TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025098573
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214799
出願日2023-12-20
発明の名称ガス処理装置および除去対象物の検出方法
出願人SDG株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類B01D 53/04 20060101AFI20250625BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】ガスに種類の異なる複数の除去対象物を含む場合であっても、除去対象物毎に濃度を検出することなくフィルタを通過したガスに含まれる除去対象物の濃度が閾値以下か否かを判定する。
【解決手段】本発明のガス処理装置10は、ガスを通過させて、ガスに含まれる物質のうち種類の異なる複数の除去対象物の除去を行うものであり、ガスの通過により除去対象物を除去する第1フィルタ12と、第1フィルタ12を通過したガスに含まれる物質の濃度を検出するための第1センサ13と、第1センサ13により検出された前記物質の濃度が、設定した閾値を超えているか否かを判定する判定部14とを備える。前記閾値は、第1の除去対象物の管理濃度の10分の1以下に設定される。第1の除去対象物は、種類の異なる複数の除去対象物を含むガスから除去対象物を取り除くために第1フィルタ12を通過させたときに、最初に第1フィルタ12を破過させる除去対象物である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ガスを通過させて、ガスに含まれる物質のうち種類の異なる複数の除去対象物の除去を行うガス処理装置であって、
前記ガスの通過により除去対象物を除去する第1フィルタと、
前記第1フィルタを通過したガスに含まれる物質の濃度を検出するための第1センサと、
前記第1センサにより検出された前記物質の濃度が、設定した閾値を超えているか否かを判定する判定部とを備え、
前記閾値は、第1の除去対象物の管理濃度の10分の1以下に設定され、
前記第1の除去対象物は、ガスから除去対象物を取り除くために前記第1フィルタを通過させたときに、最初に前記第1フィルタを破過させる除去対象物である、ガス処理装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記判定部により前記ガスに含まれる前記物質の濃度が閾値を超えていると判断された場合に、警報を発する警報部をさらに備える、請求項1に記載のガス処理装置。
【請求項3】
前記第1フィルタを通過したガスが通過する第2フィルタをさらに備える、請求項1または2に記載のガス処理装置。
【請求項4】
前記第2フィルタを通過したガスに含まれる前記物質の濃度を検出するための第2センサをさらに備える、請求項3に記載のガス処理装置。
【請求項5】
ガスを通過させて、前記ガスに含まれる物質のうち種類の異なる複数の除去対象物の除去を行うガス処理装置による除去対象物の検出方法であって、
前記ガスから除去対象物を取り除くために第1フィルタを通過させたときに最初に前記第1フィルタを破過させる第1の除去対象物を特定し、閾値を前記第1の除去対象物に応じて定めるステップと、
前記ガスが前記第1フィルタを通過することで、前記ガスから除去対象物を除去するガス処理を行うステップと、
前記第1フィルタを通過したガスに含まれる前記物質の濃度が、閾値を超えているか否かを判定するステップと、を備える、除去対象物の検出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、種類の異なる複数の除去対象物を含むガスを通過させて除去対象物の除去を行うガス処理装置および除去対象物の検出方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、工場内作業環境中の空気に含まれる揮発性の有機溶剤等の除去対象物を除去する有機溶剤処理装置が知られている。例えば特許文献1には、吸着剤を充填させた吸着塔(フィルタ)に揮発性有機溶剤を含むガスを通過させて、有機溶剤を吸着除去する処理装置が示されている。処理装置により除去対象物が除去されたガスは、工場の作業環境内に放出される。
【0003】
処理装置に用いられるフィルタは除去対象物が一定量を超えて吸着すると、それ以上の除去対象物を吸着させることができず、除去対象物がフィルタを通過してしまう。このため、フィルタの下流側にて検知管により除去対象物の濃度を検出し、フィルタを通過したガスに除去対象物が含まれるか否かを確認している。検知管としては、例えば、手動でガスを採取して除去対象物の濃度を検知するものなどがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-82015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、検知管は作業者が手動でガスを採取し、目視で濃度を確認しなくてはならない。また、検知管は1種類の除去対象物しか検出できないので、ガスに複数の除去対象物が混合している場合には、除去対象物毎に検知管により各除去対象物の濃度を検出しなければならず、作業者の作業負担が大きかった。
【0006】
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、ガスに種類の異なる複数の除去対象物を含む場合であっても、フィルタを通過したガスに除去対象物が含まれるか否かを、少ない作業負担で確認することのできるガス処理装置および除去対象物の検出方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、次の項に記載の主題を包含する。
【0008】
項1:ガスを通過させて、ガスに含まれる物質のうち種類の異なる複数の除去対象物の除去を行うガス処理装置であって、
前記ガスの通過により除去対象物を除去する第1フィルタと、
前記第1フィルタを通過したガスに含まれる物質の濃度を検出するための第1センサと、
前記第1センサにより検出された前記物質の濃度が、設定した閾値を超えているか否かを判定する判定部とを備え、
前記閾値は、第1の除去対象物の管理濃度の10分の1以下に設定され、
前記第1の除去対象物は、ガスから除去対象物を取り除くために前記第1フィルタを通過させたときに、最初に前記第1フィルタを破過させる除去対象物である、ガス処理装置。
【0009】
項2:前記判定部により前記ガスに含まれる前記物質の濃度が閾値を超えていると判断された場合に、警報を発する警報部をさらに備える、項1に記載のガス処理装置。
【0010】
項3:前記第1フィルタを通過したガスが通過する第2フィルタをさらに備える、項1または2に記載のガス処理装置。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

SDG株式会社
ガス処理装置および除去対象物の検出方法
2日前
東ソー株式会社
捕捉剤
17日前
プライミクス株式会社
攪拌装置
24日前
株式会社フクハラ
CO2分離方法
24日前
株式会社近畿理研
吸引・収集装置
2日前
東ソー株式会社
カルボニル化合物の捕捉剤
25日前
日本バイリーン株式会社
円筒型フィルター
2日前
株式会社Tornada
気泡発生装置
1日前
東ソー株式会社
二酸化炭素分離用アミン組成物
24日前
個人
循環槽用フィルタ及び浄化システム
3日前
株式会社神戸製鋼所
混練機
25日前
ユニチカ株式会社
フィルター材の製造方法
10日前
株式会社トクヤマ
有機スズ化合物を低減する方法
11日前
トヨタ自動車株式会社
混合ガスの均一化方法
1日前
東レ株式会社
除害装置、除害方法及び半導体製造方法
3日前
株式会社放電精密加工研究所
混合溶融装置
8日前
東レ株式会社
親水性多孔質フィルムおよび、その製造方法
9日前
株式会社神戸製鋼所
混練機の軸受構造
25日前
花王株式会社
分散液の製造方法
23日前
阪和化工機株式会社
撹拌翼及び撹拌構造体
29日前
リンナイ株式会社
混合装置
9日前
住友重機械エンバイロメント株式会社
沈殿装置
15日前
オルガノ株式会社
液体処理ユニットとその運転方法
8日前
いすゞ自動車株式会社
吸収装置
18日前
アクアインテック株式会社
固液分離システム
1日前
大坪環境エンジニアリング株式会社
二酸化炭素吸着分離装置
2日前
住友重機械プロセス機器株式会社
撹拌装置、撹拌方法
18日前
三井化学株式会社
マイクロカプセル
24日前
株式会社大気社
二酸化炭素回収装置
18日前
ウシオ電機株式会社
光照射装置
15日前
国立大学法人信州大学
流体デバイス
15日前
中国電力株式会社
品質判定方法
24日前
新日本電工株式会社
水素化反応触媒担体
25日前
トヨタ自動車株式会社
二酸化炭素回収装置及び二酸化炭素回収方法
2日前
トヨタ自動車株式会社
CO2の回収方法
4日前
株式会社リコー
微細気泡発生装置及び植物成長促進システム
25日前
続きを見る