TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025097427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213625
出願日2023-12-19
発明の名称供給システム、購入システム、水素販売管理システム
出願人株式会社東芝,東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人弁理士法人サクラ国際特許事務所
主分類G06Q 10/087 20230101AFI20250624BHJP(計算;計数)
要約【課題】市場開設や中央サーバーを配することなく競争の原理が働く水素取引を実現する供給システム、購入システム、水素販売管理システムを提供する。
【解決手段】
需要家と情報を送受信可能な送受信部、水素の質ごとの水素の製造単価を計算する単価計算部、水素の質ごとの水素の販売単価を計算する販売価格計算部、送受信部が受信した需要家の水素の需要量を示す需要提示情報に基づき水素の質ごとの水素の販売単価に基づく需要家に販売可能な水素の量、水素の質及び販売価格を含む商品提示情報を生成するメッセージ生成部、送受信部が需要家に送信した商品提示情報に応じて需要家が返信した購入要求に基づき商品提示情報に対応する水素の製造計画を生成する計画立案部、水素の製造計画に基づき商用電力及び再生可能エネルギーによる電力の少なくとも一方を利用して水素を製造する水素製造装置とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
水素を製造販売する供給家と前記水素を購入する需要家との間のネットワークを介した水素売買を支援する水素販売管理システムにおいて前記供給家を支援する供給システムであって、
前記ネットワークを介して前記需要家との間で情報を送受信可能な送受信部と、
前記供給家における最大水素製造量及び製造する水素の質に基づいて、前記水素の質ごとの水素の製造単価を計算する単価計算部と、
前記水素の質ごとの水素の製造単価に基づいて、前記水素の質ごとの水素の販売単価を計算する販売価格計算部と、
前記送受信部が受信した前記需要家の水素の需要量を示す需要提示情報に基づいて、前記水素の質ごとの水素の販売単価に基づく前記需要家に販売可能な水素の量、環境への負荷を示す水素の質及び販売価格を含む商品提示情報を生成するメッセージ生成部と、
前記送受信部が前記需要家に送信した前記商品提示情報に応じて前記需要家が返信した購入要求に基づいて、前記商品提示情報に対応する水素の製造計画を生成する計画立案部と、
前記水素の製造計画に基づいて、商用電力及び再生可能エネルギーによる電力の少なくとも一方を利用して水素を製造する水素製造装置と
を備える供給システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記送受信部は、前記需要提示情報を送信した需要家以外の他の需要家及び自己以外の他の供給家に対して前記商品提示情報を送信することを特徴とする請求項1記載の供給システム。
【請求項3】
前記需要提示情報は、水素を入手する日付、水素の量、及び、環境への負荷を示す水素の質またはCO2排出量を含み、
前記商品提示情報は、水素を入手する日付、水素の量、及び、環境への負荷を示す水素の質またはCO2排出量、価格を含む、
ことを特徴とする請求項1記載の供給システム。
【請求項4】
前記水素製造装置は、複数のエネルギー源に基づき複数の出自を持つ水素を製造し、複数の水素に対し前記複数のエネルギー源それぞれのCO2排出量に由来するCO2排出量を割り当てる、
ことを特徴とする請求項1記載の供給システム。
【請求項5】
前記商品提示情報は、第1のCO2排出量の水素及び前記第1のCO2排出量よりも高い第2のCO2排出量の水素の購入量の和の上限値を含み、
前記水素の製造計画において前記第1のCO2排出量に対応する電力を利用して水素を製造する計画の場合に前記第1のCO2排出量の水素を販売する場合、前記水素製造装置は前記水素の製造計画通りに水素を製造し、
前記水素の製造計画において前記第1のCO2排出量に対応する電力を利用して水素を製造する計画の場合に前記第2のCO2排出量の水素を販売する場合、前記水素製造装置は前記水素の製造計画通りに水素を製造するとともに、前記商品提示情報は前記第1のCO2排出量の水素からその価値を証書として分離し前記第2のCO2排出量の水素として含み、
前記水素の製造計画において前記第2のCO2排出量に対応する電力を利用して水素を製造する計画の場合に前記第2のCO2排出量の水素を販売する場合、前記水素製造装置は前記水素の製造計画通りに水素を製造し、
前記水素の製造計画において前記第2のCO2排出量に対応する電力を利用して水素を製造する計画の場合に前記第1のCO2排出量の水素を販売する場合、前記水素製造装置は、前記第1のCO2排出量に対応する電力に変更し、又は、CO2排出量の証明書を購入して製造した水素を前記第1のCO2排出量の水素に変更して水素を製造すること、
を特徴とする請求項1記載の供給システム。
【請求項6】
水素を製造販売する供給家と前記水素を購入する需要家との間のネットワークを介した水素売買を支援する水素販売管理システムにおいて前記需要家を支援する購入システムであって、
前記ネットワークを介して前記供給家との間で情報を送受信可能な送受信部と、
水素の利用予測を含む水素利用計画に基づいて、購入を希望する水素の量、水素の質を含む需要提示情報を生成するメッセージ生成部と、
前記送受信部が前記供給家に送信した前記需要提示情報に応じて前記供給家が返信した商品提示情報に基づいて、水素の購入の是非を判定する条件判定部と、
前記上記判定部が水素の購入を決定した場合に前記供給家に送信される購入要求について前記供給家により承認された場合に購入した水素の利用計画を生成する計画立案部と、
を備える購入システム。
【請求項7】
前記送受信部は、自己以外の他の需要家に対して前記需要提示情報を送信することを特徴とする請求項6記載の購入システム。
【請求項8】
前記商品提示情報は、第1のCO2排出量の水素を購入する場合に、前記第1のCO2排出量の水素に加えて、前記第1のCO2排出量よりも高い第2のCO2排出量の水素を前記第1のCO2排出量の水素とみなした水素が含まれること、
を特徴とする請求項6記載の購入システム。
【請求項9】
前記条件判定部は、入手を希望する水素の日付、水素の量、水素のラベルまたはCO2排出量をユーザから受け付けることを特徴とする請求項6記載の購入システム。
【請求項10】
前記条件判定部は、前記商品提示情報のうち前記需要家が希望する量と水素の質を満たす商品を組み合わせてユーザに提示することを特徴とする請求項6記載の購入システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、水素販売管理システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
環境負荷の少ないエネルギーとして水素が注目されている。水素の普及を目指して、例えば、福島水素エネルギー研究フィールドにおいて、太陽光発電装置を具備した水素製造装置の技術開発が行われている。また、国内外において既存の燃料を水素に置き換える実証試験なども行われてきている。
【0003】
水素の製造と利活用が進む初期の段階では、水素製造装置と水素製造装置から水素の輸送が可能な距離にある需要家とが地域内でのクラスタを構成し、クラスタ内で水素取引が実施されることが考えられる。クラスタ内部で水素取引を成立させるには、様々な仕組みが考えられる。この仕組みとして、水素製造者と水素利用者との間の相対契約が例示される。
【0004】
水素の供給者間、あるいは水素の需要家間における競争原理を働かせるためには、市場取引のような仕組みが望ましい。しかし、クラスタごとに水素取引の市場を開設するのは管理コストの面で現実的ではない。比較的小規模な水素取引のクラスタにおいては、市場開設のような大掛かりな仕組みを持たずに売買を成立させる仕組みの導入が望ましい。
【0005】
また、水素の利活用においては、需要家ごとに利用する水素の環境負荷への要求が異なる可能性があり、需要家の購入時に、水素に付与される製造時や輸送時の環境負荷を正しく示す必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7221376号
特許第7257586号
特許第7225718号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、従来の水素取引では、水素の供給者(以降、供給家と呼ぶ)と需要家が市場取引を介さずに、競争の原理を働かせつつ水素の売買を実現することができないという問題がある。本発明の目的は、市場開設、あるいは、中央サーバーを配することなく競争の原理が働く水素取引を実現する水素販売管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の供給システムは、水素を製造販売する供給家と水素を購入する需要家との間のネットワークを介した水素売買を支援する水素販売管理システムにおいて供給家を支援する供給システムである。この供給システムは、ネットワークを介して需要家との間で情報を送受信可能な送受信部と、供給家における最大水素製造量及び製造する水素の質に基づいて、水素の質ごとの水素の製造単価を計算する単価計算部と、水素の質ごとの水素の製造単価に基づいて、水素の質ごとの水素の販売単価を計算する販売価格計算部と、送受信部が受信した需要家の水素の需要量を示す需要提示情報に基づいて、水素の質ごとの水素の販売単価に基づく需要家に販売可能な水素の量、水素の質及び販売価格を含む商品提示情報を生成するメッセージ生成部と、送受信部が需要家に送信した商品提示情報に応じて需要家が返信した購入要求に基づいて、商品提示情報に対応する水素の製造計画を生成する計画立案部と、水素の製造計画に基づいて、商用電力及び再生可能エネルギーによる電力の少なくとも一方を利用して水素を製造する水素製造装置とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態の水素販売管理システムの構成を示すブロック図である。
第1実施形態の供給システムの構成を示すブロック図である。
第1実施形態の購入システムの構成を示すブロック図である。
第1実施形態の水素販売管理システムの通信動作を示すフローチャートである。
第1実施形態の供給システムの動作を示すフローチャートである。
第1実施形態の単価計算動作を示すフローチャートである。
第1実施形態の販売価格計算動作を示すフローチャートである。
第1実施形態の購入システムの動作を示すフローチャートである。
第1実施形態の供給システムによる商品提示情報の一例を示す図である。
第1実施形態の供給システムによる商品提示情報の他の例を示す図である。
第1実施形態の供給システムによる商品提示情報の他の例を示す図である。
商品提示情報の生成方法の一例を示すフローチャートである。
第1実施形態の購入システムが受信する商品提示情報の一例を示す図である。
第1実施形態の購入システムが受信する商品提示情報の他の例を示す図である。
第2実施形態の水素販売管理システムの構成を示すブロック図である。
第3実施形態の水素販売管理システムの構成を示すブロック図である。
第3実施形態の供給システムの構成を示すブロック図である。
第3実施形態の購入システムの構成を示すブロック図である。
第3実施形態の輸送システムの構成を示すブロック図である。
第3実施形態の供給システムによる商品提示情報の一例を示す図である。
第3実施形態の供給システムによる商品提示情報の他の例を示す図である。
第3実施形態の供給システムによる商品提示情報の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る水素販売管理システムを詳細に説明する。図1は、第1実施形態の水素販売管理システムの構成を示すブロック図である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社東芝
センサ
1か月前
株式会社東芝
制御装置
1か月前
株式会社東芝
回転電機
2か月前
株式会社東芝
回転電機
2か月前
株式会社東芝
回転電機
10日前
株式会社東芝
搬送装置
4日前
株式会社東芝
遮断装置
3日前
株式会社東芝
発振回路
3か月前
株式会社東芝
電子機器
4日前
株式会社東芝
立て看板
1か月前
株式会社東芝
回転電機
2か月前
株式会社東芝
判定装置
5日前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
3か月前
株式会社東芝
半導体装置
2か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
3か月前
株式会社東芝
半導体装置
9日前
株式会社東芝
半導体装置
10日前
株式会社東芝
真空バルブ
2か月前
株式会社東芝
半導体装置
3か月前
株式会社東芝
半導体装置
3か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
3か月前
株式会社東芝
半導体装置
2か月前
株式会社東芝
半導体装置
3か月前
株式会社東芝
真空バルブ
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
半導体装置
3か月前
株式会社東芝
車両システム
1か月前
株式会社東芝
ディスク装置
29日前
株式会社東芝
スイッチギヤ
25日前
株式会社東芝
情報表示装置
2か月前
株式会社東芝
配線支援装置
2か月前
株式会社東芝
静止誘導電器
1か月前
株式会社東芝
アイソレータ
17日前
続きを見る