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公開番号
2025099106
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023215500
出願日
2023-12-21
発明の名称
DC/DCコンバータ
出願人
ニチコン株式会社
代理人
弁理士法人みのり特許事務所
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20250626BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】スイッチングノイズの低減を図り、比較的広い電圧範囲に対応することが可能なDC/DCコンバータを提供する。
【解決手段】第1バスコンデンサCbと、第1インダクタ回路1と、第1フルブリッジ回路2と、第1共振回路3と、トランス回路4と、第2フルブリッジ回路5と、制御部6とを備えるDC/DCコンバータ10であって、制御部6は、第1フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1~Q4のオンオフ制御を行い、順方向電力伝送時のオンオフ制御として、スイッチング素子Q1~Q4の駆動周波数を変調させる周波数変調制御を行うとともに、駆動周波数を制御単位としてスイッチング素子Q1~Q4のデューティを変調させるデューティ制御を行うことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
主回路部と制御部とを備え、
前記主回路部は、
第1端、第2端および第3端と、
第1昇圧用インダクタおよび第2昇圧用インダクタを備え、前記第1昇圧用インダクタの一端および前記第2昇圧用インダクタの一端が前記第2端に接続される第1インダクタ回路と、
並列接続された第1レグおよび第2レグを備え、各レグがスイッチング素子を含む上アームおよび下アームを備え、前記第1レグの上下アームの第1接続点が前記第1昇圧用インダクタの他端に接続され、前記第2レグの上下アームの第2接続点が前記第2昇圧用インダクタの他端に接続され、前記第1レグおよび前記第2レグの高圧側接続点が前記第1端に接続され、前記第1レグおよび前記第2レグの低圧側接続点が前記第3端に接続される第1フルブリッジ回路と、
第1共振インダクタおよび第1共振コンデンサを備え、入力側が前記第1接続点および前記第2接続点に接続される第1共振回路と、
1次側巻き線および2次側巻き線を備え、前記1次側巻き線の両端が前記第1共振回路の出力側に接続される絶縁トランスと、
前記第1端と前記第3端との間に接続された第1バスコンデンサと、
並列接続された第3レグおよび第4レグを備え、各レグがスイッチング素子および/またはダイオードを含む上アームおよび下アームを備え、前記第3レグの上下アームの第3接続点が前記2次側巻き線の一端に接続され、前記第4レグの上下アームの第4接続点が前記2次側巻き線の他端に接続される第2フルブリッジ回路と、
前記第3レグおよび前記第4レグの高圧側接続点に接続される第4端と、
前記第3レグおよび前記第4レグの低圧側接続点に接続される第5端と、
を備えるDC/DCコンバータであって、
前記制御部は、
少なくとも前記第1フルブリッジ回路の前記スイッチング素子のオンオフ制御を行い、
前記第1フルブリッジ回路を駆動回路として動作させ、前記第2フルブリッジ回路を整流回路として動作させる順方向電力伝送時に、
前記オンオフ制御として、前記第1フルブリッジ回路の前記スイッチング素子の駆動周波数を変調させる周波数変調制御を行うとともに、前記駆動周波数を制御単位として前記第1フルブリッジ回路の前記スイッチング素子のデューティを変調させるデューティ制御を行う
ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
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【請求項2】
前記オンオフ制御時の前記制御部は、
前記駆動周波数を前記デューティが50%に対応する50%周波数よりも小さくすることで前記主回路部に昇圧動作を行わせ、
前記駆動周波数を前記50%周波数よりも大きくすることで前記主回路部に降圧動作を行わせ、
前記デューティが50%よりも小さい第1デューティに対応する第1駆動周波数から前記デューティが50%よりも大きい第2デューティに対応する第2駆動周波数の範囲において、前記主回路部に昇降圧動作を行わせる
ことを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項3】
前記オンオフ制御時の前記制御部は、
前記周波数変調制御による前記駆動周波数が前記第2駆動周波数よりも大きい場合、前記駆動周波数が実質的な最大値である最大駆動周波数の時に前記デューティが最大値となるように、前記駆動周波数の変化に対する前記デューティの増加割合を変化させて前記デューティ制御を行う
ことを特徴とする請求項2に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項4】
前記オンオフ制御時の前記制御部は、
前記周波数変調制御による前記駆動周波数が前記第1共振回路の共振周波数以下の値となる場合、前記駆動周波数を前記共振周波数に固定して前記デューティ制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項5】
前記オンオフ制御時の前記制御部は、
前記周波数変調制御による前記駆動周波数が前記第1共振回路の共振周波数よりも大きい値となる場合、前記デューティを50%に固定し、
前記周波数変調制御による前記駆動周波数が前記共振周波数よりも大きい位相シフト開始周波数以上の値となる時は、前記第1レグと前記第2レグとの間の位相シフト量を、前記駆動周波数を制御単位として制御する位相シフト制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項6】
前記オンオフ制御時の前記制御部は、
前記第1レグおよび前記第2レグの前記スイッチング素子のターンオンタイミングに合わせて、前記第3レグおよび前記第4レグの前記スイッチング素子をターンオンさせることで、前記第2フルブリッジ回路に同期整流動作を行わせる
ことを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項7】
第3昇圧用インダクタおよび第4昇圧用インダクタを備え、前記第3昇圧用インダクタの一端が前記第2フルブリッジ回路の前記第3接続点に接続され、前記第4昇圧用インダクタの一端が前記第2フルブリッジ回路の前記第4接続点に接続される第2インダクタ回路と、
前記第3昇圧用インダクタの他端および前記第4昇圧用インダクタの他端に接続される第6端と、
前記第4端と前記第5端との間に接続された第2バスコンデンサと、をさらに備え、
前記制御部は、
前記第2フルブリッジ回路の前記スイッチング素子のオンオフ制御を行い、
前記第2フルブリッジ回路を前記駆動回路として動作させ、前記第1フルブリッジ回路を前記整流回路として動作させる逆方向電力伝送時に、
前記オンオフ制御として、前記第2フルブリッジ回路の前記スイッチング素子の駆動周波数を変調させる周波数変調制御を行うとともに、前記駆動周波数を制御単位として前記第2フルブリッジ回路の前記スイッチング素子のデューティを変調させるデューティ制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項8】
第2共振インダクタおよび第2共振コンデンサを備え、前記逆方向電力伝送時における入力側が前記第3接続点および前記第4接続点に接続され、前記逆方向電力伝送時における出力側が前記2次側巻き線の両端に接続される第2共振回路をさらに備える
ことを特徴とする請求項7に記載のDC/DCコンバータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、DC/DCコンバータに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、カーボンニュートラルの実現に向け、電気自動車のバッテリーを充電する充電装置、電気自動車のバッテリー電力を家庭の負荷に供給するV2H(Vehicle to Home)システム、太陽光発電装置と蓄電池とを組み合わせた分散電源システム等の開発が進んでおり、これらの装置やシステムに含まれる電源の小型化、低コスト化、高効率化が求められている。そのため、電源に含まれるDC/DCコンバータとして、部品点数が少なく高効率化が可能な電流共振型のDC/DCコンバータであるLLC方式DC/DCコンバータや、その回路トポロジを対称にして双方向化したCLLC方式DC/DCコンバータが採用されている。
【0003】
一方、電気自動車の充電規格であるCHAdeMO規格では、150[V]から450[V]と広いバッテリー電圧範囲が要求されている。このため、電気自動車用の充電装置およびV2Hシステムでは、充電時にDC/DCコンバータが出力する直流電圧を、電気自動車のバッテリー電圧に合わせて降圧するだけでなく昇圧する必要がある。V2Hシステムの場合、さらに回生時にバッテリー電圧を電源内部の直流電圧に合わせて昇降圧する必要があるため、片方向の電力電伝送を行う充電装置に比べて、昇降圧動作への要求がより厳しいものになっている。
【0004】
また、LLC方式(あるいはCLLC方式)のDC/DCコンバータでは、周波数変調制御により昇降圧動作を行うが、周波数変調制御は、共振回路の共振定数で決まるゲインの特性カーブに従って、広い周波数範囲で駆動周波数を変調させるので、出力可能な電圧範囲が狭くなるという欠点がある。このため、従来のLLC方式DC/DCコンバータでは、駆動周波数を共振周波数に固定して無制御で動作させ、前段に設けた昇降圧チョッパ回路でLLC方式DC/DCコンバータへの入力電圧を制御することが一般的であった。しかしながら、この方法では、昇降圧チョッパ回路により電源の小型化、低コスト化、高効率化が妨げられる課題に加え、ハードスイッチングによるノイズが発生する課題が生じる。
【0005】
これらの課題に対しては、LLC方式DC/DCコンバータの2次側整流回路を一時的に短絡し、ブースト(昇圧)動作を行わせることで、前段に設けた昇降圧チョッパ回路を不要にして電源の小型化、低コスト化、高効率化を目指す方法がある。しかしながら、この方法では、ブースト動作時に2次側整流回路で大きな共振電流を途中切断するため、ハードスイッチングとなり、大きなスイッチングノイズが発生する。このため、実用化が難しく、ノイズ対策のために1次側駆動回路を高速に動作させることができず(高周波化できず)、電源の小型化に課題が生じる。
【0006】
特許文献1には、インタリーブ構成の昇圧インダクタ回路により、入力電圧から昇圧電圧を生成し、LLC回路により、昇圧電圧をさらに変圧することによって出力電圧を生成する方法が記載されている。この方法では、LLC回路に2個のスイッチング素子の追加が必要(計6個のスイッチング素子が必要)になるので、前段に昇降圧チョッパ回路を設けたLLC方式DC/DCコンバータと同様に、電源の小型化、低コスト化、高効率化が妨げられる。また、この方法では、降圧動作はLLC回路の駆動制御で行うことになるので、出力をゼロまで低下させることができない課題がある。また、LLC回路の駆動制御以外に、昇圧インダクタ回路による昇圧電圧の制御も必要になる。
【0007】
非特許文献1には、入力部にインタリーブ構成の昇圧コイル(インダクタ)を設け、当該昇圧コイルをLLCフルブリッジ回路に接続して、LLCフルブリッジ回路の駆動周波数を共振周波数に固定し、そのデューティを50%よりも小さくすることで昇圧し、50%よりも大きくすることで降圧する方法が記載されている。この方法では、インタリーブ構成の昇圧コイルが必要になる課題はあるが、その反面、低入力リップルで、昇降圧回路をLLCフルブリッジ回路と兼用するためスイッチング素子の削減を図ることができ、LLC共振のソフトスイッチングによりスイッチングノイズの低減を図ることもできる。しかしながら、この方法の場合、デューティを50%からあまり大きく変調させると入力リップルノイズが増えるという課題があるので、得られるゲインは、デューティ50%時を1とすると、昇圧側でデューティ30%時に1.35倍程度である。このため、電気自動車のバッテリー電圧の場合のように、最大約2.5倍(出力:バス電圧380[V]/入力:バッテリー最低電圧150[V])を必要とするような広い電圧範囲への対応が十分でないという課題がある。また、降圧については、出力をゼロまで低下させることができない課題がある。
【0008】
特許文献2には、昇圧型フルブリッジインバータの制御方法が記載されている。特許文献2に記載の制御方法は、2つの昇圧インダクタに直流電圧を印加し、フルブリッジ回路の各レグの下アームをそれぞれPWM制御することで昇圧動作を行うものである。この制御方法では、フルブリッジ回路をチョッパ回路として使用しているので、ハードスイッチングとなり、スイッチングノイズが発生する可能性がある。また、特許文献2には、「出力制御に周波数制御を用いた直列共振形回路でも適用でき、この場合には,入力電圧制限回路に周波数変調機能とPWM機能を併用することが可能である」との記載があるが、開示された制御方法で制御を行っても、同様にハードスイッチングとなるので、ソフトスイッチングによりスイッチングノイズの低減を図ることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第6829220号公報
特開平10-271833号公報
【非特許文献】
【0010】
Xiaofeng Sun, et al., "Interleaved Boost-Integrated LLC Resonant Converter With Fixed-Frequency PWM Control for Renewable Energy Generation Applications", IEEE Transactions on Power Electronics (Volume: 30, Issue: 8, August 2015), pp.4312-4326
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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