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公開番号
2025099537
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216253
出願日
2023-12-21
発明の名称
アガロオリゴ糖の分析方法
出願人
伊那食品工業株式会社
代理人
弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類
G01N
30/88 20060101AFI20250626BHJP(測定;試験)
要約
【課題】標識を施すことなく簡易に且つ高感度にアガロオリゴ糖を分離して検出可能な信頼性のある分析方法を提供する。
【解決手段】本発明に係るアガロオリゴ糖の分析方法は、アガロオリゴ糖含有物から、アガロオリゴ糖を、液体クロマトグラフィの親水性相互作用モードで分離し、質量分析によって検出することを特徴とし、さらに、前記液体クロマトグラフィにおける移動相には、酸を添加することを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
アガロオリゴ糖含有物から、アガロオリゴ糖を、液体クロマトグラフィの親水性相互作用モードで分離し、質量分析によって検出することを特徴とし、さらに、
前記液体クロマトグラフィにおける移動相には、酸を添加すること
を特徴とするアガロオリゴ糖の分析方法。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記親水性相互作用モードでは、アミドカラムを使用すること
を特徴とする請求項1記載のアガロオリゴ糖の分析方法。
【請求項3】
前記酸として、揮発酸を添加すること
を特徴とする請求項1または請求項2記載のアガロオリゴ糖の分析方法。
【請求項4】
前記酸として、ギ酸、酢酸、およびトリフルオロ酢酸、ならびにこれらの誘導体から選択される1種類以上の酸を添加すること
を特徴とする請求項3記載のアガロオリゴ糖の分析方法。
【請求項5】
前記移動相には、50vol%以上の有機溶媒の水溶液に前記酸を添加すること
を特徴とする請求項1または請求項2記載のアガロオリゴ糖の分析方法。
【請求項6】
前記アガロオリゴ糖含有物に対して前記液体クロマトグラフィを実施する前に、前記アガロオリゴ糖含有物を酵素によって予め処理すること
を特徴とする請求項1または請求項2記載のアガロオリゴ糖の分析方法。
【請求項7】
前記アガロオリゴ糖含有物は、アガロオリゴ糖以外の糖質を含んでいること
を特徴とする請求項1または請求項2記載のアガロオリゴ糖の分析方法。
【請求項8】
前記アガロオリゴ糖以外の糖質は、デキストリンであること
を特徴とする請求項7記載のアガロオリゴ糖の分析方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アガロオリゴ糖の分析方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
寒天の主成分として知られるアガロースは、D-ガラクトースと3,6-アンヒドロ-L-ガラクトースとが交互にグリコシド結合で結合した多糖で、D-ガラクトースの1位と3,6-アンヒドロ-L-ガラクトースの4位とがβ(1,4)結合で、3,6-アンヒドロ-L-ガラクトースの1位とD-ガラクトースの3位とがα(1,3)結合で結合している。
【0003】
アガロースは、酸または酵素(α-アガラーゼ)の作用により、α(1,3)結合が加水分解されて、3,6-アンヒドロ-L-ガラクトースを還元末端にもつ少糖である、アガロビオース(2糖)、アガロテトラオース(4糖)、アガロヘキサオース(6糖)、アガロオクタオース(8糖)等のアガロオリゴ糖各糖を生成する。このアガロオリゴ糖には、プレバイオティクス効果や、アポトーシス誘発活性、制がん活性、活性酸素産生抑制活性、免疫調節活性等の様々な生理活性を有することが報告されており(特許文献1:特許第4007760号公報)、食品の機能性成分や医薬品の薬効成分等として産業上利用可能性を大いに有している。
【0004】
こうしたアガロオリゴ糖を配合して製品化或いは製剤化し、その品質を担保するには、信頼性のあるアガロオリゴ糖の分析方法を規格化する必要がある。とりわけ目的成分であるアガロオリゴ糖に類似する構造或いは性質を有する他の糖質等の夾雑成分を含む食品や医薬品等を対象として、そこから低濃度で含有するアガロオリゴ糖を分離して検出可能な分析方法が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4007760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1には、寒天の分解物(溶液)を液体クロマトグラフィ(Liquid Chromatography;LC)で分離し、所定のピークの物質を分取し、次いで分取した物質を、高速原子衝撃法(Fast Atom Bombardment;FAB)をイオン化法とする質量分析(マススペクトロメトリー、Mass Spectrometry;MS);FAB/MSや、核磁気共鳴分光法(Nuclear Magnetic Resonance;NMR)に供して解析し、分取物質がアガロビオースであることを同定したことが記載されている(実施例2、3)。しかしながら、同文献では、基本的に夾雑成分を含ませずにアガロオリゴ糖の元となる寒天のみを供試し、その分解物として計算上概ね10mg/mL(実施例2)或いは50mg/mL(実施例3)といった比較的高濃度の寒天溶液をそれ程少量ではない2mL分離に供し、こうした比較的緩やかな条件の下、分取し、その後一旦分取した物質を別途定性分析に供している。そのため、こうした従来文献からは、例えばアガロオリゴ糖以外の糖質等の夾雑成分を含む食品や医薬品等を対象として、そこから低濃度で含有するアガロオリゴ糖であってもこれを分離して各糖検出可能な分析方法およびその条件は明らかでなく、高感度で信頼性のあるアガロオリゴ糖の分析方法の確立が望まれる。
【0007】
一方、従来、糖分析においては、その感度を向上させるために、糖鎖に対して蛍光標識等の標識を施すことがあった。しかしながら、標識によって感度が向上するとしても、そうした標識には手間がかかり、分析工程が複雑になり易く分析機器も高価になり易いという不都合がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、標識を施すことなく簡易に且つ高感度にアガロオリゴ糖を分離して検出可能な信頼性のある分析方法を提供することを目的とする。
【0009】
本発明は、一実施形態として以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
【0010】
本発明に係るアガロオリゴ糖の分析方法は、アガロオリゴ糖含有物から、アガロオリゴ糖を、液体クロマトグラフィの親水性相互作用モードで分離し、質量分析によって検出することを特徴とし、さらに、前記液体クロマトグラフィにおける移動相には、酸を添加することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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