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公開番号
2025096309
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2025060217,2023027382
出願日
2025-04-01,2015-10-01
発明の名称
過敏感反応エリシターペプチド及びその使用
出願人
プラント ヘルス ケア インコーポレイテッド
代理人
個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
主分類
C07K
14/415 20060101AFI20250619BHJP(有機化学)
要約
【課題】植物生化学的シグナル伝達をモジュレートするため、植物に病害抵抗性を付与するため、植物成長を増進させるため、生物的ストレスに対する耐性を付与するため、非生物的ストレスに対する耐性及び抵抗性を付与するため、観賞植物から取り出された切り出し部分に乾燥抵抗性を付与するため、果実もしくは野菜に収穫後病害抵抗性もしくは収穫後乾燥抵抗性を付与するため、または果実もしくは野菜の成熟の寿命を延ばすための、改善された溶解性、安定性、化学的分解に対する抵抗性、またはこれらの特性の組合せを示す過敏感反応誘発ペプチドの提供。
【解決手段】50個未満のアミノ酸長であり、かつ特定のアミノ酸配列を含む、単離されたペプチド。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
XXXXXXXXXXX(L/M)XXLLXXLLXXLLXXX(SEQ ID NO:18、P17/18)のアミノ酸配列からなり、任意でそのC末端に最高3個の追加のアミノ酸を含む、単離されたペプチドであって、
ここで、
1位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはQであり;
2位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはQであり;
3位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはPもしくはSであり;
4位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはI、S、もしくはEであり;
5位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはDであり;
6位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはR、S、E、D、もしくはNであり;
7位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはQ、E、もしくはDであり;
8位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはT、Q、S、もしくはEであり;
9位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはI、Q、S、もしくはEであり;
10位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはE、S、もしくはKであり;
11位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはQ、E、もしくはDであり;
13位のXが、A、D、もしくはEであり;
14位のXが、Q、E、もしくはKであり;
17位のXが、A、S、もしくはEであり;
18位のXが、Q、A、もしくはEであり;
21位のXが、K、E、もしくはQであり;
22位のXが、S、A、もしくはEであり;
25位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはS、A、もしくはEであり;
26位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはPもしくはEであり;かつ
27位のXが、任意選択であり、かつ存在する場合にはQもしくはEであり、
機械的に傷つけられた植物の葉の組織に導入されると、過敏感反応を誘導する、
前記単離されたペプチド。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
(i)水または水溶液に溶解された場合にSEQ ID NO:162のポリペプチドよりも安定しているか、または(ii)殺生物剤を含有する水性緩衝液に溶解された場合にSEQ ID NO:162のポリペプチドよりも化学的分解に対して高い抵抗性を有する、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項3】
SEQ ID NO:83~88、119、163~167、228、229、及び231のうちの1つのアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項4】
SEQ ID NO:83~88、119、163~167、228、229、および231のうちの1つのアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項5】
位置1から11のアミノ酸及び/または位置25から27のアミノ酸の1個または複数個は存在しない、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項6】
リジンを含まない、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項7】
50℃での水または水溶液中で7日間にわたって少なくとも66%の安定性を有する、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項8】
少なくとも90%純粋である、請求項1に記載の単離されたペプチド。
【請求項9】
ペプチド結合を介して前記アミノ酸配列にカップリングしている第2のアミノ酸配列を含む融合ポリペプチドである、請求項1~7のいずれか1項に記載の単離されたペプチド。
【請求項10】
前記第2のアミノ酸配列が精製タグを含む、請求項9に記載の単離されたペプチド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、それぞれ全体が参照によって本明細書に組み込まれる2014年10月1日出願の米国特許仮出願第62/058,535号、及び2015年3月31日出願の米国特許仮出願第62/140,789号の優先権を主張する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【0002】
発明の分野
本発明は、新規の過敏感反応エリシターペプチド、ならびに成長増進、病害抵抗性、害虫または昆虫抵抗性、及びストレス抵抗性を特に含む活性な植物反応を誘導するためのその使用に関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
ハーピンタンパク質の同定及び単離は、植物病原細菌がどのように植物と相互作用するかを理解することを試みているCornell Universityでの基礎研究に由来した。防御の第一線は、過敏感反応(HR)という、感染部位での限局性植物細胞死である。細胞死は、病原体の移動に対して物理的バリアを生じ、一部の植物では、死細胞は、侵入病原体に対して毒性な化合物を放出し得る。研究によって、病原細菌はおそらく、HRの開始を担う単一の因子を有することが示されていた。Cornell大学における研究の基本的な目的は、HRの誘発を担う特定の細菌タンパク質を同定することであった。その標的タンパク質は、過敏感反応及び病原性(Hypersensitive Response and Pathogenicity;hrp)遺伝子クラスターと呼ばれる一群の細菌遺伝子の1つによってコードされることが分かっている。セイヨウナシ及びリンゴにおいて火傷病の原因となる細菌エルウィニア・アミロボーラ(Erwinia amylovora)(Ea)におけるhrpクラスターが分析され、ある種の植物においてHRを誘発する単一のタンパク質が同定された。このタンパク質は、ハーピン(後には、ハーピン
Ea
)という名称を与えられ、対応する遺伝子は、hrpNと指定された。これは、あらゆる細菌種から同定されたそのようなタンパク質及び遺伝子の最初の例であった。
【0004】
それ以来、いくつかの異なるハーピンタンパク質が、特にエルウィニア(Erwinia)、シュードモナス(Pseudomonas)、ラルストニア(Ralstonia)、キサントモナス(Xanthomonas)、及びパントエア(Pantoea)属から同定されている。一次アミノ酸配列レベルでは多様であるが、ハーピンタンパク質は、共通する生化学的及び生物物理学的特徴、さらには、生物学的機能を共有している。それらの独特の特性に基づき、ハーピンタンパク質は、文献において、タンパク質の単一群に属するとみなされる。
【0005】
それらの同定及び単離に続いて、後に、ハーピンは、植物において病害抵抗性を誘発し、かつ植物成長を増進させ得ることが発見された。重要な初期所見は、精製ハーピンタンパク質の適用が、その後の病原体攻撃に対して、かつ注入部位からかなり離れた植物位置で、植物を抵抗性にすることであった。これは、ハーピンタンパク質が、全身獲得抵抗性(SAR)という、様々なウイルス性、細菌性、及び真菌性病原体に対する抵抗性を与える植物防御機構の引き金を引くことができることを意味する。
【0006】
作物の保護において、植物の健康を改善する組成物が常に必要とされている。植物または作物のより良好な収量及び/またはより良好な品質をもたらすので、より健康な植物が望ましい。より健康な植物はまた、生物的及び非生物的ストレスにより良好に抵抗する。生物的ストレスに対する高い抵抗性は、今度は、栽培者が、適用する農薬の量を減らすこと、及びその結果、個々の農薬に対する抵抗性の発生を遅延させることを可能にする。
【0007】
ハーピン
αβ
は、いくつかの異なるハーピンに由来する融合タンパク質である。ハーピン
αβ
は、線虫卵の生成を抑制し、植物の成長、品質、及び収量を増進させ、ならびに植物の活力を増大させることが判明している。そのアミノ酸及びヌクレオチド配列は、米国特許出願公開第2010/0043095号(非特許文献1)において詳細に記載されている。
【0008】
今日までに、ハーピン及びハーピン
αβ
の生産、ならびに農業及び園芸用途におけるそれらの使用は、デンプン上に被覆された粉末化固体としてであった。これは、ハーピンタンパク質の使用及び多角性を限定するが、それというのも、水中の粉末化ハーピンタンパク質の液体懸濁液は、活性の著しい低下及び喪失が生じるまでにわずか48~72時間の有効な有用寿命しか有さないためである。ハーピン溶液に伴う別の問題は、タンパク質溶解性及び安定性である。
【0009】
水溶液に易溶性であり、安定していて、化学的分解に対して抵抗性を有し、かつ植物において過敏感反応を開始させる際に有効である合成及び誘導体ハーピンペプチドを同定することが望ましいであろう。
【0010】
本発明は当技術分野においてこれらの限界及び他の限界を克服することを対象とする。
【先行技術文献】
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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