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公開番号
2025099809
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216753
出願日
2023-12-22
発明の名称
DC/DCコンバータ
出願人
ニチコン株式会社
代理人
弁理士法人みのり特許事務所
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20250626BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】スイッチングノイズの低減を図り、比較的広い電圧範囲に対応することが可能なDC/DCコンバータを提供する。
【解決手段】主回路部と制御部10とを備える双方向DC/DCコンバータ11であって、制御部10は、第1フルブリッジ回路3の第1レグをオンオフさせ、第1フルブリッジ回路3の第2レグをオンオフさせ、第1双方向スイッチ5を第2レグのオンオフに同期してオフオンさせて、第2レグがオンするオンデューティ期間に共振電流を増加させるオンPWM制御と、第1レグをオンオフさせ、第2レグをオフさせ、第1双方向スイッチ5を第1レグのオンに同期してオフさせて、第1双方向スイッチ5がオフするオフデューティ期間に共振電流の発生を抑制するオフPWM制御と、の少なくとも一方の制御を行うことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
主回路部と制御部とを備え、
前記主回路部は、
第1入出力端および第2入出力端と、
前記第1入出力端の電圧を分圧する2つの第1コンデンサ部で構成された第1分圧回路と、
並列接続された第1レグおよび第2レグを備え、各レグがスイッチング素子を含む上アームおよび下アームを備え、前記各レグの両端が前記第1入出力端に接続された第1フルブリッジ回路と、
第1共振インダクタおよび第1共振コンデンサを備え、一端側が前記第1レグの上下アームの接続点である第1接続点および前記第2レグの上下アームの接続点である第2接続点に接続される第1共振回路と、
前記2つの第1コンデンサ部の接続点と前記第2接続点との間に設けられた第1双方向スイッチと、
1次巻き線および2次巻き線を備え、前記1次巻き線の両端が前記第1共振回路の他端側に接続される絶縁トランスと、
並列接続された第3レグおよび第4レグを備え、各レグがスイッチング素子を含む上アームおよび下アームを備え、前記各レグの両端が前記第2入出力端に接続された第2フルブリッジ回路と、
を備えるDC/DCコンバータであって、
前記主回路部は、
前記制御部の制御下で、前記第1フルブリッジ回路が駆動回路として動作し、前記第2フルブリッジ回路が整流回路として動作して、前記第1入出力端から前記第2入出力端への順方向電力伝送を行い、
前記順方向電力伝送時の前記制御部は、
前記第1レグをオンデューティ50%でオンオフさせ、前記第2レグを前記第1レグのオンオフに同期してオンデューティ50%未満でオンオフさせ、前記第1双方向スイッチを前記第2レグのオンオフに同期してオフオンさせて、前記第2レグがオンするオンデューティ期間に前記第1共振回路に流れる共振電流を増加させるオンPWM制御と、
前記第1レグをオンデューティ50%でオンオフさせ、前記第2レグをオフさせ、前記第1双方向スイッチを前記第1レグのオンに同期してオフさせて、前記第1双方向スイッチがオフするオフデューティ期間に前記共振電流の発生を抑制するオフPWM制御と、の少なくとも一方の制御を行う
ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記順方向電力伝送時の前記制御部は、
前記第1入出力端の電圧と前記第2入出力端の電圧との入出力電圧比が一定電圧比以上の場合、あるいは、前記駆動回路の駆動周波数が一定周波数よりも小さい場合、前記オンPWM制御を行う一方、
前記入出力電圧比が前記一定電圧比よりも小さい場合、あるいは、前記駆動周波数が前記一定周波数以上の場合、前記オフPWM制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項3】
前記オンPWM制御時の前記制御部は、
前記駆動周波数があらかじめ定めた第1駆動周波数以下になると、前記駆動周波数の低下に合わせて前記オンデューティ期間を増加させ、前記オンデューティ期間があらかじめ定めたオンデューティ最大値に達すると、前記オンデューティ期間を前記オンデューティ最大値で固定する
ことを特徴とする請求項2に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項4】
前記オンデューティ期間のオンデューティは、前記第1駆動周波数から前記駆動周波数を差し引いた差分にあらかじめ定めたゲインを乗じた値である
ことを特徴とする請求項3に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項5】
前記制御部は、
前記入出力電圧比に応じて、前記入出力電圧比が高い場合は前記ゲインを大きくし、前記入出力電圧比が低い場合は前記ゲインを小さくする
ことを特徴とする請求項4に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項6】
前記制御部は、
前記駆動周波数があらかじめ定めた第2駆動周波数以上になると、前記駆動周波数の増加に合わせて前記オフPWM制御時の前記オフデューティ期間を増加させ、前記オフデューティ期間があらかじめ定めたオフデューティ最大値に達すると、前記オフデューティ期間を前記オフデューティ最大値で固定する
ことを特徴とする請求項2に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項7】
前記オフデューティ期間のオフデューティは、前記駆動周波数から前記第2駆動周波数を差し引いた差分にあらかじめ定めたゲインを乗じた値である
ことを特徴とする請求項6に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項8】
前記主回路部は、
前記第2入出力端の電圧を分圧する2つの第2コンデンサ部で構成された第2分圧回路と、
第2共振インダクタおよび第2共振コンデンサを備え、一端側が前記第3レグの上下アームの接続点である第3接続点および前記第4レグの上下アームの接続点である第4接続点に接続され、他端側が前記2次巻き線の両端に接続される第2共振回路と、
前記2つの第2コンデンサ部の接続点と前記第4接続点との間に設けられた第2双方向スイッチと、をさらに備え、
前記制御部の制御下で、前記第2フルブリッジ回路が前記駆動回路として動作し、前記第1フルブリッジ回路が前記整流回路として動作して、前記第2入出力端から前記第1入出力端への逆方向電力伝送を行い、
前記順方向電力伝送時の前記オンPWM制御を第1オンPWM制御とし、前記順方向電力伝送時の前記オフPWM制御を第1オフPWM制御とした場合、
前記逆方向電力伝送時の前記制御部は、
前記第3レグをオンデューティ50%でオンオフさせ、前記第4レグを前記第3レグのオンオフに同期してオンデューティ50%未満でオンオフさせ、前記第2双方向スイッチを前記第4レグのオンオフに同期してオフオンさせて、前記第4レグがオンするオンデューティ期間に前記第2共振回路に流れる共振電流を増加させる第2オンPWM制御と、
前記第3レグをオンデューティ50%でオンオフさせ、前記第4レグをオフさせ、前記第2双方向スイッチを前記第3レグのオンに同期してオフさせて、前記第2双方向スイッチがオフするオフデューティ期間に前記共振電流の発生を抑制する第2オフPWM制御と、の少なくとも一方の制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、DC/DCコンバータに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、電気自動車などの充電器に使用される電源装置は、交流電源から入力される交流入力電圧を直流入力電圧に変換するAC/DCコンバータと、直流入力電圧を所望の直流出力電圧または直流出力電流に変換するDC/DCコンバータとで構成されている。また、電源装置の小型化、低コスト化、高効率化の要望から、DC/DCコンバータとして、部品点数が少なく高効率化が可能な電流共振型のDC/DCコンバータであるLLC方式DC/DCコンバータや、その回路トポロジを対称にして双方向化したCLLC方式DC/DCコンバータが採用されている。
【0003】
一方、電気自動車の充電規格であるCHAdeMO規格では、150[V]から450[V]と広いバッテリー電圧範囲が要求されている。しかしながら、LLC方式あるいはCLLC方式の電流共振型DC/DCコンバータは、PWM方式のDC/DCコンバータと比べて、出力可能な電圧範囲が狭いという問題がある。このため、LLC方式あるいはCLLC方式の電流共振型DC/DCコンバータに関し、バス電圧可変方式やフルブリッジ/ハーフブリッジ切替方式など、出力可能な電圧範囲を拡大するための様々な方法が提案されている。
【0004】
特に、双方向動作を行うCLLC方式DC/DCコンバータにおいては、トランスの巻き線比(昇圧比)を一方向の昇圧条件で決めると、逆方向の場合の昇圧条件を満たさないので、双方向で昇圧条件を満たすことが難しくなる。そのため、特許文献1では、共振電流が流れる期間に整流側回路の一部を短期間短絡させる(すなわちブースト動作を行わせる)方法を提案している。しかしながら、ブースト動作を行うと大きな共振電流が流れ、共振電流の終了を待たずに、整流側回路の短絡を解除するので、ハードスイッチングとなり、スイッチングノイズが発生して、高速なスイッチングができないという課題が生じる。そのため、ブースト動作を行うことが、電源装置の安定動作および小型化を阻害する要因となっている。
【0005】
特許文献2には、駆動側がフルブリッジ型のインバータと双方向スイッチと共振回路とで構成された共振型DC/DCコンバータが記載されている。しかしながら、この構成では、共振回路にかかる電圧が常に入力電圧Vinであるため、インバータの導通期間と双方向スイッチの導通期間とを一定周波数に固定して互いにずらしても、広い電圧範囲に対応することができないという課題がある。
【0006】
特許文献3には、駆動側がフルブリッジ回路で、入力端とフルブリッジ回路との間に分圧コンデンサおよび双方向スイッチを設け、トランスを挟んで、整流側がセンタータップ型の全波整流回路で構成されたLLC共振変換器が記載されている。また特許文献3には、このLLC共振変換器において、フルブリッジ回路の駆動周波数を共振周波数とし、定周波数PWM制御で、入力電圧が最小値Vminから最大値Vmaxに変化する時にデューティ比を0.5から0に変化させ、フルブリッジ回路の片側のレグをデューティ50%でオンオフさせ、残りの双方向スイッチと接続されたレグをPWM制御でオンオフさせ、双方向スイッチの片側をPWM制御に合わせてオフ制御する方法が記載されている。しかしながら、この方法では、入力電圧が一定の場合でも出力電圧または出力電流の変化量によっては対応できない(所望の出力電圧または出力電流を得ることができない)という実用上の課題があり、結果として、広い電圧範囲に対応することができないという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2023-97849号公報
特許第6388154号公報
中国特許第105119497号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その課題は、スイッチングノイズの低減を図り、比較的広い電圧範囲に対応することが可能なDC/DCコンバータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係るDC/DCコンバータは、
主回路部と制御部とを備え、
前記主回路部は、
第1入出力端および第2入出力端と、
前記第1入出力端の電圧を分圧する2つの第1コンデンサ部で構成された第1分圧回路と、
並列接続された第1レグおよび第2レグを備え、各レグがスイッチング素子を含む上アームおよび下アームを備え、前記各レグの両端が前記第1入出力端に接続された第1フルブリッジ回路と、
第1共振インダクタおよび第1共振コンデンサを備え、一端側が前記第1レグの上下アームの接続点である第1接続点および前記第2レグの上下アームの接続点である第2接続点に接続される第1共振回路と、
前記2つの第1コンデンサ部の接続点と前記第2接続点との間に設けられた第1双方向スイッチと、
1次巻き線および2次巻き線を備え、前記1次巻き線の両端が前記第1共振回路の他端側に接続される絶縁トランスと、
並列接続された第3レグおよび第4レグを備え、各レグがスイッチング素子を含む上アームおよび下アームを備え、前記各レグの両端が前記第2入出力端に接続された第2フルブリッジ回路と、
を備えるDC/DCコンバータであって、
前記主回路部は、
前記制御部の制御下で、前記第1フルブリッジ回路が駆動回路として動作し、前記第2フルブリッジ回路が整流回路として動作して、前記第1入出力端から前記第2入出力端への順方向電力伝送を行い、
前記順方向電力伝送時の前記制御部は、
前記第1レグをオンデューティ50%でオンオフさせ、前記第2レグを前記第1レグのオンオフに同期してオンデューティ50%未満でオンオフさせ、前記第1双方向スイッチを前記第2レグのオンオフに同期してオフオンさせて、前記第2レグがオンするオンデューティ期間に前記第1共振回路に流れる共振電流を増加させるオンPWM制御と、
前記第1レグをオンデューティ50%でオンオフさせ、前記第2レグをオフさせ、前記第1双方向スイッチを前記第1レグのオンに同期してオフさせて、前記第1双方向スイッチがオフするオフデューティ期間に前記共振電流の発生を抑制するオフPWM制御と、の少なくとも一方の制御を行うことを特徴とする。
【0010】
前記DC/DCコンバータにおいて、
前記順方向電力伝送時の前記制御部は、
前記第1入出力端の電圧と前記第2入出力端の電圧との入出力電圧比が一定電圧比以上の場合、あるいは、前記駆動回路の駆動周波数が一定周波数よりも小さい場合、前記オンPWM制御を行う一方、
前記入出力電圧比が前記一定電圧比よりも小さい場合、あるいは、前記駆動周波数が前記一定周波数以上の場合、前記オフPWM制御を行うよう構成できる。
(【0011】以降は省略されています)
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