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公開番号2025097590
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213847
出願日2023-12-19
発明の名称哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの所定の定量値を用いる方法
出願人株式会社DeVine
代理人個人
主分類G01N 33/68 20060101AFI20250624BHJP(測定;試験)
要約【課題】 哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの所定の定量値及び/または重量比の値を用いる方法を提供する。
【解決手段】 疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンと、疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの、それぞれについての上述したPYD、PEN、T-GLYC、PpP及びPpGの少なくともいずれかと、それぞれのリファレンス値とを比較する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量の定量値を用いる方法であって、
疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して、定量値であるPYDを得る工程と、
疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して、リファレンス定量値であるR-PYDを得る工程と、
前記PYD及び前記R-PYDを比較する工程と
を含む方法。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ペントシジン量の定量値を用いる方法であって、
疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ペントシジン量(ng/mg)を定量して、定量値であるPENを得る工程と、
疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ペントシジン量(ng/mg)を定量して、リファレンス定量値であるR-PENを得る工程と、
前記PEN及び前記R-PENを比較する工程と
を含む方法。
【請求項3】
哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有総糖化産物量の定量値を用いる方法であって、
疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算)を定量して、定量値であるT-GLYCを得る工程と、
疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算)を定量して、リファレンス定量値であるR-T-GLYCを得る工程と、
前記T-GLYC及び前記R-T-GLYCを比較する工程と
を含む方法。
【請求項4】
哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量の定量値及び含有ペントシジン量の定量値から算出される重量比の値を用いる方法であって、
疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して定量値であるPYDを得る工程と、
前記評価の対象となる哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ペントシジン量(ng/mg)を定量して、定量値であるPENを得る工程と、
前記得られたPYDと前記得られたPENとから、重量比の値であるPpP(含有ピリジノリン量(ng/mg)/含有ペントシジン量(ng/mg))を算出する工程と、
疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して、リファレンス定量値であるR-PYDを得る工程と、
前記1または2以上の哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ペントシジン量(ng/mg)を定量して、リファレンス定量値であるR-PENを得る工程と、
前記得られたR-PYDと、前記得られたR-PENとから、重量比のリファレンス値であるR-PpP(含有ピリジノリン量(ng/mg)/含有ペントシジン量(ng/mg))を算出する工程と、
前記PpP及び前記R-PpPを比較する工程と
を含む方法。
【請求項5】
哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量の定量値及び含有総糖化産物量の定量値から算出される重量比の値を用いる方法であって、
疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して定量値であるPYDを得る工程と、
前記評価の対象となる哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算)を定量して、定量値であるT-GLYCを得る工程と、
前記得られたPYDと前記得られたT-GLYCとから、重量比の値であるPpG(含有ピリジノリン量(ng/mg)/含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算))を算出する工程と、
疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して、リファレンス定量値であるR-PYDを得る工程と、
前記1または2以上の哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算)を定量して、リファレンス定量値であるR-T-GLYCを得る工程と、
前記得られたR-PYDと、前記得られたR-T-GLYCとから、重量比のリファレンス値であるR-PpG(含有ピリジノリン量(ng/mg)/含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算))を算出する工程と、
前記PpG及び前記R-PpGを比較する工程と
を含む方法。
【請求項6】
定量する工程が、ヘプタフルオロ酪酸とギ酸をイオン対試薬として用いた蛍光検出器付き高速液体クロマトグラフ(HPLC-Flu)を利用して定量する工程である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記哺乳動物が、ヒト、ウシ、ウマ、ブタ、イノシシ、ヒツジ、シカ、イヌ及びネコからなる群から選択される1または2以上の哺乳動物である、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)の定量値を用いる方法、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ペントシジン量(ng/mg)の定量値を用いる方法、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算)の定量値を用いる方法、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)の定量値及び含有ペントシジン量(ng/mg)の定量値から算出される重量比(含有ピリジノリン量(ng/mg)/含有ペントシジン量(ng/mg))の値を用いる方法、ならびに、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)の定量値及び含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算)の定量値から算出される重量比(含有ピリジノリン量(ng/mg)/含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算))の値を用いる方法の、少なくともいずれかの方法に関する。
続きを表示(約 6,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、様々なコラーゲン(実際には、「コラーゲン高含有有機組成物」が正確であるが、一般には、単に「コラーゲン」と称されることが多い。)が開発されている。そのほとんどは、生体中の軟組織から、酵素処理法を用いて抽出されることにより製造されたアテロコラーゲンであり、コラーゲンのアミノ酸配列中のN末端とC末端にそれぞれ存在するテロペプチドが切断され、かつ、精製過程により難溶性のコラーゲン線維が排除されたコラーゲンである。また、脱灰凍結乾燥骨(Demineralized Freeze-Dried Bone Allograft;DFDBA)や脱灰象牙質基質(Demineralized Dentin Matrix;DDM)など、骨や歯などの硬組織から抽出されて製造されるコラーゲンも開発されており、脱灰処理によりコラーゲンが製造され、主に生体材料用として用いられている。
【0003】
アテロコラーゲンについては、抗原性を有するといわれているテロペプチドが酵素処理により切断されていることなどを理由として、コラーゲンの品質が評価されており、軟組織由来の非変性コラーゲン(テロペプチドが保持されていることで三重らせん構造を有したコラーゲン)については、pHなどの精製処理の条件設定により、いかに純度の高いコラーゲンを製造したかということで、コラーゲンの品質が評価されている。ところで、硬組織からコラーゲンを製造する場合、脱灰処理すなわち酸処理によりミネラルを排除してコラーゲンを抽出する必要があり、コラーゲンの収量が限られるうえ、抽出に手間が掛かってしまう。それ故、開発されているコラーゲン製品のほぼすべてが、軟組織由来のアテロコラーゲン、非変性コラーゲンまたはそれを利用した製品となっている。
【0004】
生体組織に含まれるコラーゲンのほとんどは、タイプIコラーゲン(I型コラーゲン)である。タイプIコラーゲンには、生理的架橋と非生理的架橋が存在し、生理的架橋分子としてピリジノリン(Pyridinoline)架橋分子が、非生理的架橋分子としてペントシジン(Pentosidine)を代表とする最終糖化産物(AGEs)による架橋分子がそれぞれ知られている(非特許文献1)。ピリジノリン架橋は、リジルオキシダーゼの作用による、生理的・酵素的架橋であり、コラーゲンのアミノ酸配列中の特定の部位における規則的な架橋分子であることから、コラーゲン線維の弾性や強度の向上に寄与している。一方、ペントシジン架橋は、血糖が関与する非生理的・非酵素的架橋(老化架橋(AGEs架橋))であり、血糖が体温によって温められることによって、コラーゲンのアミノ酸配列中に点在するアルギニンとリジン間に形成される架橋分子であることから、コラーゲンのアミノ酸配列中の近接するアルギニンとリジンにおいてランダムに形成される架橋分子であり、コラーゲンの生理的な立体構造を乱れさせる要因となって、コラーゲン線維の弾性や強度の低下に寄与している。なお、アテロコラーゲンは、上述の通り、酵素処理によってテロペプチドが切断されていることから、ピリジノリン架橋分子をほとんど含まないばかりか、精製過程によりペントシジン架橋に起因する難溶性のコラーゲン線維が排除されるため、ペントシジン架橋分子もほとんど含まないコラーゲンである。
【0005】
従来、コラーゲン中のピリジノリン架橋分子が増加することにより、そのコラーゲンの強度や弾性が増すことが知られている他(非特許文献2)、ペントシジン架橋が病的架橋(老化架橋(AGEs架橋))であることが知られている(非特許文献3)。また、ヒト関節軟骨の単位コラーゲン当たりのペントシジンの量が、年齢とともに直線的に増加するとともに、当該単位コラーゲン当たりのペントシジン量とピリジノリン量の比率(含有ペントシジン量/含有ピリジノリン量)の増加が、年齢とともに加速するとの報告があり(非特許文献4及び5)、大動脈のジストロフィー性石灰化の非石灰化病変において、当該単位コラーゲン当たりの含有ペントシジン量と含有ピリジノリン量の比率(含有ペントシジン量/含有ピリジノリン量)が有意に増加するとの報告がある(非特許文献6)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
M.Saito,CLINICIAN Vol.554,1141-1146,2006
M.Saito,THE BONE Vol.21,No.1,53-58,2007
Sell,D.R.et al.,V.M.,J.Biol.Chem.Vol.284,21597-21602,1989
A.Uchiyama et al.,J.Biochem.Vol.110,714-718,1991
M.TAKAHASHI et al.,Arthritis Rheum.Vol.37,No.5,724-728,May 1994.
H.HOSHINO et al.,Atherosclerosis Vol.112,39-46,1995
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したコラーゲン(コラーゲン高含有有機組成物)の品質についての評価は、概ね、コラーゲン高含有有機組成物におけるコラーゲンの純度の高低や素性でもって評価されているのであり、何らかのコラーゲンの分子レベルの指標、すなわち何らかのコラーゲンのアミノ酸配列レベルの指標に基づいて評価されているものではないため、コラーゲン自体の品質について正しく評価されているとは言い難いうえに、コラーゲン線維の弾性や強度の向上といった、コラーゲンの品質の向上に寄与する含有ピリジノリン量、コラーゲンの生理的な立体構造を乱れさせる要因となって、コラーゲン線維の弾性や強度の低下を引き起こし、ひいてはコラーゲンの品質の低下に寄与する含有ペントシジン量及び含有総糖化産物量、含有ピリジノリン量及び含有ペントシジン量の重量比、ならびに、含有ピリジノリン量及び含有総糖化産物量の重量比に基づいて、コラーゲンの品質の評価がなされていなかった。
【0008】
また、上述した非特許文献1~6においては、確かにコラーゲン中のピリジノリン架橋分子やペントシジン架橋分子について様々な言及がされている他、疾患における単位コラーゲン当たりの含有ペントシジン量と含有ピリジノリン量の比率(含有ペントシジン量/含有ピリジノリン量)が考察されているが、いずれの文献も、特にコラーゲンの抽出が容易でない歯由来のコラーゲンについてではない。また、骨や軟骨といった硬組織や腱、靱帯といった軟組織のような生理的に強度を必要とする組織では、含有コラーゲンに含まれるピリジノリン架橋分子の量と、それに伴いペントシジン架橋分子または総糖化産物の架橋分子の量が多量となる傾向にある(M.TAKAHASHI et al.,Anal Biochem Vol.232,158-62,1995)が、それらの組織は代謝を受ける組織であるため、そこに含まれるピリジノリン架橋分子やペントシジン架橋分子、総糖化産物の架橋分子も代謝されるため、哺乳動物である宿主にこれまでに蓄積されたピリジノリン架橋分子やペントシジン架橋分子、総糖化産物の架橋分子の総蓄積量を反映するわけではない。これに対して、硬組織である歯は、硬組織の中でも、唯一、代謝サイクルに組み込まれていない組織であるがゆえに、その含有コラーゲン中に含まれるピリジノリン架橋分子やペントシジン架橋分子、総糖化産物の架橋分子は代謝されないため、哺乳動物である宿主にこれまでに蓄積されたピリジノリン架橋分子やペントシジン架橋分子、総糖化産物の架橋分子の総蓄積量が反映されることになる。従って、哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスクや哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを正確に評価するためには、哺乳動物である宿主にこれまでに蓄積されたピリジノリン架橋分子やペントシジン架橋分子、総糖化産物の架橋分子の総蓄積が反映されている歯由来のコラーゲン(コラーゲン高含有有機組成物)を指標とすべきことは明らかであるが、上述した非特許文献1~6においては、そのような記載はおろか、示唆すらない。
【0009】
本発明は、哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量の定量値を用いる方法であって、疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して、定量値であるPYDを得る工程と、疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して、リファレンス定量値であるR-PYDを得る工程と、前記PYD及び前記R-PYDを比較する工程とを含む方法、哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ペントシジン量の定量値を用いる方法であって、疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ペントシジン量(ng/mg)を定量して、定量値であるPENを得る工程と、疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ペントシジン量(ng/mg)を定量して、リファレンス定量値であるR-PENを得る工程と、前記PEN及び前記R-PENを比較する工程とを含む方法、哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有総糖化産物量の定量値を用いる方法であって、疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算)を定量して、定量値であるT-GLYCを得る工程と、疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算)を定量して、リファレンス定量値であるR-T-GLYCを得る工程と、前記T-GLYC及び前記R-T-GLYCを比較する工程とを含む方法、哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量の定量値及び含有ペントシジン量の定量値から算出される重量比の値を用いる方法であって、疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して定量値であるPYDを得る工程と、前記評価の対象となる哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ペントシジン量(ng/mg)を定量して、定量値であるPENを得る工程と、前記得られたPYDと前記得られたPENとから、重量比の値であるPpP(含有ピリジノリン量(ng/mg)/含有ペントシジン量(ng/mg))を算出する工程と、疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して、リファレンス定量値であるR-PYDを得る工程と、前記1または2以上の哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ペントシジン量(ng/mg)を定量して、リファレンス定量値であるR-PENを得る工程と、前記得られたR-PYDと、前記得られたR-PENとから、重量比のリファレンス値であるR-PpP(含有ピリジノリン量(ng/mg)/含有ペントシジン量(ng/mg))を算出する工程と、前記PpP及び前記R-PpPを比較する工程とを含む方法、ならびに、哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価するための指標として、哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量の定量値及び含有総糖化産物量の定量値から算出される重量比の値を用いる方法であって、疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して定量値であるPYDを得る工程と、前記評価の対象となる哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算)を定量して、定量値であるT-GLYCを得る工程と、前記得られたPYDと前記得られたT-GLYCとから、重量比の値であるPpG(含有ピリジノリン量(ng/mg)/含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算))を算出する工程と、疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の、歯に含まれるコラーゲンの含有ピリジノリン量(ng/mg)を定量して、リファレンス定量値であるR-PYDを得る工程と、前記1または2以上の哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算)を定量して、リファレンス定量値であるR-T-GLYCを得る工程と、前記得られたR-PYDと、前記得られたR-T-GLYCとから、重量比のリファレンス値であるR-PpG(含有ピリジノリン量(ng/mg)/含有総糖化産物量(ng/mg:含有ペントシジン量換算))を算出する工程と、前記PpG及び前記R-PpGを比較する工程とを含む方法の、少なくともいずれかの方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かの評価の対象となる哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンと、疾患に罹患していない哺乳動物、疾患に罹患している哺乳動物、健康である哺乳動物及び健康でない哺乳動物から選択される1または2以上の哺乳動物の歯に含まれるコラーゲンの、それぞれについての上述したPYD、PEN、T-GLYC、PpP及びPpGの少なくともいずれかの値と、それぞれのリファレンス値とを比較することにより、哺乳動物における疾患の潜在的罹患リスク及び/または哺乳動物が潜在的に健康であるか否かを評価することができることを見出し、下記の各発明を完成した。
(【0011】以降は省略されています)

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