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公開番号
2025097584
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023213840
出願日
2023-12-19
発明の名称
電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、要素データ格納方法、及びプログラム
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
弁理士法人インテクト国際特許事務所
,
個人
主分類
G06K
19/077 20060101AFI20250624BHJP(計算;計数)
要約
【課題】パーソナライズ必須の複数の必須要素データのパーソナライズ状況のチェックをより効率良く行うことを可能とする電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、要素データ格納方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】ICチップ1は、Store Dataコマンドが受信される毎に当該コマンドに含まれる要素データをメモリ領域に格納し、Last Store Dataコマンドが受信された場合、パーソナライズ必須の複数の必須要素データがメモリ領域に全て格納されたか否かを判定し、当該必須要素データがメモリ領域に全て格納されていないと判定した場合、エラー処理を実行する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
アプリケーションをパーソナライズするための要素データを含むコマンドを外部装置から複数回受信する電子情報記憶媒体であって、
前記外部装置から前記コマンドが受信される毎に当該コマンドに含まれる要素データを前記アプリケーションにより参照されるメモリ領域に格納する格納手段と、
前記外部装置から受信された前記コマンドが最後のコマンドであるか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段により前記コマンドが最後のコマンドであると判定された場合、前記アプリケーションが正常に動作するために必要な複数の必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されたか否かを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段により前記必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されていないと判定された場合、エラー処理を実行するエラー処理手段と、
を備えることを特徴とする電子情報記憶媒体。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
前記メモリ領域は複数の配列により構成され、それぞれの前記配列は所定バイトのデータを格納可能な要素を複数含んでおり、
前記電子情報記憶媒体は、前記複数の必須要素データのそれぞれが格納されるべき前記配列の参照を記述する必須要素データ一覧を予め記憶しており、
前記格納手段は、前記外部装置から前記コマンドが受信される毎に、前記コマンドに含まれる要素データと当該要素データが格納済であることを示すフラグとを所定の前記配列の要素に格納し、
前記第2判定手段は、前記第1判定手段により前記コマンドが最後のコマンドであると判定された場合、前記必須要素データ一覧に記述されたそれぞれの前記配列の参照に基づいて、それぞれの前記配列にアクセスし当該それぞれの前記配列の要素に前記フラグが格納されているかを確認することにより前記複数の必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されたか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の電子情報記憶媒体。
【請求項3】
前記電子情報記憶媒体は、前記複数の必須要素データのそれぞれが格納されるべきオブジェクトの参照を記述する必須要素データ一覧を予め記憶しており、
前記格納手段は、前記外部装置から前記コマンドが受信される毎に、前記コマンドに含まれる要素データを格納するオブジェクトを生成し、
前記第2判定手段は、前記第1判定手段により前記コマンドが最後のコマンドであると判定された場合、前記必須要素データ一覧に記述されたそれぞれの前記オブジェクトの参照に基づいて、それぞれの前記オブジェクトにアクセスし当該それぞれの前記オブジェクトが生成されているかを確認することにより前記複数の必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されたか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の電子情報記憶媒体。
【請求項4】
前記アプリケーションにおけるオプション機能がオンに設定された場合、前記必須要素データには前記オプション機能に必要な要素データが含まれることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体。
【請求項5】
アプリケーションをパーソナライズするための要素データを含むコマンドを外部装置から複数回受信するICチップであって、
前記外部装置から前記コマンドが受信される毎に当該コマンドに含まれる要素データを前記アプリケーションにより参照されるメモリ領域に格納する格納手段と、
前記外部装置から受信された前記コマンドが最後のコマンドであるか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段により前記コマンドが最後のコマンドであると判定された場合、前記アプリケーションが正常に動作するために必要な複数の必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されたか否かを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段により前記必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されていないと判定された場合、エラー処理を実行するエラー処理手段と、
を備えることを特徴とするICチップ。
【請求項6】
アプリケーションをパーソナライズするための要素データを含むコマンドを外部装置から複数回受信するICカードであって、
前記外部装置から前記コマンドが受信される毎に当該コマンドに含まれる要素データを前記アプリケーションにより参照されるメモリ領域に格納する格納手段と、
前記外部装置から受信された前記コマンドが最後のコマンドであるか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段により前記コマンドが最後のコマンドであると判定された場合、前記アプリケーションが正常に動作するために必要な複数の必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されたか否かを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段により前記必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されていないと判定された場合、エラー処理を実行するエラー処理手段と、
を備えることを特徴とするICカード。
【請求項7】
アプリケーションをパーソナライズするための要素データを含むコマンドを外部装置から複数回受信する電子情報記憶媒体により実行される要素データ格納方法であって、
前記外部装置から前記コマンドが受信される毎に当該コマンドに含まれる要素データを前記アプリケーションにより参照されるメモリ領域に格納するステップと、
前記外部装置から受信された前記コマンドが最後のコマンドであるか否かを判定するステップと、
前記コマンドが最後のコマンドであると判定された場合、前記アプリケーションが正常に動作するために必要な複数の必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されたか否かを判定するステップと、
前記必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されていないと判定された場合、エラー処理を実行するステップと、
を含むことを特徴とする要素データ格納方法。
【請求項8】
アプリケーションをパーソナライズするための要素データを含むコマンドを外部装置から複数回受信する電子情報記憶媒体に含まれるコンピュータに、
前記外部装置から前記コマンドが受信される毎に当該コマンドに含まれる要素データを前記アプリケーションにより参照されるメモリ領域に格納するステップと、
前記外部装置から受信された前記コマンドが最後のコマンドであるか否かを判定するステップと、
前記コマンドが最後のコマンドであると判定された場合、前記アプリケーションが正常に動作するために必要な複数の必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されたか否かを判定するステップと、
前記必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されていないと判定された場合、エラー処理を実行するステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、IC(Integrated Circuit)チップ上でアプリケーションの要素データを書き込むための発行処理等の技術分野に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、ICチップ上で動作するアプリケーションのパーソナライズ工程において当該アプリケーションの要素データを書き込むための発行処理が行われている。例えば、特許文献1には、発行処理を簡単化することができるICカードの技術が開示されている。特許文献1の技術によれば、ICカードは、端末から発行コマンドを受信すると、設定が必要なデータの識別子がすべて設定済みであることを確認し、すべて設定済みだった場合、発行が完了したことを示す識別子と成功を示すステータスワードを端末に送信する。そして、端末は、発行が完了したことを示す識別子を受け取った場合、発行を完了するために、最終の発行コマンドであることを示す発行コマンドをICカードに送信するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6352609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ICチップ上で動作するアプリケーションには、パーソナライズ必須の必須要素データとパーソナライズ必須ではない任意要素データとがある。例えば、クレジット用アプリケーションの場合、決済で使用する基本的な要素データはパーソナライズ必須であり、任意選択される要素データはパーソナライズ必須ではない。パーソナライズ必須の必須要素データが書き込まれずにICチップが出荷された場合、アプリケーションが実際に使用される時点で未初期化状態の必須要素データへのアクセス処理が発生し、本来想定しない挙動を引き起こす恐れがある。こうした問題を防ぐためにパーソナライズ工程でパーソナライズ必須の必須要素データのパーソナライズ状況をチェックする必要があるが、この処理は煩雑でコードサイズの増大につながっていた。
【0005】
そこで、本発明は、このような点などに鑑みてなされたものであり、パーソナライズ必須の複数の必須要素データのパーソナライズ状況のチェックをより効率良く行うことを可能とする電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、要素データ格納方法、及びプログラムを提供することを課題の一例とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、アプリケーションをパーソナライズするための要素データを含むコマンドを外部装置から複数回受信する電子情報記憶媒体であって、前記外部装置から前記コマンドが受信される毎に当該コマンドに含まれる要素データを前記アプリケーションにより参照されるメモリ領域に格納する格納手段と、前記外部装置から受信された前記コマンドが最後のコマンドであるか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段により前記コマンドが最後のコマンドであると判定された場合、前記アプリケーションが正常に動作するために必要な複数の必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されたか否かを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段により前記必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されていないと判定された場合、エラー処理を実行するエラー処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子情報記憶媒体において、前記メモリ領域は複数の配列により構成され、それぞれの前記配列は所定バイトのデータを格納可能な要素を複数含んでおり、前記電子情報記憶媒体は、前記複数の必須要素データのそれぞれが格納されるべき前記配列の参照を記述する必須要素データ一覧を予め記憶しており、前記格納手段は、前記外部装置から前記コマンドが受信される毎に、前記コマンドに含まれる要素データと当該要素データが格納済であることを示すフラグとを所定の前記配列の要素に格納し、前記第2判定手段は、前記第1判定手段により前記コマンドが最後のコマンドであると判定された場合、前記必須要素データ一覧に記述されたそれぞれの前記配列の参照に基づいて、それぞれの前記配列にアクセスし当該それぞれの前記配列の要素に前記フラグが格納されているかを確認することにより前記複数の必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されたか否かを判定することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電子情報記憶媒体において、前記電子情報記憶媒体は、前記複数の必須要素データのそれぞれが格納されるべきオブジェクトの参照を記述する必須要素データ一覧を予め記憶しており、前記格納手段は、前記外部装置から前記コマンドが受信される毎に、前記コマンドに含まれる要素データを格納するオブジェクトを生成し、前記第2判定手段は、前記第1判定手段により前記コマンドが最後のコマンドであると判定された場合、前記必須要素データ一覧に記述されたそれぞれの前記オブジェクトの参照に基づいて、それぞれの前記オブジェクトにアクセスし当該それぞれの前記オブジェクトが生成されているかを確認することにより前記複数の必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されたか否かを判定することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体において、前記アプリケーションにおけるオプション機能がオンに設定された場合、前記必須要素データには前記オプション機能に必要な要素データが含まれることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、アプリケーションをパーソナライズするための要素データを含むコマンドを外部装置から複数回受信するICチップであって、前記外部装置から前記コマンドが受信される毎に当該コマンドに含まれる要素データを前記アプリケーションにより参照されるメモリ領域に格納する格納手段と、前記外部装置から受信された前記コマンドが最後のコマンドであるか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段により前記コマンドが最後のコマンドであると判定された場合、前記アプリケーションが正常に動作するために必要な複数の必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されたか否かを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段により前記必須要素データが前記メモリ領域に全て格納されていないと判定された場合、エラー処理を実行するエラー処理手段と、を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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