イオン交換基を含む高分子電解質と、高分子電解質に設けられた電極と、を含むセルを備え、電極はアノード及びカソードからなり、高分子電解質は、第1の膜と、第2の膜と、を含み、第1の膜および第2の膜は、イオン交換基1モル当たりの膜の質量である等価質量が互いに異なる。アノード及びカソードは同じ雰囲気下にある。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
イオン交換基を含む高分子電解質と、前記高分子電解質に設けられた電極と、を含むセルを備え、
前記電極はアノード及びカソードからなり、
前記高分子電解質は、第1の膜と、第2の膜と、を含み、
前記第1の膜および前記第2の膜は、前記イオン交換基1モル当たりの膜の質量である等価質量が互いに異なる発電素子であって、
前記アノード及び前記カソードは同じ雰囲気下にある発電素子。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記第1の膜の前記等価質量は、前記第2の膜の前記等価質量よりも小さく、
前記電極は、前記第2の膜よりも前記第1の膜に近い電極の水素の活量および水の活量の少なくとも一方が、前記第1の膜よりも前記第2の膜に近い電極の水素の活量および水の活量の少なくとも一方よりも大きい請求項1記載の発電素子。
【請求項3】
前記第2の膜よりも前記第1の膜に近い前記電極は、貴金属およびMnの1種以上を含む化合物、及び、貴金属の少なくとも1種を含む請求項2記載の発電素子。
【請求項4】
前記電極は、白金、酸化イリジウムの少なくとも1種を含む請求項3記載の発電素子。
【請求項5】
前記セルは複数が直列に接続され、
複数の前記セルは同じ雰囲気下にある請求項1又は2に記載の発電素子。
【請求項6】
前記セルの間に介在する導体を備え、
前記導体は通気性を有し、隣り合う前記セルを電気的に接続する請求項5記載の発電素子。
【請求項7】
前記雰囲気は、水素濃度が1%未満である請求項1又は2に記載の発電素子。
【請求項8】
前記高分子電解質は、厚さ方向に通気性を有する請求項1又は2に記載の発電素子。
【請求項9】
前記高分子電解質はプロトン伝導体である請求項1又は2に記載の発電素子。
【請求項10】
前記第1の膜の前記等価質量は、前記第2の膜の前記等価質量よりも小さく、
前記第1の膜は、前記アノードと前記第2の膜との間に配置されている請求項9記載の発電素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は高分子電解質を含む発電素子に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
第1の膜および第2の膜を含む高分子電解質と、高分子電解質に設けられた電極と、を含むメンブレン・エレクトロード・アセンブリ(MEA)は、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された先行技術は、MEAに加え、陽極側燃料(酸素)の流路と陰極側燃料(水素)の流路とを構成する流路構造体と、酸素と水素とが混ざらないように各セルを仕切るセパレータと、を備えている。陰極に水素を供給し陽極に酸素を供給すると高分子電解質をイオンが透過し、それによって生じる電荷の移動により、高分子電解質を隔てて電位差が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-135004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術は、流路構造体やセパレータ等の付帯品を要し、さらに燃料の水素を調製するエネルギーを消費し、電気エネルギーを取り出すときに酸素や水素をセルに供給したり反応後の排気ガスを排出したりする送風機を稼働するエネルギーを消費する。エネルギーの消費は発電効率を低下させるため、エネルギーの消費や付帯品は少ないほど好ましい。
【0005】
本発明はこの要求に応えるためになされたものであり、エネルギーの消費や付帯品を少なくできる発電素子の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するための第1の態様は、イオン交換基を含む高分子電解質と、高分子電解質に設けられた電極と、を含むセルを備え、電極はアノード及びカソードからなり、高分子電解質は、第1の膜と、第2の膜と、を含み、第1の膜および第2の膜は、イオン交換基1モル当たりの膜の質量である等価質量が互いに異なる発電素子であって、アノード及びカソードは同じ雰囲気下にある。
【0007】
第2の態様は、第1の態様において、第1の膜の等価質量は、第2の膜の等価質量よりも小さく、第2の膜よりも第1の膜に近い電極の水素の活量および水の活量の少なくとも一方が、第1の膜よりも第2の膜に近い電極の水素の活量および水の活量の少なくとも一方よりも大きい。
【0008】
第3の態様は、第2の態様において、第2の膜よりも第1の膜に近い電極は、貴金属およびMnの1種以上を含む化合物、及び、貴金属の少なくとも1種を含む。
【0009】
第4の態様は、第3の態様において、電極は、白金、酸化イリジウムの少なくとも1種を含む。
【0010】
第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、セルは複数が直列に接続され、複数のセルは同じ雰囲気下にある。
(【0011】以降は省略されています)

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