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公開番号2025097394
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213562
出願日2023-12-19
発明の名称位置情報取得システム
出願人カイラスインターナショナル株式会社
代理人個人
主分類G01N 29/12 20060101AFI20250624BHJP(測定;試験)
要約【課題】建築物の壁面の打診棒を用いた打診調査において、欠陥部分の位置を精度よく効率的に取得できるシステムを提供する。
【解決手段】位置情報取得システムは、先端に打撃部12を備えた打診棒1aを用いて建築物の壁面の欠陥部分を検知し、打撃部12を欠陥部分に位置させて欠陥部分の位置情報を取得するシステムであって、既知の位置に設置された、電波による通信が可能な複数の基地局BS1,BS2,BS3と、打診棒1aの後端側に設けられ、複数の基地局BS1,BS2,BS3との間で電波による通信が可能な端末装置と、端末装置と複数の基地局BS1,BS2,BS3との間の電波による通信に基づく複数の測距情報から端末装置の位置を検出する位置検出手段と、打診棒1aの3次元空間での姿勢を検知する姿勢検知手段と、姿勢検知部からの打診棒1aの姿勢情報に基づき、端末装置の位置から打撃部12の第1位置情報を導出する導出手段とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
先端に打撃部を備えた打診棒を用いて建築物の壁面の欠陥部分を検知し、前記打撃部を欠陥部分に位置させて欠陥部分の位置情報を取得するシステムであって、
既知の位置に設置された、電波による通信が可能な複数の基地局と、
前記打診棒の後端側に設けられ、前記複数の基地局との間で電波による通信が可能な端末装置と、
前記端末装置と前記複数の基地局との間の電波による通信に基づく複数の測距情報から前記端末装置の位置を検出する位置検出手段と、
前記打診棒の3次元空間での姿勢を検知する姿勢検知手段と、
前記姿勢検知部からの前記打診棒の姿勢情報に基づき、前記端末装置の位置から前記打撃部の第1位置情報を導出する導出手段と、
を備えることを特徴とする位置情報取得システム。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
既知の位置に設置されたトータルステーションと、
前記トータルステーションの測距方向を変えるアクチュエーターと、
前記アクチュエーターを制御する第1制御部と、
前記打撃部から所定距離隔てて前記打診棒に設けられた反射手段と、
をさらに備え、
前記第1制御部は、前記導出手段によって導出された前記打撃部の第1位置情報に基づき前記アクチュエーターを制御して、前記トータルステーションの測距方向を前記打診棒の前記打撃部の方向とし、
前記トータルステーションは、前記反射手段までの斜距離と鉛直角、水平角を計測して前記反射手段の位置を取得し、
前記導出手段は、前記姿勢検知部からの前記打診棒の姿勢情報に基づき、前記反射手段の位置から前記打撃部の第2位置情報を導出する
請求項1記載の位置情報取得システム。
【請求項3】
前記端末装置と前記複数の基地局との間の通信がUWBによる通信である請求項1又は2記載の位置情報取得システム。
【請求項4】
前記姿勢検知手段が、角速度センサーと地磁気センサーとを有するものである請求項1又は2記載の位置情報取得システム。
【請求項5】
前記端末装置が、建築物の壁面の欠陥部分の位置情報の取得を指示する指示部と、建築部の壁面に関する情報および欠陥部分に関する情報を表示する表示部とを有する請求項1又は2記載の位置情報取得システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は位置情報取得システムに関し、より詳細には、建築物の壁面の欠陥部分の位置情報を取得するシステムに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
マンションなどの建築物におけるタイル、石貼り、モルタル等の外装仕上げ材は、経年劣化や施工不良、鉄筋の錆、地震など様々な要因で下地コンクリートやモルタルとの接着力が弱まって、下地コンクリート等と外装仕上げ材との間に隙間(浮き)やひび割れ等が生じることがある。外装仕上げ材の浮きを放置すると外装仕上げ材が外壁面から剥がれ落ちる危険がある。また、外装仕上げ材にひび割れ部分があると、ひび割れ部分から雨水などが浸入して建築物の鉄骨等からなる躯体部分が腐食する危険がある。このため、外装仕上げ材等の劣化及び損傷の状況の調査については、おおむね6ヶ月から3年以内に一度の手の届く範囲の打診等に加え、おおむね10年に一度、落下により歩行者等に危害を加えるおそれのある部分の全面的な打診等を行うこととされている。
【0003】
これまでの一般的な調査方法は調査員が打診棒でタイルを1枚ずつ叩いて、その打診音からタイルの浮きなどの欠陥を判別し、欠陥部分の位置を調査員が手作業で紙やタブレットなどに記録していた。このような調査では調査員の負担が大きく、調査に長時間を要し、また誤記入のおそれもあった。
【0004】
近年、ドローンを用いた赤外線調査も行われつつあるが(例えば特許文献1)、このような調査では、調査時の天候やタイルの種類などによっては欠陥判定が不能となることがあるため、依然として打診調査が広く行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6441421号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明の目的は、建築物の壁面の打診棒を用いた打診調査において、欠陥部分の位置を精度よく効率的に取得できるシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の一態様に係る位置情報取得システムは、先端に打撃部を備えた打診棒を用いて建築物の壁面の欠陥部分を検知し、前記打撃部を欠陥部分に位置させて欠陥部分の位置情報を取得するシステムであって、既知の位置に設置された、電波による通信が可能な複数の基地局と、前記打診棒の後端側に設けられ、前記複数の基地局との間で電波による通信が可能な端末装置と、前記端末装置と前記複数の基地局との間の電波による通信に基づく複数の測距情報から前記端末装置の位置を検出する位置検出手段と、前記打診棒の3次元空間での姿勢を検知する姿勢検知手段と、前記姿勢検知部からの前記打診棒の姿勢情報に基づき、前記端末装置の位置から前記打撃部の第1位置情報を導出する導出手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
前記構成の位置情報取得システムにおいて、既知の位置に設置されたトータルステーションと、前記トータルステーションの測距方向を変えるアクチュエーターと、前記アクチュエーターを制御する第1制御部と、前記打撃部から所定距離隔てて前記打診棒に設けられた反射手段とをさらに備え、前記第1制御部は、前記導出手段によって導出された前記打撃部の第1位置情報に基づきアクチュエーターを制御して、前記トータルステーションの測距方向を前記打診棒の前記打撃部の方向とし、前記トータルステーションは、前記反射手段までの斜距離と鉛直角、水平角を計測して前記反射手段の位置を取得し、前記導出手段は、前記姿勢検知部からの前記打診棒の姿勢情報に基づき、前記反射手段の位置から前記打撃部の第2位置情報を導出する構成としてもよい。
【0009】
また前記構成の位置情報取得システムにおいて、前記端末装置と前記複数の基地局との間の通信がUWBによる通信であるのが好ましい。
【0010】
また前記構成の位置情報取得システムにおいて、前記姿勢検知手段が角速度センサーと地磁気センサーとを有するもののが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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