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公開番号2025099063
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215425
出願日2023-12-21
発明の名称ポリウレタンフォーム及びプリンターローラー
出願人株式会社イノアックコーポレーション
代理人個人,個人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20250626BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】PFASの含有量が少ない場合であっても高い導電性を示すポリウレタンフォーム、及び、これを用いたプリンターローラーを提供すること。
【解決手段】ポリウレタンフォームは、ポリオール成分と、ポリイソシアネート成分と、発泡剤と、イオン性化合物とを含む原料混合物を反応及び発泡させることにより得られ、前記イオン性化合物は、次の式(1)で表される第4級アンモニウム塩とを含む。但し、R1、R2、及び、R3は、それぞれ、炭素数が1以上18以下のアルキル基、nは、1以上の整数、X-は、1価のアニオン。プリンターローラーは、このようなポリウレタンフォームを備えている。
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特許請求の範囲【請求項1】
ポリオール成分と、ポリイソシアネート成分と、発泡剤と、イオン性化合物とを含む原料混合物を反応及び発泡させることにより得られ、
前記イオン性化合物は、次の式(1)で表される第4級アンモニウム塩を含む
ポリウレタンフォーム。
TIFF
2025099063000012.tif
35
170
但し、

1
、R
2
、及び、R
3
は、それぞれ、炭素数が1以上18以下のアルキル基、
nは、1以上の整数、

-
は、1価のアニオン。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
体積抵抗率が1×10
10
Ω・cm以下である請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
但し、前記「体積抵抗率」とは、JIS K6911:1995に準拠して測定された値をいう。
【請求項3】
前記ポリオール成分はポリマーポリオールを含み、及び/又は、
前記原料混合物は架橋剤をさらに含み、
前記架橋剤は、1分子内に3個以上の活性水素基を有し、かつ、分子量が500以下である有機化合物からなる
請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項4】
25%CLD硬さが2.0kPa以上である請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
但し、前記「25%CLD硬さ」とは、ASTM D 3574-11に準拠して測定された値をいう。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれか1項に記載のポリウレタンフォームを備えたプリンターローラー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタンフォーム及びプリンターローラーに関し、さらに詳しくは、体積抵抗率が低く、かつ、適度な硬さを有するポリウレタンフォーム、及び、これを用いたプリンターローラーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタンとは、ウレタン結合(-NH-C(O)O-)を有する高分子化合物をいう。ポリウレタンは、ポリオールの水酸基(-OH)と、ポリイソシアネートのイソシアネート基(-NCO)とを反応させることにより得られる。ポリウレタンは、ポリオール及び/又はポリイソシアネートの種類を最適化することにより、多様な性質を示すことが知られている。そのため、ポリウレタンは、各種自動車部品、合成皮革、塗料、接着剤などに応用されている。また、ポリウレタンを発泡させたポリウレタンフォームは、断熱材、クッション材などに応用されている。
【0003】
ポリウレタンフォームは、通常、体積抵抗率が高い。そのため、導電性が要求される用途に使用されるポリウレタンフォームには、導電剤が添加される。導電剤は、ポリウレタンフォームを合成するための原料に予め添加される場合と、合成されたポリウレタンフォームに後から添加される場合とがある。また、導電剤は、ポリウレタンフォームの高分子鎖に化学結合している場合と、高分子鎖に物理的に絡み合っている場合とがある。
【0004】
このような導電性を備えたポリウレタンフォームに関し、従来から種々の提案が為されている。
例えば、特許文献1には、
(a)ポリエーテルポリオール(重量平均分子量:3000、官能基数:3、水酸基価56mgKOH/g):100質量部、
(b)ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドカリウム:2質量部、
(c)発泡剤(水):4.7質量部、
(d)アミン触媒:0.1質量部、
(e)整泡剤:0.83質量部、
(f)金属触媒:0.19質量部、及び、
(g)ポリイソシアネート(2,4-TDI:80%と2,6-TDI:20%の混合物):57質量部
を反応及び発泡させることにより得られるポリウレタンフォームが開示されている。
同文献には、このような方法により、体積抵抗率が6.7×10
9
Ω・cmであるポリウレタンフォームが得られる点が記載されている。
【0005】
特許文献1に記載されているように、ポリウレタンフォームにある種のイオン性化合物を添加すると、ポリウレタンフォームに導電性を付与することができる。しかしながら、特許文献1で使用されているイオン性化合物は、ポリウレタンフォームの導電性を高める効果は大きいが、PFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)の一種である。
【0006】
PFASは、少なくとも1つの完全にフッ素化されたメチル基又はメチレン炭素原子を含むフッ素化物質として定義される。PFASは、極めて安定性が高く、難分解性であるため、環境への排出が継続した場合には、長期に渡って環境中に残留すると考えられている。また、環境中に残留したPFASは、食物連鎖を通じて人の健康や動植物の生息・生育に影響を及ぼす可能性があると考えられている。そのため、将来的にPFASの使用が制限される可能性があり、PFASを使用することなく高い導電性を示すポリウレタンフォームが望まれている。
【0007】
また、導電性のポリウレタンフォームを製造する場合において、原料中にある種のイオン性化合物を添加すると、ポリウレタンフォームの硬さが低下する場合がある。これは、ポリオールに含まれるOH基とイオン性化合物とが反応し、ポリウレタンフォームの架橋度が低下するためと考えられる。
しかしながら、PFASの含有量が少ないにもかかわらず導電性が高く、かつ、適度な硬さを有するポリウレタンフォームが提案された例は、従来にはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2023-100568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、PFASの含有量が少ない場合であっても高い導電性を示すポリウレタンフォームを提供することにある。
また、本発明が解決しようとする他の課題は、高導電性及び低PFAS含有量に加えて、適度な硬度を有するポリウレタンフォームを提供することにある。
さらに、本発明が解決しようとする他の課題は、このようなポリウレタンフォームを備えたプリンターローラーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために本発明に係るポリウレタンフォームは、
ポリオール成分と、ポリイソシアネート成分と、発泡剤と、イオン性化合物とを含む原料混合物を反応及び発泡させることにより得られ、
前記イオン性化合物は、後述する式(1)で表される第4級アンモニウム塩を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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