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公開番号2025093338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023208918
出願日2023-12-12
発明の名称誘電体組成物、誘電体素子、及び積層電子部品
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類C04B 35/495 20060101AFI20250617BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】直流高電圧が印加される前後における比誘電率の減少幅が小さく、かつ高電界下における比誘電率の高い誘電体組成物等の提供。
【解決手段】本発明の誘電体組成物は、タングステンブロンズ型構造を有するSr2NaNb5O15系酸化物を含む結晶相を備える誘電体組成物であって、前記Sr2NaNb5O15系酸化物は、0.85Åの測定波長で測定した放射光XRDパターンにおいて、回折角2θが10.7°~11.0°の範囲に、前記放射光XRDパターンのピークトップを有し、かつ前記放射光XRDパターンのうち、前記Sr2NaNb5O15系酸化物のものにおける最大強度を有する最大ピークの強度に対する、前記ピークトップを有するピークの強度の割合が、0.0043以上である結晶構造を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
タングステンブロンズ型構造を有するSr

NaNb


15
系酸化物を含む結晶相を備える誘電体組成物であって、
前記Sr

NaNb


15
系酸化物は、0.85Åの測定波長で測定した放射光XRDパターンにおいて、回折角2θが10.7°~11.0°の範囲に、前記放射光XRDパターンのピークトップを有し、かつ前記放射光XRDパターンのうち、前記Sr

NaNb


15
系酸化物のものにおける最大強度を有する最大ピークの強度に対する、前記ピークトップを有するピークの強度の割合が、0.0043以上である結晶構造を有する誘電体組成物。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記Sr

NaNb


15
系酸化物は、Ca、Y、Zrを含む請求項1に記載の誘電体組成物。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の誘電体組成物で形成された誘電体磁器と、前記誘電体磁器に取り付けられた電極とを備える誘電体素子。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の誘電体組成物からなる誘電体層と、内部電極層とが交互に積層してなる積層体を有する積層電子部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、誘電体組成物、誘電体素子、及び積層電子部品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
誘電体コンデンサ(例えば、積層セラミックコンデンサ)は、誘電体組成物で形成された誘電体層を備えるコンデンサであり、家電製品、自動車制御機器等の様々な電子機器における主要な部品として利用されている。このような誘電体コンデンサの中でも、例えば、電動車のパワートレインに用いられるものは、バッテリーの高電圧化に伴って、高い電圧(例えば、400V~800V)が印加されるため、高耐圧(印加された高い電圧に対して破壊しないこと)と共に、高電界下において高い比誘電率を維持することが求められている。また、この種の誘電体コンデンサには、高耐圧、高電界下における高比誘電率に加えて、更に、大きな静電容量を備えること(つまり、大容量化)が求められている。
【0003】
なお、特許文献1に示されるように、高い電圧が印加される環境において、大きな静電容量を得るためには、直流電圧が印加された際の比誘電率の変化(減少幅)が小さいことが求められている。
【0004】
従来、誘電体コンデンサとして、高誘電率のBaTiO

を含む誘電体組成物が使用されていたが、BaTiO

を含む誘電体組成物は、高電界下における比誘電率が著しく低下してしまう。そのため、例えば、特許文献1に示されるような、タングステンブロンズ型構造の誘電体組成物を、誘電体コンデンサに使用することが提案されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開2017/163845号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のタングステンブロンズ型構造の誘電体組成物では、上記比誘電率の変化(減少幅)は小さいものの、高電界下における比誘電率が十分に高いとは言えず、問題となっていた。
【0007】
本発明の目的は、直流高電圧が印加される前後における比誘電率の減少幅が小さく、かつ高電界下における比誘電率の高い誘電体組成物等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための手段は、以下の通りである。即ち、
<1> タングステンブロンズ型構造を有するSr

NaNb


15
系酸化物を含む結晶相を備える誘電体組成物であって、前記Sr

NaNb


15
系酸化物は、0.85Åの測定波長で測定した放射光XRDパターンにおいて、回折角2θが10.7°~11.0°の範囲に、前記放射光XRDパターンのピークトップを有し、かつ前記放射光XRDパターンのうち、前記Sr

NaNb


15
系酸化物のものにおける最大強度を有する最大ピークの強度に対する、前記ピークトップを有するピークの強度の割合が、0.0043以上である結晶構造を有する誘電体組成物。
【0009】
<2> 前記Sr

NaNb


15
系酸化物は、Ca、Y、Zrを含む前記<1>に記載の誘電体組成物。
【0010】
<3> 前記<1>又は<2>に記載の誘電体組成物で形成された誘電体磁器と、前記誘電体磁器に取り付けられた電極とを備える誘電体素子。
(【0011】以降は省略されています)

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